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「ヤマウラ」子会社で10年に渡り不正支出 会計担当者が懲戒解雇に 総額は26億3000万円余り

長野県駒ヶ根市の建設会社「ヤマウラ」の子会社で発覚した不正な支出の総額が26億3000万円余りに上ったことがわかりました。

不正な支出は5月に東京の子会社の「ヤマウラ企画開発」で発覚し9月1日に第三者委員会の最終報告書が公表されました。

報告書によりますと、子会社の経理も担当していた「ヤマウラ」の社員が2013年3月から2023年4月にかけ234回に渡り総額26億3885万円を不正に引き出していました。

2019年9月までは1回あたり数十万円の小口の金の引き出しが続き、社員は「上司の依頼で渡した裏金」と弁明したということです。

しかし、上司や関係者が明確に否定したほか、この社員の遊興を指摘するアンケートがあったことなどから第三者委は「会社が裏金作りをしていた事実は認められない」と結論付けました。

また2019年10月からはこの社員の長男に絡む「貸付」と称する多額の支出が始まり、長男の個人口座や長男が代表を務める会社、取引関係の無い2つの会社に不正な支出が行われていました。

金額は1回あたり最高で2億7000万円余りにのぼり、1日に合計3億6000万円を不正送金したこともありました。

第三者委は2013年3月以前にも不正な支出があった可能性はあるものの、会計帳簿の保存義務が10年のため調査出来なかったとしています。

「ヤマウラ」は8月25日付で社員を懲戒解雇し、近く関係者の処分を決めることにしています。
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長野放送ニュース

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