産経新聞 長野版で毎週木曜に掲載されている、「NBS アナウンサーブログ VOICE」の記事をご紹介するページです。
アナウンサーがテレビで見せる顔とはまた違う一面を、コラムを通してお届けします!

小川功二 「複数年に一度の年」(2022年1月13日掲載)

 令和4年がスタートしました。今年は2月に冬季五輪、4月には諏訪の御柱祭や善光寺の御開帳、11月にはサッカーワールドカップなど、偶然にも「複数年に一度の開催」が重なる年です。
 そして、私にとっても10年に一度の節目の年。5月の誕生日で40歳を迎えます。昔から、「不惑」と言われ惑わない年齢とも言われていますが、目前にして思うのは、決してそうでもないということ。むしろ仕事や私生活で考える事は年々増えているように思えます。
 そんな私ですが、年齢を重ねた経験から無駄なことを避けるようになったのも事実。力の入れどころを考えて物事を進める点においてはある意味、「不惑」に近いものを感じます。若い頃は無謀さと根拠のない自信から決断力があったなぁと懐かしむのはきっと私だけではないはず。
 次に訪れる節目の10年後、さらには20年後、果たして自分の考え方がどう変わっていくのか。40代を迎える年にそんなことを思いつつ今後の自分を楽しみにも感じます。

宮本利之 「信州の二大行事にワクワクドキドキ」(2022年1月6日掲載)

 令和4年の始まり。読者のみなさんは新しい年をどのような気持ちで迎えたでしょうか。
 さて新型コロナウイルスがこの世界に出現してからはや2年です。その新型コロナのあおりを受け一年延期となったのが「善光寺御開帳」です。延期は前代未聞のことで、その結果、信州を代表するもう1つの一大行事と同じ年に開催されることになりました。それが例年御開帳の翌年に行われている「諏訪の御柱祭」です。
 2つの行事はわれわれテレビ業界にとって大事な取材対象です。これまでは御開帳が終わると、さあ来年は御柱祭だと気持ちを切り替えていたのが、今年はほぼ同時進行となり、楽しみな反面、どんな状況になるのか予想がつかず戦々恐々としている所でもあります。
 「回向柱」と「御柱」、どちらも神聖な柱が主役で、そこに人々が思いを寄せるのは同じです。4月に入って早々に始まる御開帳と御柱祭。信州の春のうららかな風景とともに、未来に希望の光をともす行事となることを願いながら、番組をお届けしたいと思っています。

大谷香奈絵 「祖母の手に誓う…」(2021年12月23日掲載)

 皆さんには、憧れの「手」がありますか?
 私は「真っ黒に日焼けしゴツゴツしていて、生き様が表れている勲章のような…」。まさに、私の祖母のような手に憧れています。
 祖母は岡山県の山奥で、何もない荒れ地を耕し、米や野菜を育て、旅館の浴衣を縫う内職をしながら子育てをし、さらに、孫の私も育ててくれました。寝ても覚めても聞こえてくるミシンの音は、脳裏から離れません。
 働き詰めた指は、力を込めて雑草を抜いたり、布を縫ったりする形に骨が変形しています。遊びに行くといつも、そのゴツゴツの手で大きな蒸し器を使って「蒜山(ひるぜん)おこわ」を作り、特大おにぎりにして、「がんばりんちぇえ!」と励ましてくれたものです。
 そんな最愛の祖母が、先日、他界しました。
 おばあ。おばあが「毎日香奈の顔が見たい」というから、私アナウンサーになったんよ。おばあのように、飾り気のない深い愛情で人に接したい。お年を召した方にも、小さな子どもにも寄り添えるような、心ある「手」、「伝え手」になるからね。

戸田山貴美 「仕事も趣味も挑戦の1年」(2021年12月16日掲載)

