
下水道管の調査(7日・長野市)
埼玉県八潮市で起きた大規模な道路陥没事故を受けて、長野県は県管理の下水道管の緊急調査を始めました。人の立ち入りが困難な場所をカメラを使って調査します。
作業員:
「降ろします」
マンホールの中に降ろされる機械。小型のカメラが取り付けられています。調査するのは人の立ち入りが困難な場所にある長野市内の下水道管です。

小型カメラの映像
作業員:
「割れてたり、水が噴いていたり、そういうのがないかどうかを見ている」
1月28日に埼玉県八潮市で起きた大規模な道路陥没事故。大型トラックが巻き込まれ現在も運転手の安否は分かっていません。
陥没は下水道管が腐食して破損したことが原因とみられています。
県は県管理分について5年に一度、カメラを使って調査していますが、事故を受けて前回、腐食などが確認された場所について改めて緊急調査しています。
作業員:
「管、汚いじゃないですか。白っぽいの。これが腐食しているということなので」
この場所も2年前、少し腐食が確認されていました。今回の調査では腐食は広がっておらず、緊急の取り換え工事などは必要ないということです。
長野県千曲川流域下水道事務・渡辺剛史所長:
「今回、大規模な陥没、こういったことが現実には起こりうるんだということが改めて認識されましたので、点検のあり方も今後、国とも連携しながら考えていきたい」
今回、カメラで緊急調査するのは26カ所、延べ3.8キロで、2月19日まで実施。県が管理する下水道管の総延長は190キロあり、1月29日には道路上で目視で点検しましたが、陥没や亀裂などの異常はなかったということです。
また、県は各市町村にも維持管理の徹底を求めていますが、今のところ異常があったという報告はないということです。