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大異変…「雪虫」が大量発生 暑さ影響か 専門家「驚いた、ここまで出るのは」 

最近、長野市内などで小さな虫が飛び交っているのを見た人も多いのではないでしょうか。虫の正体は何なのか、なぜこの時期に大量に飛び交っているのか、専門家に聞きました。

7日昼すぎの長野駅前。顔の前で手を振ったり、服を手で払ったりする人の姿が目立ちました。

その理由は…

(記者リポート)
「無数の小さな虫が辺りを飛び交っています」

空中を飛び交う小さな虫です。

街の人:
「虫すごいです」
「そこらじゅうに付いて…。公園とか行っても(虫が)いるから帰りたくなっちゃう」
「洗濯物に知らいないうちに付いて(家の中に)入ってきちゃう、困りますね」
「服に付いたりとか、子どもの口に入ったりとか、心配はある」

長野市では、10月下旬頃からこの小さな虫が目立つようになり、好天に恵まれたこの3連休も、市内各地で飛び交う様子が見られました。

一体この虫の正体はー。

昆虫の生態に詳しい信州大学理学部の東城幸治教授に、この映像を見てもらいました。

信州大学理学部・東城幸治教授:
「かなり出てますね…。いわゆる『雪虫』ですね。雪虫と呼ばれている昆虫、アブラムシの仲間です」

東城教授によりますと、これは「雪虫」と呼ばれるアブラムシの仲間で、県内でも例年、雪が降る前の時期に飛び交う様子が見られるということです。ただ、今年は特に多いようです。

信州大学理学部・東城幸治教授:
「ちょっと驚きましたね、ここまでたくさん出ているのは私も見たことがなくて。今年暑かったことと、もしかしたら関係しているのかもしれない。暖かかったことで、世代を回すサイクルが一つ余計に回るとなれば、その分だけ数を増やすチャンスがあったかと思いますので」

心配されるのが人体への影響。「基本的に害はない」とのことですが…。

信州大学理学部・東城幸治教授:
「あれだけ大発生していますと、吸い込むことでアレルギー体質の方が体調悪くなることも考えられる。アレルゲンの対策としては、マスクは有効だと思う」

冬を目前にして、大量に飛び交う「雪虫」。

東城教授によりますと、今後、気温の低下とともに数も減っていくだろうということです。

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長野放送ニュース

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