
特集は「保護犬」。2月、長野県箕輪町で首輪をしていない犬がさまよい、保護された。逃げ出したのか、遺棄されたのかは不明で飼い主も現れないが、新たな家族と出会い静かに暮らしている。
公園を散歩する親子と一匹の犬。
野沢柊さん(11):
「モナ、モナ」
犬の名前は「モナ」。
メスの雑種だ。
野沢柊さん(11):
「尻尾が長いところと、耳が大きいところとか、かわいいなみたいな」
「モナ」は2月、箕輪町の住宅街をはいかいしているところを保護された。今は辰野町の野沢さん家族のもとで暮らしている。
2月25日、箕輪町上古田区周辺で犬がはいかいしていると役場に通報があった。首輪やリードをつけておらず町は住民に注意を呼びかけ、警戒にあたる。
野沢さん一家はその翌日、偶然、道路をさまよう犬を見つけた。
その時、長男の柊さんは…。
野沢柊さん(11):
「おばあちゃん家の近くでこの子を見つけて、その日寒かったので、モナ寒いかなって思って、1時間くらい走って捜しました」
犬をかわいそうに思い保護しようと捜したが、見つからなかった。
その2日後…。
(記者リポート)
「犬は牧場の一角で保護されました。保護される1週間ほど前から毎日のように現れていて、この牧場で飼われている犬と、毎日のように遊んでいたということです」
牧場の管理人:
「(捕獲の1週間前に)うちで飼っている犬がワンワンほえて、(扉を)開けた瞬間にダッと行ってしまった」
牧場周辺に現れるようになった犬。牧場の犬とじゃれあう様子も見られたという。
牧場の管理人:
「首輪もしていなかったし、ご飯食べているかわからなかったので、保護してあげなきゃなという気持ちでしたね」
28日の夜、住民は餌をやりながら少しずつ警戒心を解き、3時間ほどかけて捕まえた。
牧場の管理人:
「うちの犬とすごく仲良くなって遊ぶ時間も長くなっていたので、その中で(餌を)手に持って少しずつ近づいていったという感じ。(どんなふうに過ごしてほしい?)元気よく健やかに(過ごしてほしい)」
翌朝、犬は保健所へ。保健所は飼い主を捜したが結局、現れず、2週間後、譲渡することにした。
2022年度、県内で保護または引き取られた犬は481匹に上る。そのうち「返還」は332匹、「譲渡」は146匹。凶暴で人になれることができなかった犬など3匹が「殺処分」となった。
県は2008年に動物愛護の計画を策定し、処分をできるだけ減らすべく譲渡に力を入れている。
保健所には、保護される少し前から引き取りの希望があった。申し出たのは犬を目撃していた野沢さん一家。柊さんはあの後、是非、引き取りたいと家族に伝えていた。
野沢柊さん(11):
「前に愛犬を飼っていたんだけど(2021年)14歳で亡くなっちゃったので、引き取ってあげたいなみたいな感じです」
母・めぐみさん:
「一生懸命、かわいそうだからと走って、保護してあげようって姿を見ていたので、それから『飼いたい』って言って、父親に『飼ってあげたいんだけど』って一生懸命説得してて、父親も『ちゃんと飼えるんだったらいいよ』と」
野沢柊さん(11):
「(家に来て)初日の散歩は畑道で興味津々です。止まったり歩いたり、畑に行こうとしたりと」
健康状態は問題なく、3月16日に野沢家へ。保健所の見立てを参考に、年齢は2歳と決めた。
名前は、かつての愛犬の名が「シナモン」だったことから…
野沢柊さん(11):
「『シナモン』を逆さまにしたら『モナ』ってあったので、それにしました。保護した日(家に来た日)を誕生日に決めました」
母・めぐみさん:
「(おととし)『シナモン』が亡くなってから元気がなかったんですよね。毎日学校から帰ってくるのとか、毎日起きて散歩連れていくのをすごく楽しみにしているので。ご飯とかも自分で作ってくれたりとか、見ててすごくよかったなって思います」
地域住民によって救われた命。
モナは人懐っこく誰かに飼われていたのかもしれないが、逃げ出したのか遺棄されたのかは、わかっていない。
今は野沢さん一家のもとで落ち着いた暮らしをしている。
野沢柊さん(11):
