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親子で共謀…“26億円不正支出” 検察側「息子が困窮、父親に金の工面を依頼」 元社員の父親(63)は起訴内容を一部認める ヤマウラ巨額横領事件の初公判

左・長男の会社役員・村田俊樹被告(35) 右・ヤマウラの元社員・村田浩幸被告(63)

総合建設業の「ヤマウラ」(本社・長野県駒ケ根市)を巡る巨額の横領事件の初公判が開かれました。業務上横領の罪に問われた経理担当の元社員は起訴内容を認めました。

業務上横領の罪に問われているのはヤマウラの元社員・村田浩幸被告(63)と長男の会社役員・村田俊樹被告(35)です。

起訴状などによりますと、2人は共謀のうえ、浩幸被告が経理を担当していたヤマウラの子会社の口座から6億5000万円余りを不正に引き出し、横領したとされています。

初公判は長野地裁伊那支部で開かれました。

浩幸被告は最初に起訴された3億6000万円の横領について「特に間違いありません」と起訴内容を認めました。

追起訴された2億9000万円余りについては、弁護側が「検討中」として罪状認否を次回に持ち越しました。

息子の俊樹被告は今後、更に起訴される罪があるとして、裁判を別に進めることになりました。

検察側は冒頭陳述で、犯行のきっかけは俊樹被告が勤務先の建機レンタル会社で業績を上げようと取引先への値引きや接待で困窮し、父親の浩幸被告に金の工面を依頼したことだったと指摘しました。

不正に送金された金は俊樹被告が総合格闘技イベントの運営会社への貸し付けや自身のクレジットカードの支払いなどに充てていたということです。

ヤマウラの調査では不正に引き出した金は2013年以降に総額26億円を超えるとされています。

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長野放送ニュース

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