 年の瀬が近づいてきました。この時期になると時の進む速さを実感し、毎年「1年あっという間だった」と言っている気がします。そして手帳を見返しながら今年はどんな1年だったろうかと思い起こす時間が増えます。
 振り返ると、上半期は夕方のニュース番組と情報バラエティー番組を兼務し、毎日が瞬く間に過ぎていきました。7月からは「土曜はこれダネッ!」のメインMCを担当することになり、新たなポジションでの仕事に奮闘しながらも楽しく番組に臨んできました。
 仕事に慣れ始めた下半期はゴルフレッスンに通い始め趣味が増えた他、人生初のグランピング、お酒に合う自家製燻製料理の研究などさまざまなことに挑戦。令和3年は仕事の幅が広がり成長につながったとともに、新たな趣味も増えて充実した年になりました。
 来年また手帳を見返すとき「1年あっという間だった」と同じ言葉を口にしながらもさらに充実した1年になるよう、1日1日を大切にしたいです。

重盛赳男 「来年もご縁を大切に」

 2021年も残すところ3週間余り。この1年、担当している夕方のニュース番組「NBSみんなの信州」では、継続した取材で多くの感動を受け取りました。
 まず、高校の水泳競技。県内唯一の水球チーム・長野東高校と、同じく県内ただ一人の飛び込み選手は、夏のインターハイに出場。共に約1年取材する中で、できることが増えたり、日焼けでたくましくなったり、苦しんだ大技を本番で成功させたり。それぞれの目標に向かう様子が心を打ちました。
 台風19号災害で被災した長野市のリンゴ農園の取材は、丸2年に及びました。浸水から復活した直売所は、老朽化もあって取り壊し、飯綱町で再出発を果たしました。場所は変われど助けてくれた人への感謝を忘れず前を向く姿は、今後もその奮闘を見守りたいと感じさせました。
 継続した取材は、取材相手とのご縁で成り立つもの。長く取材すると、その分受け取る感動も大きくなります。来年も、ご縁を大切に、番組を通してさまざまな感動を共有していきたいです。

松山航大 「春高バレー 長野県大会決勝」

 「春高バレー」全日本バレーボール高等学校選手権大会。バレーボールをプレーする全ての高校生の憧れの舞台です。
 私は県大会男子決勝の実況を担当しました。前回の春高で全国8強入りの松本国際と、春高3連覇など輝かしい経歴を誇りながら10年以上全国切符を逃している岡谷工業の対戦。
 岡谷工業が第1セットを先取するも、第2セットすぐさま松本国際が取り返します。勝負を分ける第3セット。ここを、中学時代に長野県代表に選ばれたメンバーが主力として戦う岡谷工業が奪取。第4セットも岡谷工業がとり、15年ぶりの全国切符を手にしました。
 岡谷工業は、OBたちの思いも背負っての戦い。松本国際は連覇の重圧の中、真っ向勝負に受けて立ちました。「長野県の代表として」岡谷工業の選手たちはそう話します。名門の伝統を受け継ぎ、県バレー界の思いを背負って戦う、若きバレーボーラーの活躍に期待しましょう。
 春高バレー全国大会は、東京体育館で新年1月5日開幕です。

吉岡 麗 「信州で過ごした秋」(2021年11月26日掲載)

 皆さんはどんな秋を楽しみましたか?私は信州に来て初めての秋、食にスポーツ、そして芸術を堪能しました。
 まずは「食」。先日、幼稚園のサツマイモ堀り&焼き芋の取材へ。子供たちが一生懸命育てたサツマイモ「シルクスイート」は、天候にも恵まれ大豊作。私も焼き芋をお裾分けしていただきましたが、甘みがとても強くしっとりしていて芋好きにはたまらないおいしさでした!
 次は「スポーツ」。バレーボールV2リーグ開幕前に行った上田市のルートインホテルズブリリアントアリーズの取材で、選手たちは口をそろえて「V2優勝・V1昇格」と今季の目標を力強く話しました。チームの雰囲気も良く、選手たちの熱い思いに触れました。
 そして「芸術」。大町市で開かれた北アルプス国際芸術祭では、自然豊かな信州だからこその、自然と作品が一体となった演出に感動。秋が深まり、雪を頂いた北アルプスも美しく、信州ならではの芸術鑑賞ができました。
 秋の終わりと冬の訪れを感じるこの頃。信州で初めての冬はどんな経験が待っているのか楽しみです。