「食いしん坊でのんびり屋ですけど、一緒に過ごしていけたらなと思います。『シナモン』みたいに愛情を注いでいきたいなと思っています」
公園を散歩する親子と一匹の犬。
野沢柊さん(11):
「モナ、モナ」
犬の名前は「モナ」。
メスの雑種だ。
野沢柊さん(11):
「尻尾が長いところと、耳が大きいところとか、かわいいなみたいな」
「モナ」は2月、箕輪町の住宅街をはいかいしているところを保護された。今は辰野町の野沢さん家族のもとで暮らしている。
2月25日、箕輪町上古田区周辺で犬がはいかいしていると役場に通報があった。首輪やリードをつけておらず町は住民に注意を呼びかけ、警戒にあたる。
野沢さん一家はその翌日、偶然、道路をさまよう犬を見つけた。
その時、長男の柊さんは…。
野沢柊さん(11):
「おばあちゃん家の近くでこの子を見つけて、その日寒かったので、モナ寒いかなって思って、1時間くらい走って捜しました」
犬をかわいそうに思い保護しようと捜したが、見つからなかった。
その2日後…。
(記者リポート)
「犬は牧場の一角で保護されました。保護される1週間ほど前から毎日のように現れていて、この牧場で飼われている犬と、毎日のように遊んでいたということです」
牧場の管理人:
「(捕獲の1週間前に)うちで飼っている犬がワンワンほえて、(扉を)開けた瞬間にダッと行ってしまった」
牧場周辺に現れるようになった犬。牧場の犬とじゃれあう様子も見られたという。
牧場の管理人:
「首輪もしていなかったし、ご飯食べているかわからなかったので、保護してあげなきゃなという気持ちでしたね」
28日の夜、住民は餌をやりながら少しずつ警戒心を解き、3時間ほどかけて捕まえた。
牧場の管理人:
「うちの犬とすごく仲良くなって遊ぶ時間も長くなっていたので、その中で(餌を)手に持って少しずつ近づいていったという感じ。(どんなふうに過ごしてほしい?)元気よく健やかに(過ごしてほしい)」
翌朝、犬は保健所へ。保健所は飼い主を捜したが結局、現れず、2週間後、譲渡することにした。
2022年度、県内で保護または引き取られた犬は481匹に上る。そのうち「返還」は332匹、「譲渡」は146匹。凶暴で人になれることができなかった犬など3匹が「殺処分」となった。
県は2008年に動物愛護の計画を策定し、処分をできるだけ減らすべく譲渡に力を入れている。
保健所には、保護される少し前から引き取りの希望があった。申し出たのは犬を目撃していた野沢さん一家。柊さんはあの後、是非、引き取りたいと家族に伝えていた。
野沢柊さん(11):
「前に愛犬を飼っていたんだけど(2021年)14歳で亡くなっちゃったので、引き取ってあげたいなみたいな感じです」
母・めぐみさん:
「一生懸命、かわいそうだからと走って、保護してあげようって姿を見ていたので、それから『飼いたい』って言って、父親に『飼ってあげたいんだけど』って一生懸命説得してて、父親も『ちゃんと飼えるんだったらいいよ』と」
野沢柊さん(11):
「(家に来て)初日の散歩は畑道で興味津々です。止まったり歩いたり、畑に行こうとしたりと」
健康状態は問題なく、3月16日に野沢家へ。保健所の見立てを参考に、年齢は2歳と決めた。
名前は、かつての愛犬の名が「シナモン」だったことから…
野沢柊さん(11):
「『シナモン』を逆さまにしたら『モナ』ってあったので、それにしました。保護した日(家に来た日)を誕生日に決めました」
母・めぐみさん:
「(おととし)『シナモン』が亡くなってから元気がなかったんですよね。毎日学校から帰ってくるのとか、毎日起きて散歩連れていくのをすごく楽しみにしているので。ご飯とかも自分で作ってくれたりとか、見ててすごくよかったなって思います」
地域住民によって救われた命。
モナは人懐っこく誰かに飼われていたのかもしれないが、逃げ出したのか遺棄されたのかは、わかっていない。
今は野沢さん一家のもとで落ち着いた暮らしをしている。
野沢柊さん(11):
「食いしん坊でのんびり屋ですけど、一緒に過ごしていけたらなと思います。『シナモン』みたいに愛情を注いでいきたいなと思っています」