
長野県内8つの病院の職員が時限ストライキ(長野市)
物価高が暮らしを直撃する中、ベースアップなどを求めて長野県内8つの病院の職員が時限ストライキを行いました。医療の現場では長時間労働などによる離職も多く、労働環境の改善も訴えました。
参加した人:
「医療・介護現場で働く仲間の賃上げのために国に署名を届けたい」
ストライキは長野県医労連に組合が加盟する8つの病院で行われ、長野赤十字病院では看護師や介護職員などおよそ30人が参加しました。
春闘では一律3万3000円のベースアップを含む5万円の賃上げを要求しましたが、日本赤十字社は「財政状況などを踏まえたい」として「ゼロ回答」だったということです。
診療に影響が出ないよう、ストライキは午前8時から29分間と時間を限って行いました。
長野赤十字病院労働組合・藤本航喜執行委員長:
「賃金を上げるためには、診療報酬については国が動かないといけない。われわれ医療従事者の声が届いて切り替わることを切に願う」
また、午後には長野駅前で県医労連に組合が加盟するおよそ100人が集まり、デモ行進も行いました。
医療や介護の現場では、長時間や過密な労働が続き、離職や休職につながるケースも多いということです。街頭では、待遇の改善に加え、労働環境の改善も訴えました。
長野県医療労働組合連合会・小林吟子執行委員長:
「賃金が上がらないこともあるが、人員が非常に不足している。それによって医療の現場が非常に大変な状況になってきていることをしっかり世間に訴え知らせていく」