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産経新聞 長野版で毎週木曜に掲載されている、「NBS アナウンサーブログ VOICE」の記事をご紹介するページです。
アナウンサーがテレビで見せる顔とはまた違う一面を、コラムを通してお届けします!

重盛赳男 「青春の舞台 春高バレー」 (2025年1月9日掲載)

 明けましておめでとうございます! 令和7年もNBSをよろしくお願いします。
 毎年この時期に開催され、NBSでも放送されるのが、高校生バレーボーラー夢の舞台「春の高校バレー」。私も先日、全国大会の実況の応援として初めて参加してきました。担当したのは、長野県代表の松本国際と岐阜県代表の大垣日大が戦う男子1回戦。インターハイベスト8の松本国際は、磨いてきた高速バレーを展開しましたが、大垣日大の粘り強い守備の前に敗れ、1回戦で姿を消しました。
 初参加の私は、大応援に包まれる東京体育館に圧倒されてしまいましたが、そんな環境で、緊張やうれしさ、悔しさ…さまざまな感情と向き合いながらプレーする選手たちに、純粋に頭が下がりました。
 試合後、松本国際の選手たちに話を聞くと、下級生からは涙ながら早くも「次こそは」という言葉が。3年間に魂を燃やす高校生たちの青春を感じるとともに、その情熱を次はさらに熱く伝えたいと、私自身も思いを新たにしました。

松山航大 「個人的・流行語を発表」 (2024年12月26日掲載)

 先日、今年の「新語・流行語大賞」が発表されました。多彩な言葉をみて、令和6年を振り返りながら、個人的な「流行語」を選んでみます。
 まずは「土曜はこれダネッ!」です。4月、4年半ぶりにMCとして番組に復帰しました。試行錯誤の日々ですが、視聴者の皆さんに感謝しながら、来年も明るく楽しく元気よく県内情報をお届けします。
 次は「スポーツ実況」。サッカーJリーグやWEリーグの試合を中心に、地上波、配信も含めて多くの試合を担当。年明けには、春高バレー全国大会での実況も控えています。多くの試合を通じて、スポーツの魅力を伝えることの喜びを感じています。
 最後は「ラップ日記」。言葉遊びを取り入れた日記をつけ始めました。趣味のサウナでリフレッシュした後、日々の出来事や感じたことを自由な表現でつづることにハマっています。
 こうして振り返ると、今年1年は多くの経験を積むことが出来たと感じます。来年は、どんな「流行語」と出会えるのか楽しみです。

毛織華澄 「食リポ精進中」 (2024年12月19日掲載)

 アナウンサーは、ニュースや情報を分かりやすく伝えることが仕事です。その中でも私が精度を上げたいと思っているのが「食リポ」です。
「食」をなりわいとしている方の渾身のグルメを、私の言葉で伝えなくてはならない。プレッシャーがある反面、「食」が大好きな私にとって「おいしい」仕事でもあります。
 食リポをする上で忘れられない言葉があります。信州1年目、感じることより伝えることに精いっぱいだった頃。飯山市で「富倉そば」を食べたとき、いわゆる「信州そば」とは全く違う味わいでした。香り、食感、のど越し全てが想像と違う。私の感覚が違うのか、でもこの個性を伝えてみよう。「のど越しがいいというよりは、かむごとに香ばしさや味わいが出てくる」と言いました。すると店主が「食べることが好きな人だ。分かってくれてうれしい」と言ってくださいました。
 カメラがあっても、「客」としてフラットな立場で素直に感想を伝える。さまざまな表現に悩んでたどり着いたのが、シンプルなことでした。その上で、語彙力を伸ばし伝えていけるよう精進します。

大谷香奈絵 「谷川俊太郎さんの言葉」 (2024年12月12日掲載)

 「かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった/とってちってた」
音読すると、ことばが翻ってスキップするように踊り出し、意味はよくわからないけれどとにかく楽しい!私は月2回ほど小学校の朝の読書時間にボランティア活動で本の読み聞かせをさせていただいています。お気に入りのこの詩を朗読すると、児童たちは目を輝かせて「もう一回!」とリクエストし、自分でも言えるか挑戦してくれます。その姿をみて、言葉の「意味」だけにとどまらない「音楽性」のあるところに毎回魅了されています。
 この詩の作者、谷川俊太郎さん。思い返せば、小学校入学時に両親から「いちねんせい」という谷川さんの詩集を買ってもらったことがきっかけで、詩や言葉に興味を持ち、日本語の面白さに触れてきました。
 「自分の言葉でしゃべるのが大事。正しいか正しくないかではなく、美しいかどうかを基準にするのがいいと思いますね」。先月他界された谷川さんの言葉は、ことばを扱う職業でもある私にとって深く刻まれていて、子育てするうえでも言葉の「美しさ」「ユーモア」をいつもどこかに携えていたいなと思っています。

小宮山瑞季 「輝きのある毎日に」 (2024年12月5日掲載)

