
雪中キャベツ
豪雪地の特産品です。長野県小谷村伊折集落で「雪中キャベツ」の収穫が始まりました。全国的にキャベツは生育不良ですが、伊折集落では大きく育ちました。また、今年は雪も豊富で甘さも増しています。
小谷村伊折集落。今年は雪が多く13日の積雪は1.5m以上です。住民が重機とスコップなどで掘り出したのは、雪中「キャベツ」です。
伊折農業生産組合長・藤原一幸さん:
「今年はいい出来です、玉もそろっていて」
伊折集落では住民が組合を作って農産物を共同生産していて、「雪中キャベツ」は冬の主力商品。根をはったままの状態で、雪の中で熟成させることで、甘味と柔らかさが増すそうです。
ここ数年は雪不足に悩まされてきましたが、今年は雪にも恵まれ、例年より10日ほど早い1月5日から収穫が始まりました。
伊折農業生産組合長・藤原一幸さん:
「今年はおかげさまで早く雪が降って、その分雪の中にいた時間が長かったので糖度が増して、各方面からも今年は特に甘いと言われています」
私も収穫を体験!スコップで、キャベツを傷つけないよう慎重に雪を掘っていきます。
するとー
(アナウンサー)
「ありました!雪の中からキャベツが出てきました。すごく立派!」
「雪が豊富なので、掘り出すまですごく大変でしたが、このキャベツに出会えた瞬間、とても幸せな気持ちになりました」
全国的に天候不順でキャベツは生育不良ですが、伊折では大きな玉に育ちました。
その後も収穫を続けー
アナウンサー:
「すごく大きい!雪中キャベツが雪の中から出てきました。重いです」
伊折農業生産組合長・藤原一幸さん:
「これで3kgくらいあると思いますよ」
アナウンサー:
「私の顔と比べてどうですか?」
藤原一幸さん:
「キャベツの方が大きい」
採れたての味はー
藤原一幸さん:
「芯を食べて、スイカみたいにがっつりいってください」
(アナウンサー)
「採れたていただきます!甘い。果物みたいに甘いです。葉も柔らかくて、でもしゃきしゃき感もあっておいしいです」
「特に甘い」と全国から注文が舞い込む伊折の「雪中キャベツ」。
2025年は2月9日に長野市のながの東急百貨店で販売するほかインターネットでも注文を受け付けています。
伊折農業生産組合長・藤原一幸さん:
「雪が多いので、ほとんど手掘りで雪の下から苦労して掘っていると、味わいながら食べてもらえれば私たちも幸せ」
伊折集落では1月下旬までに1000個ほどの収穫を見込んでいます。