
子供服の「おさがり」です。先日、長野県佐久穂町で無料で「おさがり」がもらえるイベントが開かれました。出費が抑えられ、しかもSDGsにもつながるとして子育て世帯に好評で、物価高を背景に、同様の取り組みが広がっています。
12月16日、佐久穂町・生涯学習館「花の郷・茂来館」。お目当ての服を探す親子。
母親:
「小っちゃくない?」
会場に並べられた子供服はなんと、およそ1500着。着なくなった子供服を集め、希望者に無料で譲るイベントが開かれました。その名も「おさがりモンスター」。
佐久市から:
「(今、何着くらい?)5着くらい。まだもっと、袋いっぱいくらい」
主催したのは、御代田町の市川弥浩さん(37)です。
日本こども服おさがり協会・市川弥浩さん:
「いいのありました?」
母親:
「あったかそうなのを探してて、さっきズボンを」
市川弥浩さん:
「お子さまのサイズ、いくつくらい?」
母親:
「90センチです」
市川弥浩さん:
「結構90センチもあったので、男の子のものが今回多かったので、ゆっくり見てください」
母親:
「助かります」
市川さんも中学生と小学生の子を持つ母親。取り組みは自身の経験が出発点となっています。
市川弥浩さん:
「私自身、子どもを育ててきて、おさがりというものにすごく助けられたので、それをもっと広めていきたいなと『もったいない精神』でやらせていただいてる」
市川さんは近くの児童館で開かれていた子供服の交換会によく参加していましたが、児童館の統合で交換会がなくなってしまいました。「ならば」と6年前から妹の大工原七衣さんと独自で交換会を企画。2年前には「日本こども服おさがり協会」を立ち上げ、都内でも同様のイベントを開いています。
「おさがり」は地域の保育園や児童館に回収BOXを置かせてもらって集めたもの。状態の良いものを選んで並べています。新生児から身長120センチぐらいまでの服が多く、この日はおよそ70人の親子が来場しました。
1児の母・佐久穂町内から:
「助かります、すぐサイズアウトしちゃうので。1年で着られなくなっちゃうから」
1児の母・佐久市から:
「これから先、着られるものももらえたらなと思って。傷があるかとか、破れてないかとか、ちゃんと見てくれるので、安心して選べる。楽で助かってます」
お目当てのものや、掘り出しものを探し当てるのもイベントの楽しみの一つ。
市川弥浩さん:
「(お母さんたちは)いろいろな問題を抱えながら生活してますので、少しでも楽しみになることがあると頑張れるし、こういうのが根付いていったらいいんじゃないかな」
土屋雅江さん:
「ドラゴン?怖いじゃん、サイズを見なくちゃ。ちょっと大きいね。これが着たいの?これもらっていこうか」
子ども:
「うん」
土屋雅江さん:
「これもらってこうか」
軽井沢町在住の土屋雅江さん。「ママ友」の森山美和さんと一緒に訪れました。
土屋雅江さん:
「冬服があればいいなと思って」
森山美和さん:
「(子供服を)ここで賄えればいいですよね」
たくさんのおさがりを持ち帰った2人。翌日、試着の様子を見せてもらいました。土屋さんの家は女の子が2人、男の子が1人。
土屋雅江さん:
「お姉ちゃん2人で男の子が初めてなので、おさがりが何もないので助かってます。節約もしてるけど、なかなか節約が上手にできてないので…」
主に選んだのは長男で年少の愛叶ちゃんの長袖やアウターなど19着です。映画のキャラクターの顔が描かれたトレーナーは…
土屋雅江さん:
「どう、気に入った?」
愛叶ちゃん(年少):
「うん」
土屋雅江さん:
「かっこいい?」
愛叶ちゃん(年少):
「かっこいい」
愛叶ちゃん(年少):
「手が出ない」
フリースジャケットはちょっと大きめでした。小2の柑愛さんはパーカーを。
柑愛さん(小2):
「袖の部分の白色(のライン)がお気に入り」
森山さんも3児の母。長男・愛斗ちゃん(3)、次女・愛絆ちゃん(1)の冬服など25着をもらってきました。1歳の愛絆ちゃんにはフードにファーのついたアウター、年少の愛斗ちゃんは「スタジャン」です。
森山美和さん:
「助かってます。自分も見てて楽しいし、気分転換にもなって良かった」
物価高を背景に改めて注目される「おさがり」。ごみの削減にもつながるとして、県内でも同様のイベントが広がっていて中学・高校の制服を提供する取り組みも始まっています。
市川弥浩さん:
「ごみが削減できることもすごくメリットだと思うし、お母さん同士がコミュニケーションをとりながら、宝物を探すような感覚で自分の子どもに合った服を選んでいただいたり、ぜひこの取り組みが全国に普及してたくさんのママさんが喜んでくれるイベントになったらいいな」