 青や黒、茶…様々な色が重ねられ、優しい表情のライオンが描かれました。動物が大好きな小学5年生の堀之内聖さんが描いた作品です。担当する番組「NBSみんなの信州」(月~金午後6時9分放送)の特集で放送しました。
 初めてその絵を見たとき、目が離せなくなりました。色の鮮やかさに心が躍り、動物の温かいまなざしは私の心もぽっと温めてくれるようでした。聖さんの生まれたときの体重は、1608グラム。いわゆる低出生体重児でした。しばらくは不機嫌で、笑わない日々が続いたそうです。今も自分の思いを言葉にするのがちょっと苦手ですが、絵には聖さんの強い思いが込められていて、人の心を動かす何かがそこに生きているようでした。
 人はどうしても苦手なことに目が行きがちで、どうしてできないのだろうと不安に思うことがあります。私もその1人。でも、聖さんの姿や絵をみて、自分の好きなことを大切に、好きなことを伸ばしていくことが輝きのある毎日につながると感じました。聖さんが描いた絵は、インスタグラムで公開されています。

宮本利之 「未来への責任」 (2024年11月28日掲載)

 「広報会議」という企業の広報担当者向けの雑誌に、「土曜はこれダネッ!」(毎週土曜午後6時放送)を取り上げていただくことになりました。ライターの方が、以前、番組20周年をテーマに書いたこのコラムも見て関心を抱いたとのことで、とてもありがたいことです。
 番組が大事にしていること、企業広報の方へのアドバイスなど、多岐にわたる質問項目が提示され、取材の日までつらつらと頭の中で答えを探していました。考えたことの一つがこの番組の過去現在未来です。
 始まった当初、20年続く長寿番組になるとは誰一人想像しておらず、その時々のスタッフが、より良い番組になるよう努力、奮闘してきたものが血肉となり、バトンを受け継いだスタッフがさらに番組を進化、深化させて今があるということ。過去と現在は、まだ見ぬ未来の「これダネッ!」に責任を負っているという時間軸に思いをはせました。
 さて雑誌は年末に店頭に並ぶとのこと。このコラムを読んで関心を持った方、ぜひ手に取ってご覧ください。

汾陽美樹 「笑顔は笑顔を生む」 (2024年11月21日掲載)

「立冬」が過ぎ、暦の上では冬となりましたが、先週は季節外れの暖かさが続きました。ただ、急に12月並みの寒さまで冷え込む日もあり、体が驚いています。寒暖差で体調を崩さないようご自愛くださいね。
 さて、日々子育てをしている中で最近よく感じるのは「笑顔は笑顔を生む」ということです。3歳の息子はニンジンが苦手で普段なかなか食べてくれないのですが、先日、豚汁に入っているニンジンを「おいしいね~」と言いながら食べ始めました。なぜ食べたのか理由を聞くと、「ママがニコニコしながら食べていたから」と。息子のその言葉を聞いて心がほっと温かくなりました。「食べなさい」と口で言うよりも態度で示した方が伝わるんですね。以来、子供たちにやってほしいことは自ら楽しんで取り組もうと意識しています。
 これは仕事にもつながると感じます。視聴者の皆さんに笑顔になっていただくためにも、まずは自分が楽しみながら情報を発信していきたいです。

重盛 赳男 「アップサイクルで新たな価値」 (2024年11月14日掲載)

 役割を終えたパラグライダーの素材を、新たな形に。夕方のニュース番組「NBSみんなの信州」(月~金午後6時9分放送)で紹介した取り組みです。
 観光パラグライダーの仕事に携わる須坂市の田子忍さんは、厳しい安全基準のため、数年おきに交換が必要で、今まで破棄するしかなかった古いパラグライダーに着目。2年前から、翼の部分の生地などをバッグやポーチに作り直して販売しています。軽くて丈夫なグッズ作りで「空を飛んだ思い出も引き継ぎたい」という言葉が印象的でした。
 これは、不要になったものに新たな付加価値をつけて再生する「アップサイクル」。番組では過去にも、リンゴの木箱を椅子や棚に作り直したり、ホテルで出た空き瓶などをクリスマスツリーにしたりする取り組みをお伝えし、事例は増えている印象です。険しい山々に囲まれ、食べ物や身の回りのものを大切に扱ってきた信州。「不要なものに新たな価値を」という機運は、さらに高まっていきそうだと感じました。

久保 結 「#ゆいスタグラム」 (2024年11月7日掲載)

 10月から「土曜はこれダネッ!」(毎週土曜日午後6時放送)のメンバーに加わり、毛織アナウンサーから天気コーナーのバトンを受け取りました。信州1年目ならではの視点で、新鮮な気持ちを胸に旬の話題を追いかけていきます。
 コーナー名は「#ゆいスタグラム」。信州の季節の話題を体験し伝えるコーナーで、「いいね」と言いたくなるような写真もあわせて紹介します。10月は実りの秋ということで、稲刈り、クルミなどの収穫体験に行ってきました。美しい景観で有名な上田市の稲倉の棚田は、複雑な地形がゆえに大きな重機が使えずほとんどを手作業で行っているそうです。稲刈りだけでも重労働、それでも手間を惜しまずハゼかけまでしていて、おいしいお米も美しい景観も、保全委員のみなさんの棚田愛あってこそ守られているものなのだと知りました。
 これからも体験してみて得たことや気づきを、自分なりの言葉でお伝えしていきます。

松山航大 「思い出のレース」 (2024年10月31日掲載)

