車ではねて山林に遺棄…85歳男性死亡　逮捕の32歳男「被害者がいびき」　遺棄前、生きていたと認識か

佐藤英伸容疑者

車で男性をはねた後、山林に遺棄したとして、2023年12月に長野県佐久市の男が逮捕されました。その後、容疑者が「事故後、男性がいびきをかいていた」という趣旨の供述をしていたことが新たにわかりました。

保護責任者遺棄や道路交通法違反（ひき逃げ）の疑いで、逮捕・送検された佐久市の会社員・佐藤英伸容疑者（32）。

30キロほど離れた山林に遺棄

23年12月10日午前４時過ぎ、佐久市岩村田で、県道を横断していた近くに住む85歳の男性を車ではねた後、救護せずに長和町の山林まで運び、遺棄した疑いが持たれています。

捜査関係者によりますと、車で運んでいた際、「男性がいびきをかいていた」という趣旨の供述を容疑者がしていたことが新たにわかりました。

頭を強く打つなどして、意識を失うと、舌が喉に落ち込んで、いびきのような音が出ることがあるということです。

男性の遺体が見つかった山林（長和町）

男性の死因は凍死。事故直後は生きていて、遺棄された後に死亡した可能性があります。

容疑者が遺棄前の生存を認識していた可能性が浮上し、警察は保護責任者遺棄致死や殺人に当たる可能性もあるとみて、慎重に調べています。