尾島早都樹 「信州に移住して」 (2021年11月18日掲載)

 農産物の宝庫・信州。スーパーや直売所に行くと、種類や大きさ、鮮度、そして安さにはいつも驚かされます。
 しかし、中には、担い手不足などの影響で生産量が減ってしまったものもあります。その一つが、コンニャクイモ。実は、泰阜村はかつて全国的にも有名な生産地で、手作りこんにゃくが盛んに作られていました。その味に魅了され、泰阜村のコンニャクイモ栽培の復活を目指している人がいます。埼玉県から移住してきた長尾透さん夫妻です。地域おこし協力隊として活動後、手づくりこんにゃくの店「ポタジェやすおか」を設立。素材の良さを最大限に生かしたこんにゃくを全国に届けています。長尾さんに泰阜村の印象を聞くと、「古き良きものが残っている土地。自分も大切にしていきたい」と話してくれました。
 私も信州に移住して半年。伝え手として、長尾さんのように自分が感じた信州の魅力を多くの人へ発信していきたいと思います。

小宮山瑞季  「伝統の継承」(2021年11月11日掲載)

 飯山市など北信濃の伝統工芸品「内山紙」。高級障子紙として国の伝統的工芸品に指定されています。昭和25年ごろまでは約100軒あった工房も、今では阿部製紙1軒のみに。ニュースの取材でその工房を訪れると、見慣れない和紙のグッズの数々がありました。
 3代目の阿部拓也さんが、「内山紙」の魅力を伝え続けたいと始めた新たな取り組みで、和紙を使ったはたきやちり取り、ペンケースなどのユニークなものばかり。革のように使えば使うほど味が出る、軽くて丈夫な和紙の特徴を生かした品々で、歴史とアイデアを組み合わせた新しい形です。歴史があるものを残したい、そのためにも時代に合ったものを作りたい、そう語る阿部さんのまなざしからは強い意志や、熱い思いが感じられました。
 伝統というと堅苦しい、特別なものと思いがちですが、取材を通して、身近なもので、誇れる信州の文化であると再認識しました。今後も後世に残したい伝統工芸の魅力を、番組を通して伝えていきます。

小川功二 「パートナー」(2021年11月4日掲載)

 先日、愛車を車検のため整備工場に預けに行く途中、刈り取った稲がきれいに「はざ掛け」された田んぼを見つけました。その脇には座りながら話をしているお年寄り夫婦の姿が。収穫作業の合間の休憩でしょうか、温かな湯気が立つ水筒のお茶を飲む二人は、長年連れ添ってきたであろう穏やかな空気に包まれていて、私もほっこりとした気持ちになりました。
 しばらくして整備工場に到着。車はごくごく一般的な乗用車ですが、10年以上乗り続け、そろそろ買い替え時かなと思いつつ、愛着がありなかなか踏み切れません。整備士に、「もう寿命ですね」と言われたら買い替えようと思っていましたが、「まだまだ現役ですよ」とのこと。
 常に私と共に歩んで(というか走って)きた車が「丈夫な車」だと言われ、苦笑いのような安心したような。道端で見かけた夫婦の過ごしてきたであろう月日に思いを巡らせながら、ますますこの愛車とたくさんの思い出を刻むことになりそうです。

宮本利之 「スポーツ“中継”の秋」(2021年10月28日掲載)

 スポーツの秋到来!この秋のNBSはスポーツ中継がめじろ押しです。今月16日には今年誕生した女子サッカーのプロリーグ、WEリーグに参戦しているAC長野パルセイロ・レディースの試合を初めて生中継。31日には、今度は同じパルセイロの男子の試合を。さらに11月は、「春の高校バレー」長野県大会決勝戦。12月に入ると、プロバスケットボールB1で戦う信州ブレイブウォリアーズの試合を放送する予定です。
 私が入社した平成7年当時、県内にプロスポーツチームは存在しませんでした。それが今は、サッカー、バスケットボール、野球など、プロの戦いを目にする機会が増えています。 
 スポーツを愛する県民にとって恵まれた環境にある長野県は、スポーツ担当のアナウンサーにとってもやりがいを感じる地域です。「現場で起こっていることを現場以上の臨場感で伝える」。スポーツ実況の名手が残した言葉です。NBSアナウンサーの実況とともに、スポーツの醍醐味(だいごみ)を、この秋、皆さんもぜひテレビで味わって下さい。

