
注目のキャンピングカーです。コロナ禍で「車中泊」や「オートキャンプ」の人気が高まり、キャンピングカーを手掛ける業者も好調です。長野県高山村の業者が扱うのは、比較的コンパクトな一台。人気の理由を取材しました。
ワンボックスカーでドライブを楽しむ山ノ内町の宮入さん夫婦。目的地の信濃町の野尻湖に着くと、車内で弁当を広げてお昼ご飯です。
夫婦の愛車は後部席を改造したキャンピングカー。大き過ぎず、小さ過ぎず。このサイズ感がお気に入りです。
宮入浩之さん:
「スペース的には十分ですよね。座ってしまえば圧迫感もないし、2人と犬2匹でも全然余裕があるかな」
このコンパクトなキャンピングカーを製造・販売しているのは高山村にある「フロット・モビール」です。主に扱っているのは小型の商用ワンボックスカー。(トヨタ・タウンエース、日産・NV200 など)
軽自動車よりは大きいものの、トラックなどをベースにした大型のキャンピングカーと比べると、ふた回りほど小さなサイズです。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「車の長さは4メートル6センチ、高さ2メートル以内に抑えています。この車でどこに行っても困らないとは思います」
使い勝手や取り回しの良いコンパクトなサイズで気軽に出かけてもらおうと、ドイツ語で「遊ぶ・楽しむ」を意味する「シュピーレン」と名付けて、10年ほど前から販売しています。ベーシックなタイプは1台400万円から450万円ほど。(諸経費込み)
フロット・モビール 高森裕士社長:
「キャンピングカーをもっと身近にという気落ちも込めて、もっと普通に乗れるような車をつくってみようというのがきっかけ」
今、工場はフル稼働状態。忙しい日々が続いています。密を避けられるとしてコロナ禍に高まったキャンプ人気。テントを張るより気軽ということもあり、オートキャンプや車中泊も人気で県内でも関連施設が続々とオープンしています。日本RV協会によると、2021年のキャンピングカーの販売額は過去最高の635億4000万円に上っています。
市場は今、「トラックや大型車をベースとするタイプ」「維持費の安い軽自動車でつくるいわゆる『軽キャン』」、そして高森社長が目を付けた「コンパクトタイプ」の3つの流れがあると言います。コンパクトタイプのメリットは「適度な広さ」と「普段使いもできること」だと社長は話します。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「大きいキャンピングカーに乗っていた方が、『中は広いんだけど運転が大変』だとか、逆に軽キャンに乗っていた方が、『もうちょっと広い車を』という時に、通勤やお買い物に使える大きさだからこそ、普段も乗っていただける」
コンパクトでも居室スペースは十分確保されていて、換気扇など車内を快適にする設備もついています。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「ゆったりと寝てもらえる場所を、まずはつくりましょうと。装備としてはシンプルな形にはなるかと思うが、週末の1泊2泊の使い方であれば十分、寝られて旅ができるのでは」
狙いは当たり、当初は年間、数台だった販売台数は今や40台です。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「(新車購入は)時間をちょっといただく状況で、2年近くお待ちいただく」
この日、「納車」に訪れた諏訪市の鶴田さん。早速、寝転がって…
鶴田三重子さん:
「これは広い!友達と2人はさすがにと思っていたけど、眠れますね。2人で」
もともとドライブ好きでコロナ禍でも「車中泊」なら愛犬や友人との旅が楽しめると考え、購入を決めました。
鶴田三重子さん:
「『軽キャン』を探していたんですけど、ちょっと狭いかなと。大きいのにしようと思ったら普段、乗っている車より大きすぎて、取り回しがちょっと心配なので」
フロット・モビール 高森裕士社長:
「たくさんいい思い出つくれるように」
鶴田三重子さん:
「もう、うれしい。めっちゃ心待ちにしていました」
フロット・モビール 高森裕士社長:
「こんなに喜んでもらえてうれしい」
冒頭で紹介した宮入さん夫婦は、2022年3月から乗っています。車内には冷蔵庫や電子レンジもあります。
妻・理恵さん:
「とりあえず2人でいる分には十分ですね」
実はキャンピングカーはこれが「2代目」。以前の車は今よりも大きく、4人の子どもを乗せてよく旅行に出かけていたそうです。下の娘の大学進学を機に買い替え、今は夫婦と愛犬2匹で楽しんでいます。
妻・理恵さん:
「人数が減れば大きい家がいらなくなってくるのと一緒で、キャンピングカーも(買い替えた)」
宮入浩之さん:
「これで買い物も行けますし、普通に日常で使える車の一部の中にこういう機能が備わった、われわれにとっては素晴らしい相棒ですね」
車中泊に限らず日常生活でも使えるキャンピンングカー。使い方次第で暮らしの幅を大きく広げてくれそうです。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「キャンピングカーだから何しなくちゃいけないではなくて、すごく身近なものになって普通の車と同じような感覚で、自分たちの趣味や遊びに私たちの車を生かしてもらえたら」
