
長野県内のガソリン価格 隣県との比較
全国最高値が続く長野県内のガソリン価格です。県と石油商業組合は国から特別な補助を受けている「離島」と同じような支援を国に求めていくことで意見が一致しました。
■県民の中には「越県給油」する人も

長野県・阿部守一知事(県庁 9月12日)
長野県・阿部守一知事:
「ガソリン価格が極めて高くなっている。非常に深刻な状況だ」
県庁で開かれた県と県石油商業組合の意見交換会。議題は全国最高値が続く県内のガソリン価格についてです。

長野県内のガソリン価格 16週連続で全国最高値
先週の県内のレギュラー1リットルあたりの平均価格は194.5円(9月4日時点)。16週連続で全国最高値となっています。
隣県と比較すると愛知、埼玉、新潟とは10円以上の差が出ていて、県民の中には「越県給油」する人もいるということです。
■知事「由々しき事態」

長野県・阿部守一知事(県庁 9月6日)
先週、県と経済団体の会議では―。
長野県・阿部守一知事(9月6日):
「県境をまたいで給油をしているというような報道がされていることは由々しき事態だと正直思っています」
知事は原因を分析し対策を行うことを明らかにしていました。
■「長野は離島と同じ状況」

県と県石油商業組合の意見交換会(県庁 9月12日)
これを踏まえて設定されたきょう12日の意見交換会。
石油商業組合は県内のガソリン価格が高い理由について「全国で珍しい列車による輸送で他の県よりコストがかかること」、「給油所の数に対して販売量が少ない」ことなどをあげました。
その上で「このような状況は離れた島・離島と同じだ」としました。
離島はコストがかかるため国から特別な支援を受けています。
例えば佐渡島ではレギュラー1リットル当たり10円安くなっています。
■国に支援を求める考え

長野県・阿部守一知事(県庁 9月12日)
長野県・阿部守一知事:
「長野県のような地域が離島と同じ、あるいは離島に準ずるような形で仕入れ価格がどうしてもコスト増になってしまう原因が明らかだということであれば、国に対して制度創設を求めていくというのが必要だと思う」
今後、県は仕入れのデータなどを分析し、国に対して支援を求めていく考えです。

長野県石油商業組合・高見澤秀茂理事長
県石油商業組合・高見澤秀茂理事長:
「国の補助金も使えないか、そういうものを研究していきましょうと。(県と)よく調整しながらやっていきたい」

資料
一方、政府は9月7日から元売り各社への補助金を引き上げたため、13日発表のガソリン価格は全国で先週よりも下がる見込みです。