
ウォンバットのモモコ
長野市の茶臼山動物園で長く愛された国内最高齢のメスのウォンバット「モモコ」が31歳で死にました。園内には30日から献花台が設けられ、ファンが別れを惜しんでいました。
丸っこいフォルム。人懐っこい性格。長野市の茶臼山動物園の人気者だったウォンバットのモモコ。
1月27日、老衰のため天国に旅立ちました。メスとしては国内最高齢の31歳でした。

園内に設けられた献花台
(記者リポート)
「長く愛された動物園のアイドルの冥福を祈って、こちらには多くの花が手向けられています」
30日から園内には献花台が設けられ、訪れたファンが別れを惜しんでいました。
長野市から:
「小さいころから茶臼山には来ていて、ずっといて、かわいいなって。『ありがとう』っていう気持ち」
茶臼山動物園の担当者:
「人懐っこさで飼育員も癒やされている部分があったので、とても寂しいですが、大往生だったなと」

ウォンバットのぬいぐると対面したモモコ(2020年取材)
モモコは1995年に長野冬季オリンピックの親善大使としてオーストラリアから来園しました。
すぐに人気が出て、近年は6年前にやってきたもう1匹のウォンバット「ウォレス」とともに動物園のアイドル的存在となっていました。
ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズも販売され、全国のファンから愛されてきました。

写真の展示も…
31歳は人間でいえばおよそ100歳。
1月16日ごろに体調を崩し、23日には展示を中止し治療に専念していましたが、27日に死んでいるのが確認されたということです。
園内には生前のかわいらしい姿をおさめた写真が展示され、メッセージノートも置かれています。

メッセージノート
献花台と記帳台は2月18日まで設置される予定です。
茶臼山動物園の担当者:
「それぞれの中にモモコとの思い出があると思うので、ゆっくりお話しして、モモコを天国に送り出してあげてほしい」
茶臼山動物園のウォンバットはオスの「ウォレス」1匹だけになりました。園では「ウォレスも27歳と高齢のため、あたたかく見守ってほしい」と話しています。