 先日行われた競馬のレース「天皇賞・秋」。ドウデュースが、後方から目の覚めるような末脚を繰り出して優勝。競馬ファンとして、心揺さぶられたレースでした。
 子供の頃、私が「競馬の実況をしたい」と志したきっかけも、「天皇賞・秋」。平成9年、エアグルーヴがバブルガムフェローとの一騎打ちを制したレースでした。競馬 中継で実況していたフジテレビ•三宅正治アナに憧れ、この仕事を目指しました。
 小学校の卒業文集には、「アナウンサーになる」と書きました。そこから10年以上、「将来の夢」は変わらず。好きな実況を文字に起こしたり、声に出したり、色々とやったことを思い出します。念願かなって、今の仕事に就くことができました。
 今でもほぼ毎週、競馬中継を視聴していますが、自分にとって原点となったレースを見て、過去に思いをはせました。改めて、アナウンサーとして実況できることに感謝しながら、日々研鑽を積みたい。そう思わされたレースでした。

毛織華澄 「「信州スケッチ」から多くの学び」 (2024年10月24日掲載)

 朝晩が肌寒くなり、ようやく秋を感じる気候になってきました。「土曜はこれダネッ!」(毎週土曜日午後6時放送)は、10月から新たに久保アナウンサーが加わり、これまで担当してきたお天気コーナーをバトンタッチしました。
 丸2年、計90回放送した「モーリーの信州スケッチ」は、私が気になる季節の話題を紹介しイラストを描くコーナーです。自分でリサーチし、撮影、編集をしていました。信州の四季折々の風景・食・文化から多くのことを学び、ご縁が結ばれました。なかでも、南箕輪村のフクロナデシコの花畑で、駅から送ってくれたタクシー運転手の方の「地元でも知らなかった、良い縁をありがとう」という言葉を鮮明に覚えています。信州の皆さんにかけてもらった全ての言葉が活力になりました。これまでご覧いただきありがとうございました。
 これからのお天気コーナーは久保アナがさまざまなことを体験し、伝えていきます。パワーアップした「土曜はこれダネッ!」を引き続きよろしくお願いします。

大谷香奈絵 「台風19号災害から5年」 (2024年10月17日掲載)

 5年前のあの日。みなさんはどのように過ごしていましたか?
私は東京の実家で、長男を里帰り出産した後、ちょうど長野市に戻ってきたところでした。テレビに映る現実とは思えない濁流が町に流れ込む映像、それがすぐ近くであるという恐怖、せわしなく聞こえてくるヘリコプターの飛び交う音…。乳飲み子を抱えながら震え上がった記憶は、今でも鮮明に覚えています。
 5歳の誕生日迎えた息子をそばに、その年月の重さを想像するきょうこの頃ですが、5年の節目にあたる今年、あらためて「防災」について考える大切な機会を迎えています。19日(土)午前10時45分から放送の長野市政番組「ふれ愛ながの」では、被災地域の「今」の様子や取り組みをお伝えするべく、さまざまな方たちにお会いしました。前を向いて頑張っている人、心の傷が癒えずもがいている人、それを支えようとする仲間…。
 異常な気象状況が多発しているいま、未来を生きるこどもたちのためにも、災害の恐ろしさを伝えることはもちろん、安心して暮らすための方法を地域や家族と探り続けていくことが大事なのかなと感じています。

小宮山瑞季 「自分ができることを」 (2024年10月10日掲載)

 先月、奥能登地方を襲った豪雨。死者は10人以上。住宅や車が川に流されたり、土砂崩れが起きたり、大きな被害が出ています。
元日に発生した能登半島地震からの復興の半ばで起こった今回の災害。どうして…。災害の恐ろしさや無残さを感じました。家の周りに積み重なる流木、泥にはまって動けなくなる車。その状況を見ていると、あの時の悲惨な様子が脳裏に浮かびました。
 まもなく発生から5年となる「令和元年東日本台風災害」。台風19号の影響で県内は記録的な大雨となり、千曲川流域などで氾濫が相次ぎました。発災直後から取材に入ると、穏やかで自然美しいはずだった場所が、流れ込んだ泥で真っ黒に染まった現実とは思えない光景が広がっていました。その中で復旧活動を行う団体の代表から、「私たちは泥出し作業を、小宮山さんにはこの状況を伝えてほしい。それぞれのできることを、できるだけ」と言われました。
 災害の記憶を風化させてはならない。自分のするべき行動を見つめ直している10月です。

宮本利之 「世界で奮闘する信州人」 (2024年10月3日掲載)

 今年、番組スタートから20周年を迎えた「土曜はこれダネッ!」では、視聴者の皆さんからさまざまな情報を募集しています。その中で、伊那市在住の家族から「タイで環境保全活動に取り組む娘(智実さん)を応援してほしい」との情報が寄せられ、タイの様子を、先月21日の「土曜はこれダネッ!秋の大感謝祭」で放送しました。
 取材から見えたのは、むやみな森林の伐採は麓の集落の水不足を引き起こし、生活に大きな影響を与えること、豊かな森を再生するために植林活動の最前線で智実さんが奮闘していること、同時にその集落の生活基盤を支えるため収入を増やすことに知恵を絞っていることなどです。
 活動を続けて20年以上になる智実さんは、タイの人たちから全幅の信頼を得て、地域とともに歩んでいることが、映像から伝わってきました。強さと優しさにあふれた信州人が世界で活躍していることを紹介できるのは、私たち番組制作者の大きな喜びです。タイ取材の模様は「NBS公式YouTube」で配信中です。番組を見逃した方はぜひごらんください。

