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一度、断念…計画浮上40年 難所「青崩峠トンネル」貫通  こちらも“難工事”「記念カレー」登場

「青崩峠トンネル貫通記念カレー」登場 国土交通省飯田建設事務所の提供画像と加工

記念のカレーです。難工事の末、このほど長野・静岡県境の「青崩峠トンネル」が貫通しました。これを祝おうと、地元の飲食店がトンネルを模した特別なカレーを提供しています。

■技術の進歩で再挑戦

提供:国土交通省 飯田建設事務所

壁にぽっかりと開いた穴。

「トンネル貫通ばんざーい!」

5月26日、飯田市側と浜松市側から掘り進めていた「青崩峠トンネル」が貫通しました。

青崩峠

「青崩峠」は列島を走る大断層・中央構造線の影響を受けその名の通り崩れやすい難所。

国は一度、トンネル建設を断念しました。

三遠南信自動車道

計画浮上から40年。

技術の進歩で、再挑戦しようやく貫通しました。

トンネルは「三遠南信自動車道」の一部となり開通すると、愛知・静岡へのアクセスが各段に向上します。

■カレー作りも“難工事”

青崩峠トンネル貫通記念カレー(税込1520円 ※数量限定)

今回の「貫通」を受けて地元・飯田市南信濃の「食楽工房元家」では、先週から特別メニューを提供しています。

その名も「青崩峠トンネル貫通記念カレー」。(税込1520円 ※数量限定)

ご飯の下にあるちくわを、トンネルに見立てています。

食楽工房 元家 店主・片町元彦さん

食楽工房 元家 店主・片町元彦さん:
「すごい難工事だと言われていたこのトンネルが、貫通したということで、気持ちとか思いを形にしたくて今回作らせていただきました」

当初、ご飯だけでトンネルを作ろうとしましたが、青崩峠同様、崩れやすかったため、断念。

ちくわのトンネルで「開通」

代わりにちくわのトンネルで「開通」させました。

■「海まで早く行けるように」

エビフライ

大きなエビフライは―。

食楽工房 元家 店主・片町元彦さん:
「海まで早く行けるようにという、そんな思いでつけてあります」

遠州灘が近づくことを期待して乗せました。

地元で捕獲された鹿肉を使ったキーマカレー

南信濃にちなんだ物もー。

カレーは地元で捕獲された鹿肉を使ったキーマカレーで、「遠山郷の霜月祭り」に登場する「お面」のそば粉クッキーが添えられています。

客:
「ちくわにカレーって珍しいじゃないですか、ちょっと面白かったですね」

■工事への経緯と開通への期待込め

青崩峠トンネル工事の関係者

こちらの男性、実は青崩トンネルの関係者。地質のエンジニアとして10年間、工事に携わってきました。

青崩峠トンネル工事の関係者:
「感無量です、私50年間トンネルやっているんですよ。ここの難しさっていうのは3本指に入るくらい。今までトンネルの貫通で、ランチができたなんて経験ないですから、これはうれしいですよ」


青崩峠トンネル 長野側

工事への敬意と開通への期待を込めた特別なカレー。

店は当面の間、提供を続けることにしています。

食楽工房 元家 店主・片町元彦さん:
「もちろん地元の人たちにも喜んでいただきたいですし、来ていただいた観光の人たちにも食べていただきたい」


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