12月16日、佐久穂町・生涯学習館「花の郷・茂来館」。お目当ての服を探す親子。
母親:
「小っちゃくない?」
会場に並べられた子供服はなんと、およそ1500着。着なくなった子供服を集め、希望者に無料で譲るイベントが開かれました。その名も「おさがりモンスター」。
佐久市から:
「(今、何着くらい?)5着くらい。まだもっと、袋いっぱいくらい」
主催したのは、御代田町の市川弥浩さん(37)です。
日本こども服おさがり協会・市川弥浩さん:
「いいのありました?」
母親:
「あったかそうなのを探してて、さっきズボンを」
市川弥浩さん:
「お子さまのサイズ、いくつくらい?」
母親:
「90センチです」
市川弥浩さん:
「結構90センチもあったので、男の子のものが今回多かったので、ゆっくり見てください」
母親:
「助かります」
市川さんも中学生と小学生の子を持つ母親。取り組みは自身の経験が出発点となっています。
市川弥浩さん:
「私自身、子どもを育ててきて、おさがりというものにすごく助けられたので、それをもっと広めていきたいなと『もったいない精神』でやらせていただいてる」
市川さんは近くの児童館で開かれていた子供服の交換会によく参加していましたが、児童館の統合で交換会がなくなってしまいました。「ならば」と6年前から妹の大工原七衣さんと独自で交換会を企画。2年前には「日本こども服おさがり協会」を立ち上げ、都内でも同様のイベントを開いています。
「おさがり」は地域の保育園や児童館に回収BOXを置かせてもらって集めたもの。状態の良いものを選んで並べています。新生児から身長120センチぐらいまでの服が多く、この日はおよそ70人の親子が来場しました。
1児の母・佐久穂町内から:
「助かります、すぐサイズアウトしちゃうので。1年で着られなくなっちゃうから」
1児の母・佐久市から:
「これから先、着られるものももらえたらなと思って。傷があるかとか、破れてないかとか、ちゃんと見てくれるので、安心して選べる。楽で助かってます」
お目当てのものや、掘り出しものを探し当てるのもイベントの楽しみの一つ。
市川弥浩さん:
「(お母さんたちは)いろいろな問題を抱えながら生活してますので、少しでも楽しみになることがあると頑張れるし、こういうのが根付いていったらいいんじゃないかな」
土屋雅江さん:
「ドラゴン?怖いじゃん、サイズを見なくちゃ。ちょっと大きいね。これが着たいの?これもらっていこうか」
子ども:
「うん」
土屋雅江さん:
「これもらってこうか」
軽井沢町在住の土屋雅江さん。「ママ友」の森山美和さんと一緒に訪れました。
土屋雅江さん:
「冬服があればいいなと思って」
森山美和さん:
「(子供服を)ここで賄えればいいですよね」
たくさんのおさがりを持ち帰った2人。翌日、試着の様子を見せてもらいました。土屋さんの家は女の子が2人、男の子が1人。
土屋雅江さん:
「お姉ちゃん2人で男の子が初めてなので、おさがりが何もないので助かってます。節約もしてるけど、なかなか節約が上手にできてないので…」
主に選んだのは長男で年少の愛叶ちゃんの長袖やアウターなど19着です。映画のキャラクターの顔が描かれたトレーナーは…
土屋雅江さん:
「どう、気に入った?」
愛叶ちゃん(年少):
「うん」
土屋雅江さん:
「かっこいい?」
愛叶ちゃん(年少):
「かっこいい」
愛叶ちゃん(年少):
「手が出ない」
フリースジャケットはちょっと大きめでした。小2の柑愛さんはパーカーを。
柑愛さん(小2):
「袖の部分の白色(のライン)がお気に入り」
森山さんも3児の母。長男・愛斗ちゃん(3)、次女・愛絆ちゃん(1)の冬服など25着をもらってきました。1歳の愛絆ちゃんにはフードにファーのついたアウター、年少の愛斗ちゃんは「スタジャン」です。
森山美和さん:
「助かってます。自分も見てて楽しいし、気分転換にもなって良かった」
物価高を背景に改めて注目される「おさがり」。ごみの削減にもつながるとして、県内でも同様のイベントが広がっていて中学・高校の制服を提供する取り組みも始まっています。
市川弥浩さん:
「ごみが削減できることもすごくメリットだと思うし、お母さん同士がコミュニケーションをとりながら、宝物を探すような感覚で自分の子どもに合った服を選んでいただいたり、ぜひこの取り組みが全国に普及してたくさんのママさんが喜んでくれるイベントになったらいいな」