汾陽美樹 「貴重な朝の一人時間」 (2024年9月26日掲載)

 今年は9月に入っても最高気温が30度を超える日が続き、観測史上最も遅い猛暑日を観測するなど、異例の残暑となりましたね。ただ、ようやく朝晩は涼しくなってきて、ゆっくりではありますが、季節が進んでいるのを感じます。
 さて、今年の春に育児休業から復帰して、半年がたとうとしています。アナウンサーとして再び仕事ができる喜びを感じる反面、育児と家事をしながらの仕事は想像以上に忙しく、家でも職場でも慌ただしい日々を送っています。
 そんな中、最近私は「朝」の時間が好きです。空を見上げると「今日も頑張って!」と朝日が背中を押してくれるように感じます。掃除や洗濯をして、朝食を作り、保育園の準備をしている頃に子供たちが起きてくるのですが、家事がある程度終わっていると心に余裕ができ、寝起きで不機嫌な子供たちと心穏やかに向き合うことができます。
 貴重な朝の一人時間を効率よく使い、笑顔で一日をスタートできるよう日々心がけています。

重盛赳男 「金メダリストたるゆえん」 (2024年9月19日掲載)

 パリオリンピック・パラリンピックが閉幕。今年も多くの試合から数々の感動が生まれました。県勢では、オリンピックで、塩尻市出身の出口クリスタ選手が柔道女子57キロ級で金メダル、諏訪市の企業所属の大岩義明選手が総合馬術団体で銅メダルを獲得しました。
 先月、出口選手がNBSのスタジオに出演。試合の様子や、メダル獲得までの道のり、今後についてなど、さまざまなお話を聞くことができました。放送に乗らない部分で印象に残ったのは、好奇心旺盛であること。出演後には昼のニュースを見学し、映像や文字情報を操作する「副調整室」に興味津々でした。また、NBSのキャラクター「ハチポ」の名前の由来に興味を持ち、それを説明させてもらう場面もありました。
 先日、2カ月ほどの「休養」を表明した出口選手。競技としての柔道からは一旦離れるも、さらに強くなるために柔道に触れていくとのこと。飽くなき「好奇心」が、金メダリストたるゆえんであると実感しました。

久保 結 「スポーツの秋到来」 (2024年9月12日掲載)

 信州で過ごす初めての夏が終わりに近づき、爽やかな風や秋の虫のオーケストラなど秋の足音が近づいてきました。食欲の秋、読書の秋など楽しみが詰まった季節。私のもとには一足早く「スポーツの秋」がやってきました。
 取材したのは、松本市の乗鞍岳で行われた自転車レース「乗鞍ヒルクライム」。ヒルクライムレースの日本一決定戦ともいわれる大会で、それぞれが特別な思いを胸にレースに挑みます。全長20.5キロを駆け上がり、ピースサインをして晴れやかな表情でゴールする選手、ゴールで待つ妻のもとへ3度目の挑戦で完走を目指す選手、中にはマレーシアから来たという選手も。
 また、ゴール後の選手たちの姿も印象的でした。つい先程までしのぎを削っていたライバルたちがお互いの健闘をたたえあっていたり、入賞した選手のもとへ駆け寄り、共に喜びの涙を流していたり。こうした絆もスポーツの魅力だなと感じました。
 大会の模様は、9月21日(土)午後3時から放送します。ぜひごらんください。

松山航大 「海の体験学習」 (2024年9月5日掲載)

 私たちの生活を支える「海」をとりまく環境問題を「自分ごと」として捉えて、豊かな海を未来へ受け継いでいくために何ができるかを考える、日本財団「海と日本プロジェクト」。
 この取り組みの一環で、県内の子供たちと一緒に7月末から2泊3日の体験学習に行ってきました。今回の調査テーマはウナギ。飯田市や静岡県浜名湖を舞台に、近年、漁獲量が減少しているウナギについて学びました。
 飯田市では、かつてウナギ漁で栄えた天竜川の学習。治水のためにダムが建設されますが、ウナギにとっては遡上が難しい環境へ変化するという話が印象的でした。
 静岡県浜名湖では、シュノーケリングを体験。汽水湖に分類され、海、川、湖の顔を持つ浜名湖にはどんな魚がいるか調査し、さらに養殖場や加工場を見学。子どもたちも興味を持って学んでいる様子でした。
 長野県は、いわゆる「海なし県」ですが、森や川を通して、海とつながっています。海について考える貴重な機会でした。

毛織華澄 「おいしい秋がやってくる!」 (2024年8月29日掲載)

