
電動キックボード
長野市と佐久市で、10月から電動キックボードのレンタルの実証事業が始まりました。事業者は、「観光や身近な移動に活用してほしい」としています。
長野駅近くのレンタカー店。その脇に、「電動キックボード」が並んでいます。10月から始めたレンタル用の車両です。
トヨタレンタリース長野レンタル部・宮坂直樹さん:
「グループ全体としてはさまざまな交通課題に取り組んでいます。その中の新たなツールとして電動キックボードを提供しています」
電動キックボードは、電気モーターで動くキックボードのこと。時速20キロを超えないなど一定の基準を満たす車両は、「特定小型原付」として扱われ、16歳以上は自動車免許がなくても、運転することができます。
「次世代モビリティ」として、大都市などでは利用が広がっていて、店を運営する「トヨタレンタリース長野」も、10月から、レンタルの実証事業を始めました。
トヨタレンタリース長野レンタル部・宮坂直樹さん:
「こちらのQRコードを読み取っていただきます」
事前に専用アプリに必要な情報を登録し、車両についているQRコードを読み込むと利用することができます。料金は30分300円です。
記者も体験―。
(記者リポート)
「初めて運転しましたが非常に簡単に乗れるようになりました。また走りもパワーがあって、これならいろいろな所へ遊びに行けそうです」
運転は簡単ですが、気を付けなければいけないのが交通ルール。電動キックボードは、左側通行、信号機のある交差点では2段階右折、車道もしくは自転車レーンを走行などと定められていて、飲酒運転、2人乗りは禁止されています。
また、ヘルメットの着用も推奨されていて、店では無料で貸し出しています。
初めて利用する客には、交通ルールを学ぶための確認テストも実施しています。
実証事業は12月末までの予定で、利用データをなどをもとに、今後の展開を判断するとしています。
トヨタレンタリース長野レンタル部・宮坂直樹さん:
「車で行くと駐車場(の混雑)だったり、渋滞に巻き込まれる。そういったところを改善するツールの一つとして電動キックボードに乗る選択肢を持っていただいて、地域の風を感じながら走っていただくと楽しめると思う」