ワンボックスカーでドライブを楽しむ山ノ内町の宮入さん夫婦。目的地の信濃町の野尻湖に着くと、車内で弁当を広げてお昼ご飯です。
夫婦の愛車は後部席を改造したキャンピングカー。大き過ぎず、小さ過ぎず。このサイズ感がお気に入りです。
宮入浩之さん:
「スペース的には十分ですよね。座ってしまえば圧迫感もないし、2人と犬2匹でも全然余裕があるかな」
このコンパクトなキャンピングカーを製造・販売しているのは高山村にある「フロット・モビール」です。主に扱っているのは小型の商用ワンボックスカー。(トヨタ・タウンエース、日産・NV200 など)
軽自動車よりは大きいものの、トラックなどをベースにした大型のキャンピングカーと比べると、ふた回りほど小さなサイズです。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「車の長さは4メートル6センチ、高さ2メートル以内に抑えています。この車でどこに行っても困らないとは思います」
使い勝手や取り回しの良いコンパクトなサイズで気軽に出かけてもらおうと、ドイツ語で「遊ぶ・楽しむ」を意味する「シュピーレン」と名付けて、10年ほど前から販売しています。ベーシックなタイプは1台400万円から450万円ほど。(諸経費込み)
フロット・モビール 高森裕士社長:
「キャンピングカーをもっと身近にという気落ちも込めて、もっと普通に乗れるような車をつくってみようというのがきっかけ」
今、工場はフル稼働状態。忙しい日々が続いています。密を避けられるとしてコロナ禍に高まったキャンプ人気。テントを張るより気軽ということもあり、オートキャンプや車中泊も人気で県内でも関連施設が続々とオープンしています。日本RV協会によると、2021年のキャンピングカーの販売額は過去最高の635億4000万円に上っています。
市場は今、「トラックや大型車をベースとするタイプ」「維持費の安い軽自動車でつくるいわゆる『軽キャン』」、そして高森社長が目を付けた「コンパクトタイプ」の3つの流れがあると言います。コンパクトタイプのメリットは「適度な広さ」と「普段使いもできること」だと社長は話します。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「大きいキャンピングカーに乗っていた方が、『中は広いんだけど運転が大変』だとか、逆に軽キャンに乗っていた方が、『もうちょっと広い車を』という時に、通勤やお買い物に使える大きさだからこそ、普段も乗っていただける」
コンパクトでも居室スペースは十分確保されていて、換気扇など車内を快適にする設備もついています。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「ゆったりと寝てもらえる場所を、まずはつくりましょうと。装備としてはシンプルな形にはなるかと思うが、週末の1泊2泊の使い方であれば十分、寝られて旅ができるのでは」
狙いは当たり、当初は年間、数台だった販売台数は今や40台です。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「(新車購入は)時間をちょっといただく状況で、2年近くお待ちいただく」
この日、「納車」に訪れた諏訪市の鶴田さん。早速、寝転がって…
鶴田三重子さん:
「これは広い!友達と2人はさすがにと思っていたけど、眠れますね。2人で」
もともとドライブ好きでコロナ禍でも「車中泊」なら愛犬や友人との旅が楽しめると考え、購入を決めました。
鶴田三重子さん:
「『軽キャン』を探していたんですけど、ちょっと狭いかなと。大きいのにしようと思ったら普段、乗っている車より大きすぎて、取り回しがちょっと心配なので」
フロット・モビール 高森裕士社長:
「たくさんいい思い出つくれるように」
鶴田三重子さん:
「もう、うれしい。めっちゃ心待ちにしていました」
フロット・モビール 高森裕士社長:
「こんなに喜んでもらえてうれしい」
冒頭で紹介した宮入さん夫婦は、2022年3月から乗っています。車内には冷蔵庫や電子レンジもあります。
妻・理恵さん:
「とりあえず2人でいる分には十分ですね」
実はキャンピングカーはこれが「2代目」。以前の車は今よりも大きく、4人の子どもを乗せてよく旅行に出かけていたそうです。下の娘の大学進学を機に買い替え、今は夫婦と愛犬2匹で楽しんでいます。
妻・理恵さん:
「人数が減れば大きい家がいらなくなってくるのと一緒で、キャンピングカーも(買い替えた)」
宮入浩之さん:
「これで買い物も行けますし、普通に日常で使える車の一部の中にこういう機能が備わった、われわれにとっては素晴らしい相棒ですね」
車中泊に限らず日常生活でも使えるキャンピンングカー。使い方次第で暮らしの幅を大きく広げてくれそうです。
フロット・モビール 高森裕士社長:
「キャンピングカーだから何しなくちゃいけないではなくて、すごく身近なものになって普通の車と同じような感覚で、自分たちの趣味や遊びに私たちの車を生かしてもらえたら」