
「道祖神祭り」長野県野沢温泉村
熱気に包まれた祭りです。江戸時代から続く長野県野沢温泉村の「道祖神祭り」が15日夜行われ、村民や宿泊客が見守る中、村の男たちが火の攻防戦を繰り広げました。
火の付いたたいまつを手に社殿に攻め込む男たち。野沢温泉村で15日夜行われた「道祖神祭り」です。
江戸時代から続く豊作や子どもの成長を願う小正月の伝統行事で、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。雪が降りしきる中、会場は興奮と熱気に包まれていました。
オーストラリアから:
「ベリークレイジー!ファンタスティック!」
午後8時、新設された火元小屋で大きなたいまつに火がつけられました。温泉街を練り歩きながら、30分ほどかけて祭りの会場に到着。
社殿を守る男たち:
「火持ってこい、火持ってこい」
祭りのハイライト、火の攻防戦の始まりです。火の付いたたいまつで攻め込むのは村の男たち。
一方、体を張って火から社殿を守るのは、数えで25歳の厄年の男たちです。42歳の男たちも、社殿の上で道祖神の歌を歌い、盛り上げます。
スペインから一時帰国の日本人:
「すごい迫力で、男の子たちの頑張っている姿を見て、頑張ろうと思った」
村民や宿泊客が見守る中、1時間以上にわたった火の攻防戦。顔を真っ黒に汚しながら社殿を守った25歳の男たちは充実感に満ち溢れていました。
厄年の男(25歳):
「めちゃめちゃ熱くて、いっぱい叩かれて痛かったですけど、その分達成感というか、ちっちゃいときからずっと一緒で、みんなで元気に参加できて、無事、全員で終わることができて、とてもよかった」
「この仲間と一緒に道祖神、火祭りができて感無量。これで野沢の男の仲間入りできたと思うので、これからも村のために頑張りたい」
最後に社殿に火が付けられ、祭りはフィナーレを迎えました。