YouTube X Instagram

子猫が脱水症状で命の危機 車の下、エンジンルームの隙間に…命を救った“心温まる救出劇” 住民や警察官、整備士の8人が駆け付け連携プレー

安曇野市の丸山さんの愛猫「「帆立(ほたて)」

この夏、多くの人が協力し、野良猫とみられる1匹の子猫の命が救われました。交差点で信号待ちをしていた車のエンジンルームに入り込み、脱水症状で命の危機に。心温まる救出劇がありました。

キャットタワーですやすやお昼寝。

長野県安曇野市の丸山さんの愛猫「帆立(ほたて)」です。

まだ生後4カ月ー。

多くの人の協力で命を救われました。

それは、7月下旬のこと。交差点で、信号待ちをしていたときでした。

丸山匡弘さん:
「(子猫が)車の下に入ってくるのが見えました」

信号が青に変わった直後でしたが。

妻・未紗さん:
「慌てて降りて車の下を確認したら子猫が鳴いてたんですよね」

子猫はエンジンルームの隙間に入り込んでいました。なんとか助け出そうと手を伸ばしたり傘でつついたりしているとー。

妻・未紗さん:
「後ろの車の人が降りてきてくれた」

猫2匹と暮らす夫婦が助っ人に駆けつけました。

さらに、未紗さんは安曇野警察署に電話で相談。警察官3人が駆けつけ、交差点で交通整理が始まりました。

妻・未紗さん:
「夫婦が乗っていた車のジャッキを使って、警察官が車をあげてくれた。タイミングよく車で通りがかった男性が『ぼく整備士です』って工具を持って駆け寄ってきてくれて。(最後は)車の下にもぐって、子猫を出してくれました」

この日は35℃を超える「猛暑日」。

子猫は脱水症状を起こし息も浅くグッタリ。危険な状態でした。

後続車の夫婦に付き添ってもらい、夫婦行きつけの動物病院に駆け込みました。

8人の連携プレーで命が救われた子猫。

あれから2カ月がたちー。

妻・未紗さん:
「今は、わが家のあいどるです(笑)」

名前は「帆立」。家に迎えた初めてのあいどるです。

子どもたちはー

蒼助さん(小6):
「助けたときの話を聞いて、これは本当に奇跡だなあと思いました」

理央菜さん(中3):
「(親には)ずっと『ペットを飼うのはだめ』って言われてたから、なぜこんな(連れ帰る)判断したのか不思議だった」

家に迎えた理由はー

妻・未紗さん:
「病院に移動しているとき、目があった瞬間に鳴きやんだんですよ(笑)。鳴きやんでホッとした表情をしたので、家に来たかったのかなあって思って」

今や子猫は家族の中心。部屋や廊下、家じゅうを走り回って元気に遊んでいます。

妻・未紗さん:
「家族全員、ただいまの挨拶が『帆立~』になっちゃいました」

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