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「外来診療はひっ迫」 翌日診察のケースや手術延期も…一般診療への影響懸念 高齢の患者も増え始める

感染者が急増する中、負担が増している医療機関。長野県・松本市立病院は一般診療にも影響が出始め「ひっ迫状態にある」と話します。

松本市立病院・中村雅彦院長:
「今の外来は非常にコントールが難しい状態、ひっ迫状態にある」

感染者の急増に危機感を示す松本市立病院の中村院長。

医師:
「のど、かなり痛いですか、咳が出ますか」

病院の発熱外来。タブレット越しに、車内の患者を診察します。

子どももー。

小児科医:
「コロナの検査するから頑張ってね」

7月に入り発熱外来の患者が急増。スタッフは6月の1.5倍に増やしましたが、多い日で90人を超える患者を診察し、当日では受け入れができず翌日の診察になるケースも出てきています。

中村院長は基礎疾患のない、若い世代にはこう呼びかけます。

松本市立病院・中村雅彦院長:
「もし発熱、咽頭通あっても、十分な水分が取れる場合は1日、2日、自宅で経過観察していただいて、やっぱり調子が悪い場合には3日目に受診するような協力もお願いしたい」

また、ここ数日で気になる傾向があると言います。

松本市立病院・中村雅彦院長:
「一番懸念しているのは2、3日前から急に高齢者が増えてきました。高齢者は入院すると期間が長くなる。この傾向は今後も続くだろうと」

入院患者は27日現在11人。16床の病床を用意していますが、増加を見込み、病院は8月1日から最大規模の37床に増やします。

松本市立病院・中村雅彦院長:
「一番懸念しているのは一般診療に影響出ること。救急搬送、手術、検診を制限・休止しなければいけないなど多大な影響が一般診療に及ぶことになるので、行動制限が必要になってくる」

すでに、緊急でない手術を延期するなど影響が出つつあるといいます。

今のところ県は「行動制限」を求めていません。夏休み期間を迎え中村院長は…

松本市立病院・中村雅彦院長:
「行動制限しないことと、感染対策しないことは一緒ではない。基本的な対策をしっかり講じた上で行動していただきたい」
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