
橋爪亮太被告
3年前、長野県伊那市で当時85歳の女性が殺害された事件の裁判で、長野地裁は、被告の男に無期懲役の判決を言い渡しました。
強盗殺人の罪などに問われていたのは伊那市の橋爪亮太被告(30)です。
起訴状などによりますと、2022年12月、市内の住宅で一人暮らしだった当時85歳の女性の首を何らかの方法で絞めて殺害し、通帳や印鑑を奪ったなどとされています。
裁判は、殺意が発生した時期や経緯、殺害の目的が争点となりました。
検察側は、「強盗目的で女性の自宅に侵入していて、女性を殺害する時にも金品を奪おうという目的があった」と主張し、無期懲役を求刑。
一方、弁護側は、「殺害する時に金品を奪おうとは考えていなかった」とし、被告が深く反省している点などを踏まえ、「適正な量刑」を求めていました。
12月19日の判決公判で、坂田正史裁判長は、金品を奪う目的で殺害したことを認定し、「残忍で冷酷非道な犯行で厳しい非難に値する」と指摘。
「反省・謝罪の言葉を述べているが、減刑を検討すべき情状は見当たらない」として、求刑通り、無期懲役の判決を言い渡しました。
弁護人は、控訴するかどうかは、被告人と相談するとしています。

