
日本代表・平林太一選手
特集はブラインドサッカーです。これまでも紹介してきた長野県松本市の高校生・平林太一さんが、パラリンピック出場を懸けた世界選手権の日本代表に選ばれました。「得点してチームに勝利を」と意気込んでいます。
■ブラインドサッカーとの出合い

日本代表チームの練習
音の鳴るボールを追いかけ、激しく奪い合う選手たち。視覚障がい者らの5人制サッカー・ブラインドサッカーの日本代表チームです。
2024年のパリパラリンピックの出場を懸け、8月、イギリスで開かれる世界選手権に挑みます。

平林太一選手(右)
代表選手は10人。最年少は松本美須々ヶ丘高校2年の平林太一さんです。
ブラインドサッカー日本代表・平林太一選手:
「ずっとパラリンピックの出場権をとるということを目標にやってきたので、全てを出し切れるように、勝ちにつなげられるようにやりたい」

小学1年生の時にブラインドサッカーに出合う
太一さんは、1歳の時に目の病気にかかり、4歳で全盲になりました。
小学1年生の時に出合ったのが、ブラインドサッカーです。
■初代表でチーム最年少ながら存在感

松本山雅BFCのエースストライカー
競技の魅力にのめり込んで着実に実力を伸ばし、現在は、「松本山雅BFC」のエースストライカーとして活躍しています。
2022年、初めて日本代表にも選ばれアジア・オセアニア選手権に出場。強豪イラン戦でゴールも決めるなど、チーム最年少ながら、存在感を発揮しました。
ブラインドサッカー日本代表・平林太一選手(当時):
「結果的に僕が決めた点で勝てたというのは、大きい自信になっていますし、すごく意味のある1勝だなと」
この大会で優勝すればパラリンピックの出場権を獲得できましたが、準決勝で惜しくもタイに敗れました。
パリへの切符は8月の世界選手権の結果次第となりました。
■日本を勝利に導く選手と期待

日本代表チームの合宿
7月29日―。
その大一番に向け、代表チームは毎週末、合宿を重ねています。
猛暑に苦しみながらー。

日本代表チームの合宿
ブラインドサッカー日本代表・平林太一選手:
「けっこうきつかったです。休みの時にクーリングしたりしつつ、環境も整っているので何とか頑張っている」
成長著しい太一さんにチームメイトはー。
ブラインドサッカー日本代表・川村怜キャプテン:
「ブラインドサッカーを幼少期から始めて、すごくテクニックのある選手。日本を勝利に導く選手になってほしい」