大谷香奈絵  「瞳輝くおじいちゃんのように」(2021年10月21日掲載)

 「おれも夢があったんだよ、みんなでお茶飲みする場が作れたらって」。おちゃめに笑うその瞳、なんてきれいなのだろうと吸い込まれそうになる。長野市鬼無里に住む、94歳のかやぶき職人、清水加久雄さんです。
 高齢のため屋根にこそ上らなくなったものの、長年培った技術を生かし、このほど、かやぶきの「縄文小屋」を作りました。いろりがあり、湯を沸かし、おやきも焼けるという、清水さんの「夢」を実現した小屋です。取材に快く応じてくださり、「NBSみんなの信州」の特集で放送しました。
 とにかくお元気。頭の回転も早く、細やかな心遣いと持ち合わせたユーモアセンスで、いつの間にか取材しているこちらまで笑顔に。思わず、元気で長生きする秘訣(ひけつ)をきくと、「自分を愉快にすれば、人も愉快になるから」と、いつも笑顔で接することだそう。自然に、腹の立つこともなくなるとか。
 そのポリシーがにじみ出ている清水さんの「縄文小屋」の中で、私もこんな風に年齢を重ねられたらと、ほっこり心が温かくなりました。

戸田山貴美 「身近なSDGsの取り組み」(2021年10月14日掲載)

 1人暮らしを始めて2年以上がたちました。気がつけば部屋が物であふれていたため、断捨離を決意。作業を進めると、本当に必要な物か否かの判断がつくようになり、最近では無駄な物を買うことが少なく、出来るだけゴミを減らそうという意識も高まりました。
 そしてガランとした部屋に観葉植物やハーブを置き、その成長を見ることが日々の癒しになっています。
 さて、最近「サスティナブル」という言葉をよく耳にします。国連で定めた持続可能な(サスティナブル)開発目標(SDGs)に向けた取り組みが世界中で行われているからです。国際社会共通の目標というと、規模が大きく自分には一体何が出来るのだろうと思っていましたが、こうした身近な行動も1つの取り組みではないかと思います。
 不要なものを買わない、食べ物を残さないなど、個人レベルで出来ることはたくさんあります。日常生活において一人一人の身近な行動や選択がSDGsの達成につながると思います。

重盛赳男 「北京での活躍に期待!」(2021年10月7日掲載)

 北京五輪まで、あと4カ月。担当している夕方のニュース番組「NBSみんなの信州」では、ノルディック複合の選手たちを取材し、意気込みをお伝えしてきました。
 白馬村出身で2大会連続銀メダルの渡部暁斗選手は、「金メダルしか考えていない」と断言。パワーに頼らず力の伝え方を工夫したり、お子さんが生まれ「今までのやり方で競技に取り組むのは北京が最後」と話したりと、33歳の暁斗選手にとって、節目の大会になりそうです。3大会連続出場を目指す弟の善斗選手(30)とともに、兄弟での活躍にも注目です。
 若手にも勢いがあります。木島平村出身の山本涼太選手(24)は、昨シーズンのW杯で暁斗選手に次ぐ存在に成長。去年、地元の長野日野自動車に入社し、小さい頃からの夢「オリンピックで金メダル」を誓っています。
 いずれの選手も、地元へ良い報告や恩返しがしたいと話し、県民としては楽しみが増すばかり。「NBSみんなの信州」では引き続き、北京五輪に向け、県関係選手の様子をお伝えしていきます。

松山航大 「ふるさとライブ3年目突入!!」(2021年9月30日掲載)