 暦の上では秋ですが、まだまだ厳しい暑さが続きますね。長野放送の先輩から「信州はお盆を過ぎたら、夜は冷房はいらなかったけど…」と聞いて、信州も年々夏が長くなっているのかと感じました。
 信州はこの時期から「実りの秋」がやってきます。この暑さだと農家の皆さんも大変だと思います…。その苦労のおかげで信州が誇る果物がおいしく食べられます。先日、福岡の家族に川中島白桃を送りました。全員が声をそろえて、「今まで食べたモモの中で一番」「モモの香りが強い」「少し硬めの食感が良い」と大絶賛でした。こうして信州のおいしいものを送っては、絶賛の言葉が返ってくる。何故か私が誇らしくなる瞬間でもあります。
 信州は魅力的だと広めています。次はリンゴに、ブドウ、…ナシもおいしいですね。家族や友人、親戚に「信州の恵み」を堪能してもらおうと思います。残暑厳しいですが、実りの秋に期待を寄せて乗り越えましょう。

大谷香奈絵 「10年の成長」 (2024年8月22日掲載)

 のびやかで豊かな動きに、目を見張るような高いジャンプ。完璧にピタッと決まるポーズ。観客の呼吸さえもその踊りに自然と重なり、会場が不思議な一体感に包まれていく…。今月、松本市出身のバレエダンサー、二山治雄さんの舞台を拝見し、その成長された姿に感銘を受けました。
 2014年2月。若手ダンサーの登竜門として名高いローザンヌ国際バレエコンクールで1位を受賞した二山さん。当時17歳の快挙を、私はニュースで第一報を伝えたのですが、高鳴る胸を抑えながらも、誇らしい気持ちでお伝えしたことを鮮明に覚えています。
 あれから10年。コロナ禍も経験し、ダンサーとして苦しい期間もあったという二山さんですが、そこにはお茶目な笑顔をまといながら、惜しみなく何度も高度な技術を披露する姿があり、「お客さんに喜んでもらいたい」という強い思いがあふれていました。自分らしい表現を追求され、まだまだ豊かな可能性や希望を感じさせてくれる宝石のような二山さん。信州から世界で羽ばたいている若きダンサーのこれからがますます楽しみです!

小宮山瑞季 「おじいちゃん、おかえり」 (2024年8月15日掲載)

 お盆の時期、決まって思い出すのは、10年前に亡くなった祖父のことです。一緒にマレットゴルフをしたこと、休日にニラせんべいを作ったこと、自転車の乗り方を教えてもらったこと…今でも鮮明に思い出がよみがえります。厳しくも優しく見守ってくれる祖父のことが大好きでした。
 そんな祖父が病に倒れたのは、私が大学生の時。入退院を繰り返すようになり、医師からは、「もう長くないかもしれない」と告げられていました。就活中だった私は、祖父が好きだったテレビの世界を目指すことに。アナウンサーの内定が出ると、「瑞季が出演するテレビ番組を見るまでは死ねないね」と喜んでくれた祖父。私のデビューを見届け、社会人1年目の秋に息を引き取りました。
 毎日、緊張や不安、責任感が伴うアナウンサーという仕事も、いまは亡き祖父の言葉に支えられ、強い意志を持って向き合っています。おじいちゃん、これからも頑張るからね、天国から見ていてね。

宮本利行 「NBSアナ ドラマに出演中」 (2024年8月8日掲載)

 山岳医療がテーマのドラマ「マウンテンドクター」(月曜午後10時から放送中)。中盤を迎え、山を取り巻く登場人物の過去やそれぞれの思いが明らかになってきています。
 撮影は長野県内でも行われました。人間ドラマが深みを帯びるにつれ、雄大な北アルプスや松本の街並みなど、見知った信州の風景がドラマに重厚感をもたらしているようで誇らしい気持ちになります。
 さて、ドラマの撮影には、NBSのアナウンサーもさまざまな形で協力しています。第一話からストーリーに急展開を告げる院内放送の声を担当しているのが汾陽アナ。またドラマ終盤では2人のアナウンサーが重要な場面で登場する予定です。残念ながら私にお呼びはかかりませんでしたが、杉野遥亮さん演じる主人公の名前が「宮本」ということで、勝手に親近感を持ってその成長にエールを送っています。
 筋書きのない五輪のスポーツドラマがテレビをにぎわせていますが、信州が舞台のドラマにもぜひ注目してください!

汾陽 美樹 「ドラマに初出演!!」 (2024年8月1日掲載)

 私、初めてドラマに出演しました! それは、松本市が舞台の山岳医療ドラマ「マウンテンドクター」(毎週月曜午後10時放送、制作・カンテレ)です。
 いただいた役は「院内アナウンスの声」。白馬村で行われたドラマの撮影現場で声の収録をしてきました。収録場所は、なんと「ロケバス」の中! 声だけの収録の時は、周りの雑音を遮断するため、ロケバスで収録することも結構あるそうです。収録中は、監督さんがマンツーマンで声のトーンなどを指示してくださるという何ともぜいたくな状況。セリフは短い一言でしたが、緊迫感や緊張感を出すという声だけで表現することの難しさや楽しさを学ばせていただきました。実際にドラマの放送で自分の声が流れてきたときは感動しました。
 松本市を中心に長野市や白馬村でも撮影が行われ、ドラマに信州の風景が登場するのも楽しみのひとつです。病院内のシーンでは、私の声にも注目していただけるとうれしいです! 月10ドラマ「マウンテンドクター」は毎週月曜、夜10時から長野放送で放送中です。

