
最後の「お花見昼食」
北アルプスと桜の共演。長野県大町市の大町西小学校です。ソメイヨシノが校庭を囲むように100本以上並んでいます。
お昼の時間、全校児童およそ220人と地域住民が集まってきました。
児童と保護者:
「いただきます」
春の恒例行事「お花見昼食」です。
桜の下で昼食を楽しみます。
4年生:
「たのしい、桜がきれいだから」
保護者:
「いいですね、きれいなお花の下でこうやって食べられるのは、なかなかない体験なので」
例年、児童だけですが今年は特別に地域住民も招かれました。
2025年で「最後」となるからです。
小学校は児童数の減少や学校再編で2025年度での閉校が決まっています。
小学校は1872年に開校し、1930年に現在の場所へ移りました。
その翌年、地元青年会がおよそ100本の桜を植え、現在では知る人ぞ知る「名所」となりました。
「お花見昼食」も30年以上前から続く恒例行事となっていました。
最後の「お花見昼食」は児童の発案で地域住民100人以上も招きました。
5年生:
「(みんなにとって桜はどんな存在?)すごく大事にされている存在」
保護者(卒業生):
「あの頃(50年以上前)は全校児童2000人くらいいた。その頃から自慢の桜並木でしたね、孫と同じ校歌を一緒に歌えるのが本当に貴重なことだったので、それがなくなっちゃうのが」
「いつか地元を思い出してもらって、この桜を思い出してもらって、一人でも多くの子どもが帰ってきてくれたらいいなと」
子どもたちをずっと見守ってきた桜。
校舎の後利用はまだ未定ですが、歴代のPTAなどでつくる実行委員会は今後も桜を守る活動を行う予定です。