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独特の辛さ「ねずみ大根」が2年連続で不作…猛暑や害虫の影響で収穫量は例年の半分以下 店頭で販売できる量は何とか確保 郷土食「おしぼりうどん」も例年通り

ねずみ大根

旬を迎えた「信州の伝統野菜」です。長野県坂城町の特産「ねずみ大根」の販売が町の直売所で始まりました。今年は不作ということですが、何とか数を確保。郷土食「おしぼりうどん」も隣の食堂で例年通り楽しめます。

温かいうどんを大根のおろし汁につけてー

(記者リポート)
「辛い!でもその後に口の中がほのかな甘みに包まれて、本当にあまもっくらとした味わいです」

坂城町の郷土食「おしぼりうどん」です。辛さの中に「あまもっくら」した味を出しているのは、町の特産で信州の伝統野菜にも認定されている「ねずみ大根」。

ふっくらとした形と尻尾のような細い根が「ねずみ」を連想させることからその名が付いたといわれています。

収穫期を迎え10月末から直売所に並び始めました。

長野市から:
「すごくおいしかったから、ご近所の人に配ろうかと」

坂城町内から:
「ただ辛いだけじゃなくて食べている間に汗が出るけどおいしい」

ただ、今年はー

さかき地場産直売所「あいさい」・町田泉次 組合長:
「期待したんですけどね、収穫量は少ないです」

町役場などによりますと、今年は猛暑や害虫の影響で収穫量が例年の半分以下になる見込みです。2023年も同じように少雨と高温で不作となりこれで2年連続。例年、収穫体験などを行ってきた「ねずみ大根まつり」も2年連続で中止となりました。

直売所はインターネットでの注文は取りやめましたが、店頭で販売できる量は何とか確保したということです。

また、直売所に併設されている食堂でも例年通り「おしぼりうどん」を提供しています。「おしぼりうどん」はねずみ大根をすりおろして絞り、好みでみそや薬味を加えた漬け汁で食べます。

新潟から:
「口の中の周りがしびれてすごい。なかなか他のところでは味わえない、食べたことがないようなうどん」

千葉から:
「大根おろしの辛さとみそがマッチしておいしい」

2年連続で不作となった「ねずみ大根」。ただ、直売所では4月ごろまでは販売する予定で、独特の辛さを楽しんでほしいと話しています。

さかき地場産直売所「あいさい」・町田泉次 組合長:
「『あまもっくらさ』があるうどん。ここに来れば買えるということですからぜひ、お客さんに来ていただけたら」

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