重盛赳男 「パリ五輪、いよいよ開幕!」 (2024年7月25日掲載)

 いよいよあす26日に、夏のスポーツの祭典・パリ五輪が開幕! 担当するニュース番組「NBSみんなの信州」(月-金午後6時9分から放送)でも、14人の県関係選手をご紹介しました。
 先日、スケートボードのパーク種目に初出場する、小川村出身で白馬村在住の永原悠路選手の練習を取材しました。「秘策」とするのは、板を1回転・身体を1回転半する大技「フリップ540」。試合で決めたことがないその技の完成度を高めるべく、練習に励んでいました。
 スノーボーダーの父・伸一さんの影響で、小学校1年の時に競技に取り組み始めましたが、伸一さんに聞くと「やれと言ったことはない。子育ての一環として当たり前のサポートをしただけ」。親の支えもあり、のびのびと「好き」を突き詰めたことが、五輪初出場という結果につながったのだと感じました。
 パーク種目は、8月7日。興味の赴くままにたどり着いた世界最高峰の舞台。伸一さんも見守る中、永原選手がのびのびとした滑りを見せてくれることを期待します!

久保 結 「はじめまして!」 (2024年7月18日掲載)

 長野県の皆さん、はじめまして。7月から長野放送に仲間入りした久保結と申します。東京都出身で、長野県には子供のころから旅行や学校の行事などでもよく遊びに来ていました。そんななじみある場所で働けることになり、とてもうれしいです。
 長野県民になって2週間。夏の味覚を堪能したり、スポーツ観戦をしたりと、これから楽しみにしていることが山ほどある中で、早速かなったものがありました。それは「自然のアクティビティ」への挑戦です。「夏の信州」をテーマに、ずっとやってみたかったキャンプやSUP(サップ)を初体験! 四方を山に囲まれた穏やかな湖の上で心地よい風を感じ、心が穏やかになるようなたき火の香りに癒やされ、眼下に広がる松本の夜景に感動し…五感で自然を堪能してきました。
 その模様は、26日(金)夜7時からの「フォーカス∞信州」で放送予定です! これからもあらゆることにアクティブに挑戦していきますので、よろしくお願いいたします!

松山航大 「信州の若者にエール」 (2024年7月10日掲載)

 信州で学ぶ全ての若者を応援する「学校テレビ」。架空の生徒会「信州∞生徒会」が、県内の学校の話題をお届けする青春バラエティー番組です。今年3月の第1弾に続き、今月6日に第2弾を放送しました。
 今回の舞台は、飯田市の下伊那農業高校。FANTASTICSの澤本夏輝さん(松本市出身)が、一日体験入学しました。番組では、農業や畜産を学ぶ専門的な授業やユニークな部活動を紹介。また、生徒たちが農業高校に入学した理由や、将来の夢などもインタビュー。アツい気持ちで農業に取り組んでいる姿が本当に素敵で、信州で学ぶ若者から勇気をもらえます。その他、長野市七二会の小学校の話題もあります。
 長野県の学校で、今、若者がどんなことを学んでいるのか? どんな目標を持っているのか? 若者たちの思いが伝わればよいなと思っています。番組は、今月13日まで見逃し配信サービス「TVer」で無料配信中。ぜひごらんください!

毛織華澄 「下半期に突入」 (2024年7月4日掲載)

 7月に入り今年も折り返し、下半期に突入しました。担当している情報番組「土曜はこれダネッ!」(毎週土曜日午後6時放送)では、視聴者の皆さんから番組にメッセージを送ってもらうコーナーがあります。放送の特集コーナーや季節の移り変わりなど、その日に合わせたメッセージテーマを話し合って決めています。
 6月29日放送のテーマは、「上半期頑張ったこと」。お弁当作りに子育て、小学校の運動会など、幅広い世代の方々から届きました。メッセージコーナーは、県民の皆さんと少しつながれるような、世間話をしている感覚になるので大好きです。また、私自身、日常のちょっとした変化に気づくきっかけにもなっています。
 私の「上半期頑張ったこと」。あっという間に過ぎていったなぁ…。ただ一つ一つを思い返すと、思い出は尽きないものです。取材に行ったお店の方は元気かな?上半期は結構早起き頑張ったなぁ。と、下半期に入るタイミングで、自分をねぎらう時間を作るのもいいなと感じました。令和6年の後半も駆け抜けましょう。

大谷香奈絵 「愛情をまとった“おしゃれ”」 (2024年6月27日掲載)

 今月から「ふるさとライブ」(平日午後3時20分生放送)を担当しています。2児の母でもある汾陽アナウンサーとともに、母親目線も大切に番組作りに奮闘しています。
 火曜日は、クッキングコーディネーター浜このみさんの「ふるさとキッチン」。簡単においしく作れるレシピを紹介しています。毎回、発想豊かな味付けやアイデアには脱帽ですが、今回はちょっと違う視点で。
 浜さんは、とってもおしゃれ。色や素材、小物まで、その日の料理に合わせたファッションで登場します。どこで服選びをしているのか聞くと、母親と一緒に、地元・塩尻市の洋服店で“衣装”を選んでいるそうです。「せっかく服を買うなら、地元のお店で。母は、派手すぎるとか、はっきり意見を言ってくれるの。母も張り合いみたい。」そう語る浜さんがとても幸せそうで、こちらも優しい気持ちになります。
 今回の衣装にはどんなエピソードが隠れているのかな? そんなことも想像しながら、番組をお楽しみいただけたら幸いです。

