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焼け跡から“希望” ニッコウキスゲの新芽も 霧ヶ峰高原の大規模火災から1カ月余り

大規模な山火事のその後です。長野県諏訪市の霧ヶ峰高原で発生した山火事から1カ月余り。黒く焼け焦げた山肌には、高山植物の新芽などが青々と茂り元の高原の景色を取り戻しつつあります。

(記者リポート)
「1カ月ほど前に来たときは、この辺り黒く焼け焦げていたんですが、いまは青々とした草に覆われています」

高山植物の新芽や草などが青々と茂る諏訪市の霧ヶ峰高原。あの山火事から1カ月余りがたちます。

5月4日に諏訪市と茅野市の境にある「ガボッチョ山」で発生した山火事。

乾燥した空気や風の影響で広範囲に燃え広がり、およそ180ヘクタールを焼きました。

鎮火までに丸一日がかかりましたが、幸いけが人や建物への被害はありませんでした。

原因については消防が調査していますが、いまだわかっていません。

発生から1カ月余りがたち、黒く一変した草原は青々と草が茂っていました。

こちらの草原もご覧の通り。ところどころ焦げた草木が残っていますが、焼け跡はほとんどわからない状況です。

茅野市から:
「まさかこんなに緑になっていると思わなかったから、自然の力はすごい、よみがえる力って」

焼け跡から伸びるつぼみ。霧ヶ峰を代表する高山植物・ニッコウキスゲの新芽です。

火の手は群生地の一部にも広がりましたが、影響は限定的とみられ、7月上旬にも見頃を迎える予定です。

観光施設は―。

土産物店兼食堂を営む・木川泉さん:
「自然の強さをすごく感じてホッとすると同時に、頑張らなきゃというのが思ったことですね。一段ときれいになった草原を見てもらいたい」

山火事を乗り越え元の姿を取り戻しつつある霧ヶ峰高原。夏の観光シーズンはもうすぐです。
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