
宇宙飛行士の金井宣茂さん
宇宙飛行士の金井宣茂さんが先日、長野県安曇野市で講演会を開きました。集まった親子連れなど500人を前に、国際宇宙センターに滞在した体験などを語りました。
宇宙飛行士・金井宣茂さん:
「生まれて初めて見たオーロラは、宇宙ステーションから見下ろすオーロラ。その中を宇宙ステーションが飛んでいく、すさまじい経験をさせてもらった」
JAXA・宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士・金井宣茂さん。3月16日、安曇野市で講演し、国際宇宙ステーションに滞在した経験などを語りました。
金井さんは東京都出身の医師で、2011年にISS・国際宇宙ステーション搭乗の宇宙飛行士に認定されました。
川上村出身の油井亀美也さん、現在、ISSに滞在中の大西卓哉さんと同期です。
金井さんも2017年12月から半年間、ISSに滞在し、マウスを使った実験や船外活動を行いました。
宇宙飛行士・金井宣茂さん:
「(滞在中)200とか300ぐらいの宇宙実験のお手伝いをした。宇宙でどうやって植物・食料生産をするかっていうので麦を作ったり」
講演会は、宇宙の魅力に触れ、関心を持ってもらおうと開かれたもので、県内外から親子連れなどおよそ500人が参加しました。
子どもたちから質問も!
男の子:
「宇宙食で一番印象的だった食べ物は?」
宇宙飛行士・金井宣茂さん:
「たくさんカレーを持って行って、大好きなんで。ただ、カレーは外国人も好きなんですね。ロシア人の船長さんがすごく横暴な奴で、『カレー持ってんだろ、出せ』って、半分くらい巻き上げられました」
女の子:
「ISSから見えた星は、地球以外に何がありましたか?」
宇宙飛行士・金井宣茂さん:
「ISS、非常にデザインの失敗だと思うんですけど、窓が地球側にしかないんですね。地球の“へり”にある星は見えましたね。宇宙から見ても、星座は地上と同じ形に見えます」
宇宙での話に興味津々の子どもたち。金井さんは「裾野が広がっていく宇宙活動に興味を持ってほしい」と語りました。
宇宙飛行士・金井宣茂さん:
「宇宙旅行とかが当たり前になってくる将来がすぐ近くまで来てますので、若い世代の皆さんには、地球を飛び出て、宇宙体験をして、視野を広げてもらえれば」