
マイナビ就職EXPO(長野市)
2026年春の新卒採用に向けた企業説明会が3月から始まりました。人手不足を背景に学生優位の「売り手市場」が続いて、企業側は初任給を上げるなどして、人材確保に努めています。
3月解禁された2026年春の新卒採用にむけた就職活動。長野市で行われた合同企業説明会には、県内企業を中心におよそ110社が参加し、県内外から多くの学生が訪れていました。
静岡の大学3年(塩尻出身):
「自分が長く働けるかとか自分に合っている仕事かどうかを探せたらいいなと」
愛知の大学3年(長野市出身):
「金融系につきたいと思っている。プライベートとの両立を重視して探したいなと」
人材不足を背景に企業の採用活動は活発化していて、学生優位の「売り手市場」が続いています。
マイナビ就職情報事業本部長野営業部の担当者:
「求人数の増加、学生の志向として安定している企業を求めている傾向があるので、中小企業にとっては苦戦しやすい傾向」
人材確保にむけて増えているのが「初任給の引き上げ」です。マイナビの調査によりますと、来年度の新卒採用を予定している全国の企業の54.1%が「初任給の引き上げを予定している」と回答。支給額の平均も前年より8999円上がり、およそ22万5000円となっています。
県内企業でもー
伊那食品工業 人事部:
「昨今の物価上昇や学生の確保で、例年より(初任給の)上昇率を上げて対応している。今年は5%くらい上げようかと思っている」
エムケー精工 人事部:
「2万円初任給を上げることを予定している。学生全体の数が減っていく中で人材不足がある、その中でより優秀な学生を獲得していきたい」
一真堂の担当者:
「去年、初任給を上げています、8000円くらいです。売り手市場と言われているので学生の見る目も厳しいのかなと感じている」
一方、学生側はー
静岡の大学3年(塩尻出身):
「生活していく中で苦しくない程度の給料をいただけたらうれしいので、(初任給アップは)ありがたいです」
学生県内の大学3年(松本出身):
「あまり見ていないというのが正直、自分の行きたい企業に給料関係なく就けたら」
合同企業説明会は3月5日も行われます。