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「眠れないんですが…」 緊急性のない119番通報も 過去最多ペース…長野市消防局の救急出動 

きょう9月9日は「救急の日」です。長野市消防局の通報件数は2022年、過去最多ペースで推移しています。ただ急を要さない不適切な内容もあり、消防局は「119番は命を救うためにある」として、適正利用を呼び掛けています。

「酒を飲んで運転できないんです、来てください」
「さみしいので話相手になってほしい」

これらは全国の消防局にあった緊急性のない119通報です。

長野市でも…

「眠れないんですが…」
「コロナに感染したかもしれない。どうすれば良いですか」

長野市消防局警防課・飯島克憲救急担当係長:
「119番通報をするということは困って呼ぶということなので原則救急車を出動させる、ですが着いてみると中には『眠いのに眠れないから呼んだ』とか、たまにあって困ったことがあった」

長野市消防局では今年8月末までで救急の出動件数は1万3863件。2021年の同じ時期よりも1000件以上多く、要因ははっきりしませんが過去最多ペースとなっています。

一方、コロナの影響で防護服を着るなどの準備で1件あたりの搬送時間は長くなっているといいます。

そうした中、懸念されるのが緊急性のない通報が増えることで、命に関わる患者の搬送に影響が出てしまうこと。

最近はコロナに感染したかもと考える人が保健所や医療機関に相談する前に、119番にかけてくるケースが目立つということです。

長野市消防局警防課・飯島克憲救急担当係長:
「119番を受け付ける人間の数、台の数も限られているので(緊急を要さない)そういう電話がかかってきますと回線がパンクしてしまうので」

緊急時はちゅうちょなく119番すべきですが迷った時は、消防庁作成の救急受診アプリ「Q助」の利用を呼びかけています。

これはいくつか質問に答えると119番をする必要があるのか、一旦、様子を見るべきなのか目安を示してくれるもので、消防局は通報の前に緊急性の度合いを考えてほしいとしています。

長野市消防局警防課・飯島克憲救急担当係長:
「適正利用をしていただくことで限りある救急車を大切な人に向かわせることができるので適正利用はとても大切」
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