 2年前の今日、9月30日に、「ふるさとライブ」(平日午後2時45分~)の放送がスタートしました。初回から番組MCを担当していますが、あっという間の2年間でした。
 振り返ってみると、楽しさ半分、難しさ半分…というのが正直な気持ちです。信州の季節の話題を切り取って情報をお届けすることにやりがいを感じる一方で、決して多いとはいえないスタッフで、週5日間放送することの難しさも痛感しています。いまだに、試行錯誤の日々です。
 それでも毎日、笑顔でカメラの前に立ちたい。原動力は、楽しみにしてくれている視聴者の皆さんです。「元気をもらっている」そんな声があるからこそ、ここまでやって来られました。
 今日と明日は、支えてくださった視聴者の皆さんへの感謝の思いをこめた「感謝祭」として放送。信州らしさあふれるプレゼントをご用意しています。3年目に突入する「ふるさとライブ」。地域密着、生活密着にこだわって情報をお届けしていきます。

吉岡 麗 「まなまるさんのパフォーマー魂」(2021年9月23日掲載)

 「信州の元気」を紹介し、「信州をもっと元気にする」特別番組「信州元気TV」を今月12日に3時間生放送でお届けしました。スタジオには長野県出身のピアノタレント・まなまるさんが生出演。クレヨンしんちゃんをはじめとするクオリティの高いモノマネによる弾き語りで、元気を届けるパフォーマンスをしていただきました。
 通常のパフォーマンスとは異なり、披露していただいた歌の中には、「おやき」に「そば」と信州のソウルフードが盛り込まれていました。まさに、地元オリジナルバージョンだったのです。
 番組終了後、そのことについて聞いてみると、まなまるさんは「せっかくの地元凱旋(がいせん)だから長野の話題を取り入れたら皆さんが喜ぶかな!」と話していました。地元への愛情、そしてふるさとの皆さんを楽しませたいという思いを感じました。そんな心のこもった元気ライブをお聞きし、私もとても元気をもらいました。これからも元気に頑張っている信州人の魅力をお伝えしていきたいと思います。

尾島早都樹 「信州の食で元気に!」(2021年9月16日掲載)

 NBSでは、今月12日に3時間生放送番組「信州元気TV」を放送しました。「信州の元気な人たちと一緒に、元気な話題で信州を元気に!」を狙いにした番組で、私はグルメコーナーを担当。テーマに合う食材を求めて県内の野菜農園と、肉牛の畜産農家を訪ねました。
 生産者から、それぞれ食材の魅力やこだわりを伺いました。育て方の工夫や技術はもちろん、一番伝わってきたのは、食材への「愛情」です。生産者と直接お話ができたこの取材以降、それまでの何倍も食事がおいしく、そして自分が元気になっていくのを感じています。
 今回調達した食材を使い長野市のイタリアンレストランの料理人で人気ユーチューバー「シェフロピア」こと小林諭史さんに元気になれる料理2品を作っていただきました。どちらも家庭で簡単に作ることができます。このレシピを含む動画は、NBS公式YouTubeチャンネルで視聴可能。信州の愛情たっぷりの食材を食べて、元気になりましょう!

小宮山瑞季  「言葉の重み」(2021年9月9日掲載)

 パラリンピックの熱戦に沸いた日本。アスリートの激しいプレーや真剣なまなざしから勇気や元気をもらいました。この大会を見て、私はある出来事を思い出しました。大学生のとき、発達障害の子供たちをサポートするボランティアをしていました。あるとき、1人の女の子が言いました。「瑞季ちゃんは友達いるの?」
私は深く考えず、「たくさんいるよ」と答えました。すると、沈んだ表情で、おとなしく私の元から去っていく彼女。どうしてなのか? 先輩ボランティアに聞くと、「なかなか周りになじめず、友達を作ることが難しい子もいるから、やっとできた友達に、別の友達がたくさんいるのだと知って寂しくなったのかも。」と言われました。この一言で、彼女の信頼を失ってしまったのです。
 言葉は、たった一言で、励ますこともできれば、不安にさせてしまうこともある。相手の立場や環境を考え、発言すべきだと、言葉の重みを痛感する出来事となりました。