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「宿泊料も払ってるのに…」松本市で宿泊税導入へ“1人1泊300円” 年間2~3億円余りの収入見込む 軽井沢町でも導入の動き

松本城

観光振興に充てる市独自の財源確保を検討してきた長野県松本市の委員会が、宿泊税について「1人1泊あたり300円徴収」との提言書をまとめ、市に提出しました。観光需要が高まる中、軽井沢町などでも宿泊税導入の動きが出ています。

松本市の提言

3月5日、松本市の臥雲市長に提出されたのは、有識者でつくる検討委員会がまとめた「宿泊税」の提言書です。

宿泊税は、宿泊施設の利用客から徴収するもので、県が2026年6月の導入を目指し、県議会に条例案を提出しています。

提言書では、徴収額を「1人1泊6000円以上の宿泊で300円」とし、学校の教育活動や研究活動などは対象外としています。

年間2億から3億円あまりの収入を見込んでいて、駐車場整備やキャッシュレス決済の導入などに充てる予定です。

松本市観光振興のための財源確保検討委員会 益山代利子会長:
「さらに一層の観光プロモーション及びお客様の満足度を高めるような施策に宿泊税を利用させていただきたい」

市は、県と同じ2026年6月の開始を目指していて、9月の市議会に提案する予定です。

神奈川からの観光客:
「宿泊料払ってるのになとは感じちゃう、地域のことに使われるならいいけど」

千葉からの観光客:
「松本でも資源の保護とか、そういうのに使うのなら導入してもいいと思う」

軽井沢町の骨子案

宿泊税導入の動きは軽井沢町でもー。

軽井沢町 土屋三千夫町長:
「軽井沢として今の魅力をもっと向上していかなければいけない」

軽井沢町でも交通インフラなど受け入れ体制を整備する財源の確保が課題となっていて、町は先週、制度の骨子案を公表しました。

税額は宿泊料金に応じて段階的に引き上げ、「1泊6000円以上1万円未満」で300円、「1万円以上10万円未満」で350円、「10万円以上」で800円としています。

税収は年間7億から9億円と見込み、2025年6月の町議会に提案する予定です。

軽井沢町 土屋三千夫町長:「魅力を感じてわくわくしながら軽井沢に来て、さらに長期滞在してもらえることを目指している」

宿泊税を巡っては、白馬村も導入に向けて制度案を村議会に提案しています。

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