
臥雲義尚実行委員長(松本市長)
松本市などでつくる松本マラソン実行委員会は、23日、2025年の大会を中止する方針を決めました。2023年の大会で、赤字を隠す不正な会計処理が行われたことなどが理由です。
松本城の城下町を駆け抜ける松本マラソン。2017年に始まり、台風や新型コロナでの中止をはさんで、これまでに5回開催されました。
23日、市などでつくる実行委員会の総会が開かれ、今年の大会の方針が話し合われました。
松本マラソン実行委員長・臥雲義尚松本市長:
「信頼・期待を裏切る結果となってしまったことに対し、心からおわび申し上げます」
冒頭、このように陳謝した実行委員長の臥雲市長。2023年の大会で、市の担当職員が不正な会計処理をしていたことが判明しました。
実行委員会によりますと、2023年の大会は3915万円の赤字でした。
しかし、担当の職員が、「赤字決算にすると大会のイメージ低下に繋がる」と判断し、運営委託費の支払いの一部を翌年に回すなどして、75万円の黒字として処理していたということです。
総会では、「大会運営の検証が必要」として、今年の大会を中止する方針で一致しました。今後、市議会の協議を経て決定する見通しです。
松本マラソンは、参加者が思うように集まらず、2024年の大会でも4380万円の赤字が出ました。
来年以降の開催について臥雲市長はー。
松本市・臥雲義尚市長:
「関係するさまざまな皆さんと意見交換させていただいて、そうした声に真しに耳を傾けて結論を出していきたい」