信州の自然や文化をPRします。海外の旅行会社などを対象にした体験ツアーが6日間の日程で始まり、初日は馬籠と妻籠を結ぶ旧中山道を歩きました。
旧中山道を歩く海外の旅行会社やメディアの関係者たち。
自然や文化体験を楽しむアドベンチャートラベルの世界大会が北海道で始まるのを前に行われたツアーです。
初日は10人が旧馬籠宿から妻籠宿に至るおよそ8キロのコースを4時間余りかけて歩きました。
ツアーガイド:
「中山道ができる前は、人々はあの丘を越えて飯田エリアから江戸に向かいました。中山道はどちらかというと、新しい街道だったのです」
アメリカの旅行会社:
「歩いて、立ち止まって、お茶を飲んで、一休みできるのが良くて、特別なひと時と感じる」
フランスのジャーナリスト:
「街道のことはあまり知らなかったし、より伝統的な形で日本の古い歴史を知りたかった」
江戸時代の旅を体験できる馬籠峠越えのコースは海外のガイドブックや旅行サイトで紹介され、コロナ前の2019年度には3万8000人近い外国人観光客が旧中山道を歩きました。
コロナ禍が明け、再び多くの旅行者が訪れることが期待されています。
長野県観光機構パブリック事業部・金子孝明さん:
「馬籠妻籠だけじゃなく、まだまだ知られていない観光地があるので、そこを伝えていくと共に、地域の方が大事にしてきた文化や伝統をリスペクトしてくれる欧米人に来てほしいな」
県内でのツアーは9月10日までで、御嶽山麓の滝行や戸隠古道のトレッキングなどが予定されています。