小宮山瑞季 「たいせつなきみ」 (2024年6月20日掲載)

 今年4月から県内で配布が始まった「リトルベビーハンドブック」。2500グラム以下で生まれた「低出生体重児」のための母子手帳です。小さく生まれた子供のお母さんは、子育てに関して不安だったり、落ち込んでしまったりすることもあるそうで、県の担当者は「ゆっくりだけど必ず子供は成長していく。手帳が、子供の成長を感じ、家族の精神的フォローに繋がる存在になれば」と話しています。
 一般的な母子手帳と違う点は、自由記入欄が多いこと。また、体重をグラフで記録する「成長の記録」は、一般的な母子手帳は1キログラムスタートの所、0グラムからとなっています。キログラム未満で生まれても、家族は、その子のペースに合わせ、具体的に成長の様子を記録することができます。
 母親たちの声が反映された手帳。家族の安心材料として役立つと同時に、子供が成長した時にはきっと親の愛や人生の糧となる「宝物」となるでしょう。「リトルベビーハンドブック」は県内10カ所の周産期医療施設で配布しています。

宮本利之 「松本が舞台 山岳医療ドラマ」 (2024年6月13日掲載)

 「エルピス」「春になったら」「アンメット」。いずれもNBS月曜夜10時のドラマ枠のタイトルで、私の心に残っている作品です。この枠で7月から始まるのが、山岳医療をテーマにした「マウンテンドクター」です。
 舞台は松本市で、広報資料には、青年医師が山岳医や患者との触れ合いを通して成長していく姿を、圧倒的なリアリティと壮大なスケールで描くとあります。“山岳医療”そして“壮大なスケール”となれば、それはセットではなく、雄大な山並みが間近にそびえる土地でロケを行うのが王道…。というわけで、松本市はじめ県内各地で撮影が進行中で、私たちの見慣れた風景が画面に彩りを添えることになりそうです。
 プロデューサーの近藤匡さん(関西テレビ)は松本市の出身で、松本の若者の群像劇「白線流し」に感銘を受け、いつか自分も故郷を舞台にドラマを制作したいという夢を持ち続けていたとのこと。近年、ロケ地としてその名声を高めつつある信州に、また一つ代表作が誕生する予感です。

汾陽美樹 「信州の幸せ守るために」 (2024年6月6日掲載)

 先月、長野県が推進している「しあわせバイ信州運動2024」のキックオフイベントがあり、MCを担当させていただきました。これは、県内の経済循環のために県産品の購入や消費、地元店舗の利用を促すものです。
 私たちは日々の生活の中でいろいろな買い物をしていますよね。例えばスーパーで野菜を買う際、少しでも安い外国産を手に取ることはありませんか?正直、私もそうでした。
 しかし、今回のイベントを通し、積極的に県産の農産物を購入することで、信州の農林業を支え、田畑や森林の維持、最終的には活気や笑顔、幸せあふれる信州につながるということを理解しました。また、県産品を探すことで、季節の旬の農産物や、それらの栽培が盛んな地域などを知ることができ、信州の魅力を発見する楽しさもあります。
 日々の行動の中での県民一人一人の小さな心がけが信州の幸せを守るための大きな力になります。今後もどれを選ぶか迷ったときは積極的に県産品を選択しようと思います。

重盛赳男 「パリに挑む信州のマーメイド」 (2024年5月30日掲載)

 パリ五輪まであと2カ月弱。各競技の日本代表が続々と決まっています。県関係でも、飯田市出身でカヌーの矢澤亜季選手や、佐久長聖高校出身でマラソンの大迫傑選手が名を連ねています。
 先日、水泳のアーティスティックスイミングの日本代表が発表され、千曲市出身の和田彩未選手と、長野市出身の小林唄選手が選出されました。ともに長野ASクラブ所属で、デュエットを組むなど切磋琢磨。長野市出身でリオ五輪銅メダリストの箱山愛香さんの後輩です。かつての映像を見返すと、銅メダルを持って長野駅に降り立った箱山さんに花束を渡したのが和田選手。インタビューには「次は私が五輪に」と答えていて、その夢をかなえました。代表選出後に取材すると、「今度は自分が後輩の憧れの存在になれるように」と、9年間で頼もしさが増していました。
 「2人で長野にメダルを持ち帰りたい気持ちは大きい」とも。ニュースでも2人の活躍を「熱く」お伝えします!

