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“世界最小の赤ちゃん”すくすく5歳に 家族「成長は奇跡」 出生時258グラム 体重は40倍の10キロ

特集は「世界最小の赤ちゃん」として生まれた男の子の成長です。10月で5歳になり、家族と一緒に誕生祝いと七五三のお参りをしました。体重は増え、話も上手になり活発な子に成長しています。

■家族で5歳の誕生会

「いい、いくよ?」

竜佑ちゃん:
「いいよ」

野球が大好きな関野竜佑ちゃん。10月1日で5歳になりました。

兄弟:
「おめでとう」

高校で寮生活を送る長男・佑平さんも家に帰り28日、一家6人がそろって竜佑ちゃんの誕生日を祝いました。

長男・佑平さん(17):
「ちょっと距離を離れていると、余計成長を感じます。この大きさまでなったことが奇跡なので、すごいなと思います」

これまでの成長を「奇跡だ」と振り返る家族。

それは決して大げさな表現ではありません。

■出生時は体重258グラム 身長22センチ

「妊娠高血圧症候群」による緊急帝王切開で、24週と5日で生まれた竜佑ちゃん。

体重はわずか258グラム、身長は22センチ。大人の手のひらに乗るほどの大きさでした。

母・俊子さん(2019年10月):
「小さすぎて産声もなくて、生まれたのかどうか自分で感覚がなくて、無事かなと思うだけで不安でした」

父・康平さん(2019年10月):
「先生たちにお任せで信用して待つしかないと思っていました。そこから先は、本人がこの世の中で生きたいか生きたくないかと思っていました」

命の危険もありましたが、県立こども病院の治療とケア、竜佑ちゃん自身の生命力で少しずつ成長。

生まれてから半年後に退院―。

無事、退院できたケースでは、当時、世界最小の男の子でした。

■成長の記録

定期健診やリハビリを受けながらもすくすく成長。

1歳 身長56.1センチ 体重4.4キロ

母・俊子さん:
「こんなに元気に1歳の誕生日を迎えられると思っていなかったので、普通に過ごせているのでそれが一番幸せです」

1歳10カ月で歩けるようになり2歳ごろからは言葉を覚え始めました。

「ママ、ママ」

2歳 身長65センチ 体重5.6キロ

3歳になると自己主張もー

「いやだ、いやだ」

3歳 身長74センチ 体重6.9キロ

4歳になると外遊びも増えどんどん活発に。

父・康平さん:
「前だったら怖がってやらなかったようなことも、自分から率先してやるようになってきたので」

4歳 身長82.6センチ 体重8.5キロ

竜佑ちゃん:
「(水鉄砲持ちながら)うつぞ、うつぞ」

そして、10月で5歳。

身長は89センチ、体重は10キロに成長しました。

■家族で七五三参り

28日は家族全員で七五三参り。

3歳の時のお参りではー。

宮司:
「ごめん、怖いよね。そうだよね、お父さんじゃないもんね」

母・俊子さんに抱かれていましたが…。

今年(2023年)10月28日は父・康平さんの真似をしながら自分で玉串を奉納しました。

母・俊子さん:
「何も教えてないし、やってねなんて言ってなかったんですけど、できてすごかったね」

祈祷を終えたら「おみくじ」。

3歳の時は「小吉」でしたがー。

長男・佑平さん:
「何かな~大吉だ」

「竜ちゃん、見せて」

父・康平さん:
「今回『大吉』だね。だいぶ良くなったって感じ。大吉見せてあげて皆さんに、『大吉』です」

■きょうだい「足が速くなった」

たくさん食べて、元気に遊ぶ。

たくましくなっていく竜佑ちゃんにきょうだいはー。

次男・隼佑くん(8):
「(竜ちゃんはどんなことができるようになった?)すぐ泣かない」

長女・彩佑子ちゃん(11):
「足の速さ。運動会で去年は4位だったんだけど、今年は1人抜いて3位になったから速くなったと思う」

■将来の夢は「警察官」

父・康平さん:
「お名前は?」

竜佑ちゃん:
「りゅうすけです」

父・康平さん:
「何歳ですか?」

竜佑ちゃん:
「(ジェスチャーで5歳)」

父・康平さん:
「将来は何になりたいんですか?」

竜佑ちゃん:
「ピーポー」

将来の夢は「警察官」という竜佑ちゃん。楽しみはこれからどんどん増えていきそうです。

父・康平さん:
「私の父が警察官だったので、それはそれでうれしいかなというふうに感じています」

母・俊子さん:
「本人は楽しく生きてほしいですし、できることなら誰かの役に立ってくれたらうれしいです」
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