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大雪情報のニュース よく出てくる「真冬並み」の表現 12月下旬「真冬」じゃないの?気象予報士に聞いた

今シーズン最強寒波が到来し、北陸地方を中心に雪が強まっています。連日、伝えられている大雪情報のニュース。この中で「日本付近の上空には“真冬並み”の寒気が流れ込んでいる」といった表現をよく目にします。いまは12月下旬、「真冬」ではないのか、疑問に思い、岸本慎太郎気象予報士に聞いてみました。

岸本気象予報士によりますと、「真冬並み」という表現について、気象庁は具体的な定義を発表していないということです。

そこで、岸本さんは、このような時に「真冬並み」を使うといいます。

気象庁のHPを見ると、長野は1月27日~2月5日が一年のうちで最も寒いことがわかります。その頃の最低気温は平均マイナス4.4℃。このマイナス4.4℃を下回った場合、長野では「最低気温が真冬並みになりました」と表現します。

最高気温に関しても同じで、長野では1月17日~21日がもっとも低く、3.5℃なので、これを下回ったら「最高気温が真冬並み」となります。

予報では小数点以下を五捨六入(0℃以上は四捨五入)するので、あすの予想気温が-4℃だったら「1月中旬並み」、

マイナス5℃以下だったら「真冬並み」となります。夏は「真夏並み」という表現が出てきますが。これも同じです。

長野では最高気温は32.1℃、最低気温は22.1℃を超えたらそれぞれ「真夏並み」です。

場所によって日々の気温の平年値が違うので、基準となる温度も変わります。

東京の場合は最高気温なら9.5、最低気温なら1.1℃を下回ったらそれぞれ「真冬並み」。

最高気温31.8℃、最低気温23.9℃を上回るとそれぞれ「真夏並み」です。

似たような表現で、「真冬日」や「真夏日」というものがありますが、こちらは気象庁で定義されていて、全国共通です。
・「真夏日」最高気温30℃以上
・「夏日」最高気温25℃以上
・「冬日」最低気温0℃未満
・「真冬日」最高気温0℃未満

岸本気象予報士は、「混同しやすいですが、覚えておくと天気予報が少し面白くなるかもしれません」と話しています。

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長野放送ニュース

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