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台風接近を前に…5年前の千曲川氾濫「台風19号災害」を教訓に 水害を想定した訓練で備え確認

台風の接近を前に、須坂市(長野県)では水害を想定した訓練が行われました。5年前に千曲川が氾濫した「台風19号災害」を教訓に、備えを確認しました。

魚川朋江さん:
「(この辺)お家ないでしょ。2019年に被災して、取り壊した方とか」

須坂市に住む魚川朋江さん。5年前の10月の夜も、愛犬2匹を車に乗せ、避難所に向かいました。

先週末、須坂市で行われた防災訓練です。

停滞する前線と列島を縦断する台風の影響で雨が続き、川の氾濫が迫った想定で、市民も参加しました。

2019年10月の「台風19号」。長野市では千曲川の堤防が決壊し、4000棟以上が浸水。災害関連死を含む18人が犠牲となりました。対岸の須坂市でも千曲川の氾濫で住宅350棟が浸水しました。

消防(訓練):
「すみません、誰か来てください。救急車の手配をお願いします」

5年前の教訓は「自助」「共助」「公助」。訓練では、市民がけが人の手当てなどを学んだり、居住スペースをつくるパーテーションの設置も行いました。

須坂市・斉藤英之課長:
「(災害時は)職員の数も足りません。機材の設置、設営など住民にお手伝いいただければ、よりスムーズな避難所運営ができる」

冒頭で紹介した魚川さんが参加したのは、ペットの同行避難訓練。2匹の愛犬と最低3日間は過ごせる水や食料、衛生用品なども日頃から用意しています。

参加した市民:
「万が一のとき、慌てず行動できるよう普段から(訓練を)やっていくこと大事」
「段ボールベットとかパーテーションとか実際に触れてみないとわからない。いい機会だった」

台風シーズンも本番。改めて「備え」の見直しと、早めの避難など身を守る行動が求められます。

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長野放送ニュース

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