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凍った湖に20代の外国籍の大学生が転落 4人の迅速な連携プレーで若い命を救う「海外にいる親御さんが悲しい思いをしなくて良かった」  

大学生を救助した4人に感謝状 ※1人は欠席

命を救った連係プレーです。凍った湖に転落した20代の男子大学生を連携して救助・救護したとして男女4人に消防から感謝状が贈られました。

消防から感謝状が贈られたのは、麻績村の郵便局員・宮川康太さん(35)と、松本市の会社員・中嶋正吾さん(65)、村職員の佐藤克哉さん(29)の3人です。

欠席した女性を含む4人で連携し、12月、若い命を救いました。

(記者リポート)
「男性はあちらの桟橋から1mほど離れたあたりで氷にはまり動けなくなっていたということです」

現場となったのは氷で閉ざされた麻績村の聖湖です。12月28日の午後2時半ごろ、20代の外国籍の男子大学生が、立ち入り禁止のはずの桟橋に1人で立ち入り、氷の張った湖面に転落したのです。

異変に気づいたのは、郵便配達で近くを訪れていた宮川さんでした。

宮川康太さん:
「けっこう大きな声で『助けて』と言ってくれたので、何とか聞こえた感じです」

近くで灯油配達をしていた中嶋さんにも声をかけて一緒に声のする方へ行ってみると、転落した男子大学生を見つけました。

中嶋正吾さん:
「氷の上で手を伸ばして沈まないように頑張っていた」

中嶋さんは、近くにあるロープを手に持ち大学生のもとへ。

宮川さんは、近くの観光案内センターに声をかけ、村職員の佐藤さんと一緒に現場へ向かいました。

ロープを使って3人で力を合わせて湖から男子大学生を引き上げると、すぐにセンターへ。

佐藤克哉さん:
「しきりに震えて寒い寒いという状態で、何か欲しいものはないか、大丈夫かと確認しながら」

スタッフの女性も加わって毛布をかけたり、着替えを用意したりして体を温め、救急隊に引き継ぎました。男子大学生に大きなけがはなかったということです。

中嶋正吾さん:
「海外にいる親御さんが悲しい思いをしなくて良かったなと」

転落から救助までにかかった時間は10分ほど。4人の迅速な連携プレーが、若い命を救いました。

宮川康太さん:
「(中嶋さんが)先頭に立ってどんどん動いてくれたので、中嶋さんの補助をすればいいぐらいの状態だったので、それですぐ助かりました」

麻績消防署・田中誠署長:
「少しでも早く出してあげないと、本当に命にかかわることなので、的確・迅速なチームとしての活動ができたのではないかと思うぐらいの素晴らしい活動」

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長野放送ニュース

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