
梅むすび(イートイン価格300円)、ていねいのひと雫・塩むすび(イートイン価格250円)
コメ農家が営む「おにぎり店」。長野県松本市のコメ農家の女性が、家族で育てたコメをアピールしようとおにぎりの店を始めました。味はもちろん見た目にもこだわっています。
■おにぎり専門店

炊きたてホカホカのご飯
炊きたてホカホカのご飯。軽く握っておにぎりに。
塩むすびや梅など定番のものから、のりの代わりにレタスを巻いた変わり種もあります。
客:
「全ての素材が際立って、全部がおいしい。感動して食べている」
2月にオープンしたおにぎり専門店「御結び ていねい」。
店があるのは松本市の中心部です。
一見すると居酒屋のようですが、ランチタイムに間借りして営業しています。
■実家のコメをPRしたい

母・正枝さんと店主の渡辺晴香さん
店主の渡辺晴香さん(30)です。
実家は市内のコメ農家で、使っているコメはもちろん実家のコメです。
御結び ていねい 店主・渡辺晴香さん:
「(実家のコメは)甘みがすごく強い。だからおコメだけで食事が完結する。両親がずっとやってくれている稲作、コメがPRできたらうれしいな」
隣にいるのは、母親の正枝さん(59)です。
家業の傍らで店を手伝っています。
母・正枝さん:
「自分でやると決めてやりだしたことに対して、たくましく思う。マイペースにみんなに幸せを与えてもらいたい」
■苦しい時…両親の一言が転機に

実家の水田
渡辺さんが作るおにぎりには、精神的に苦しい時期に支えてくれた家族への「恩返し」の思いが込められています。
県内の短期大学を卒業後、市内の病院で医療事務の仕事をしていた渡辺さん。
やりがいを感じていましたが、日々の業務に追われる中、次第に心をすり減らしていました。
仕事に行けなくなる日も増え、辞めるか悩んでいると―。
渡辺晴香さん:
「両親に『辞めたいかも』と相談して、予想では『もうちょっと頑張ってみれば』とか後押しをくれるのかなと思ったら、その場で『退職願を書きなさい』と言ってくれて、『いいんだ、辞めて』という安心感をすごくもらった」
両親の後押しもあり、2022年に仕事を辞めると、実家に戻って農業を手伝うようになりました。
当時はコロナ禍で外食需要の減少などでコメの消費が落ち込み実家でもコメが余っている状態でした。
渡辺晴香さん:
「(当時は)おコメが余る時代だったのでもったいないなとすごく思って、何か力になれないかなと『おむすび屋』をやろう」