松山航大 「「土曜はこれダネッ!」復帰と20周年」 (2024年5月23日掲載)

 今年4月から「土曜はこれダネッ!」(毎週土曜午後6時放送)のMCを担当しています。入社1年目の秋から中継や天気コーナーを務めた後、令和元年の秋に「ふるさとライブ」(平日午後3時20分〜)へ。以来、実に4年半ぶりの「これダネッ!」復帰です。
 少し期間が空いていたので、まだちょっとだけ緊張していますが、スタジオは変わらずアットホームな雰囲気。グルメやレジャー情報とともに、その空気感もお届けできていれば幸いです。
 さて、今年、番組開始から20周年を迎えました。節目の年、さらに県民の皆様と仲良くなりたい…。ということで、「県民とつくるこれダネッ!」をテーマにお送りしています。
 「県民タイトルコール」は、視聴者による元気なタイトルコールを取材&募集!番組内で放送中。また、視聴者からお寄せいただいた情報をもとに「20周年企画」を取材&放送します。「誰かに感謝を伝えたい」「お手伝いしてほしいこと」など、企画のタネを募集中。節目の「土曜はこれダネッ!」をよろしくお願いします。

毛織華澄 「母の日の思い出」 (2024年5月16日掲載)

 4月から新年度が始まり1カ月がたちました。この時期に毎年やってくるのが「母の日」です。
担当する番組「土曜はこれダネッ!」(毎週土曜日午後6時放送)の天気コーナーで、「母の日」に大忙しの生花店を取材、そして実際に母にカーネーションを渡しました。地元・福岡県を離れて働いている私。母とは毎日のように夜、テレビ電話をして何でも話す仲ですが、改めて感謝を伝えるのは照れくさいものですね。
アトピー性皮膚炎で、幼い頃は、外に出られない、幼稚園に行けないほど症状が重い時期もありました。そんな時に、毎日ケアをして、かゆいと泣く私を徹夜でさすってくれていたのが母。私が小学生になるまで、ほとんどゆっくり眠れなかったのではないかと思います。今になって母の無限の愛に偉大さを感じます。
カーネーションを渡した際「元気で何より、信州で頑張れ」と言ってくれた母。また信州の皆さんへ役立つ情報をお届けしなくては!と背筋が伸びました。

大谷香奈絵 「ことばで伝えるってうれしいね」 (2024年5月9日掲載)

 みなさまお久しぶりです! しばらく育児休暇をいただき、4月から仕事復帰しました。
 「ホー、ホケキョ!」上手に鳴き始めたウグイスの声。 「ケキョケキョ!!」とにぎやかにまねする子供たちと、柔らかい新緑を仰ぎながら登園・出勤するひとときが、毎朝のささやかな楽しみです。
 1歳半になった息子は、少しずつ言葉がでてきました。 「クック!(靴)」と目を輝かせて外に出る要求をしたり、 夜眠りにつく前に「ママ、パパ、ねぇね、にーにー。」と、家族一人一人をかみしめるように言い並べては、にんまりと笑ったりします。 その姿は「ことばを発せられることの喜び」が満ちあふれていて、そうだこれこそコミュニケーションの原点だよな〜って、ひそかに感動しています。
 久しぶりにマイクに向かう日々。息子のそんな姿を頭の片隅に、まずは自分の声やことばで伝えられる喜びを胸に、視聴者のみなさんに喜んでいただける番組作りをしていきたいと思っています!

小宮山瑞季 「かっこいい人生に」 (2024年5月2日掲載)

 「新たなことを始めたい」「自分の人生はこのままでいいのだろうか」そう考えたことはありませんか?忙しく過ぎ去る毎日の中で、ふと立ち止まって人生を振り返ってみると、やってみたいことや挑戦したいことが湧いてくるかもしれません。
 夕方のニュース番組「NBSみんなの信州」(月~金午後6時9分放送)で紹介したのは、教師を辞めパン店を始めた男性に、脱サラして養鶏を始めた男性。畑違いの職業に思い切り飛び込んだ2人です。楽しそうに、生き生きと働く姿を見て、私はハッとさせられました。大人になるほど、初めて出会うものに不安を覚え、ゼロからのスタートへ勇気を持てなくなっていました。ただ、やりたいことを我慢する人生はもったいないのではないかと思ったのです。
 職業を変える、住む土地を変えるなど大きな変化だけではなく、趣味を増やす、行ったことのない場所に行ってみる。そうした気軽にできる挑戦から、また新たな夢が生まれるかもしれません。1度しかない人生…挑戦し続けられるかっこいい人生にしたいものです。

宮本利之 「「土曜はこれダネッ!」が“20歳”」 (2024年4月25日掲載)

 「土曜はこれダネッ!」(毎週土曜日午後6時放送)が20周年の記念イヤーを迎えました。私は番組開始から平成30年3月まで出演者として、そして今はプロデューサーの立場で関わっています。
 スタッフの顔ぶれを見てもスタート当時のメンバーは私一人だけ。時の流れを実感しますが、それは視聴者のみなさんにとっても同じことで、さまざまに環境が変化する中にあっても番組が常にみなさんの生活に彩りを与える存在であったらと思っています。
 さて、番組の今年の大きなテーマは「みなさんとの接点を大事にする」ということです。“20歳”を迎えさらに成長するために、長野県に根差して生きるみなさんの力を借りて、信州に誇りを持てる情報を発信していきたいという思いです。以前から私の目標は「これダネッ!」が日本で一番視聴者に愛される番組になること。小沢健二の名曲「愛し愛されて生きるのさ」のように、“信州を愛し”そしていつか“日本一愛される”番組になる日を思いながら次の土曜日を迎えます。