
路線バス(長野市)
長野市街地と中山間地域を結ぶ6つの路線バスの廃止の方針が占めされ、地域に困惑が広がっています。18日、県高校教職員組合が会見を開き、廃止の方針に抗議した上で、生徒たちの通学の足の確保を求めました。
長野市信州新町を走る路線バス。長野駅と篠ノ井駅を発着する2つの路線があり、車を運転しないお年寄りなどにとっては欠かせない「生活の足」です。
住民は。
90代:
「とにかく(バスは)足ですから。重要な、必要なものだと思うよ」
しかしー。
アルピコ交通の担当者:
「乗務員不足の大きな改善につながらないと考え、やむを得ず路線廃止に踏み切ります」
先週開かれた長野市の公共交通に関する会議で、運行するアルピコ交通は、信州新町の2路線を含む5路線について、2025年9月末で廃止する方針を示しました。また、長電バスも「牟礼線」を廃止する方針です。
利用者の減少と運転手が不足を受けての判断ですが、地域には困惑が広がっています。
70代:
「えっ全部廃止になる、うそ、これから年を取るから私はそれに乗ろうかなと思って。それは困るな」
「不便になりますよね、どうしようもない」
困るのはお年寄りだけではありません。
20代:
「高校のときは毎日使っていた。妹もこれから高校生になるが使うつもりだったので、学生にとっては必要かな」
県教職員組合・相場瑞樹委員長:
「突然の廃止方針に強く抗議し、子どもたちの交通手段の確保を求めるものです」
県高校教職員組合などは18日、県庁で記者会見を開き、廃止の方針に抗議しました。
沿線の3つの高校では少なくとも110人がバス通学しており、廃止による影響が非常に大きいとしています。
篠ノ井高校犀峡校・小山徹教諭:
「減便だけでも困るのに廃止となってはどうやって高校に通えばよいのでしょうか」
生徒の声も代読されました。
県高校教職員組合・原将俊さん:
「減便、廃止にせずに、少なくとも今まで通りの現状維持を望む」
高教組は、今後、バス会社と面会し、路線の存続や代替の交通手段の確保を求めていくとしています。