YouTube X Instagram

60代女性たちがハッスル「おとぼけ相撲」 うっぷんを笑いで吹き飛ばす 4年ぶり秋祭りで企画

長野県諏訪市の神社の秋祭りで披露された、ユニークな相撲の取り組み、「おとぼけ相撲」です。企画したのは60代の女性たち。コロナ禍のうっぷんを笑いで吹き飛ばしてもらおうと、体を張りました。

金曜日の夕方、諏訪市湖南の田辺地区に急ごしらえの土俵ができ大勢の人が集まりました。

相撲をとったのは、力士の着ぐるみを着た女性たち。地域の女性グループが企画した「おとぼけ相撲」です。

企画した田辺女性部・吉澤敏子代表:
「円熟期をとっくに過ぎた60代の女性の集まりです。3年間の自粛生活を吹き飛ばし、田辺に笑いと笑顔を」

本番2時間前、土俵づくりを進める女性たち。地区の60代女性12人でつくる「田辺女性部」のメンバーです。

この日は、4年ぶりの地区の神社の秋祭り。土俵は、メンバーたちがある「相撲」を取るために準備しました。

企画した田辺女性部・吉澤敏子代表:
「今年のお祭り盛り上げるのに何かやってみたいよねと言ったら、あれ(相撲の着ぐるみ)を着て女の人が相撲をやったら面白いかなって。普通の相撲は取ったことないけど『おとぼけ』ならできるだろうと」

土俵準備のあと、お化粧をするメンバーたち。

「おとぼけ相撲」は、白星を取りに行く真剣勝負ではなく、ユニークな取り組みをして、笑いを取りにいきます。

メンバーにはユニークな「しこ名」がついていて、見た目の工夫も必要です。

しこ名・野良仕事:
「日ごろ、草取りで鍛えていますから、ばっちり」

しこ名・美屋宝山:
「(しこ名は?)美屋宝山(びやほうざん)。ビヤホールが大好きだから。ビヤホールの『ビヤホー』から取って、美屋宝山」

化粧が終わったら、おそろいの着ぐるみを身にまとい、化粧回しもつけます。

各家庭にある保有米の紙袋を台紙にしていて、それぞれの「しこ名」にちなんだデザインを施しました。

午後5時半。いよいよ「女性力士」たちの土俵入りです。

いよいよ、最初の取り組み。

「はっきよい」

実況:
「猫だましでしょうか…。あらあら、ダンスを踊ってしまいましたね」

続いての取り組みは―。

「はっきよい」

実況:
「尻相撲ですね。尻相撲やっております」
「野良仕事で鍛えたパワーで押し出し、いえ、お尻出しでした」

会場からおひねりが―。

実況:
「おひねりを拾う力士たち。情けないですね」

代表の女性が実況で盛り上げる―。

メンバー同士の取り組みの後は、子どもたちと対戦。

幼い子には怖がられる―。

会場の歓声に応えるようにおよそ1時間、体を張り続けました。

観客:
「ふざけているのが面白かった」
「田辺を代表する女性の皆さん、男性も負けないように頑張らなきゃ」

メンバーたちも、充実の表情です。

しこ名・美屋宝山:
「楽しかったです。汗だく。ぐっと一杯やりたいです」

企画した田辺女性部・吉澤敏子代表:
「みんな一生懸命やってくれました。気合が入りすぎて、少々、化粧が行き過ぎたようでしたが、それもおとぼけのうち。やってよかったなと。来年もできたらやりたいなと思います」

女性たちの奮闘ぶりが、地域に笑顔を届けました。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