7月7日放送分

【番組動画を配信中】今回紹介するのは製糸業。

岡谷の生糸生産の歴史を伝える岡谷蚕糸博物館の館内で、動態展示を兼ねて操業しているのが宮坂製糸所。伝統的な上州式、明治時代に岡谷で生まれた諏訪式、近代的な自動式といった操糸機を使い、絹糸の生産を行っている。諏訪式など手作業でできた生糸は柔らかみがあり、工芸作家などに人気が高い。そんな手作業の生糸作りのベテラン、中山ふじさんは90歳になる今も繊細な糸を器用に手繰り、質の高い糸を生み出す。絹は世界的には需要が伸びており、富裕層に、またその機能性が注目されている。工場が誇る様々な製糸技術で、時代に合った生糸を世に送り出している。

  • 岡谷の生糸生産の歴史を伝える「岡谷蚕糸博物館」内で、展示を兼ねて操業している宮坂製糸所。

  • 上州式操糸機などを使用し、手作業でも生糸を生産している。

  • 手作業で生まれた絹糸は柔らかい風合いが特徴。

  • 明治時代にこの地方で生まれ、諏訪式を操る中山さん。熱い湯に指を付けながら繭からの糸を一本にしていく。

6月2日放送分

【番組動画を配信中】今回紹介するのは川の幸。

佐久市の魚甲商店は大正7年創業で100年の歴史を持つ。あゆ、イワナなど川魚の甘露煮といった加工品を販売している。中でも佐久鯉のうま煮は、千曲川が生む、身が引き締まり臭みのない佐久鯉の味を堪能できる一品。水から上げたばかりの新鮮な鯉を、独自のタレで煮込む。季節によって濃さを微調整しながらも基本の味付けは創業当初のまま。変えないことにこだわっている。伝統は守り、しかし、「魚離れ」が進む今の時代に合わせた工夫も取り入れて、千曲川がもたらす川の恵みを伝え続けていく。

  • 大正7年創業、佐久市の魚甲商店。

  • 伝統の味・鯉のうま煮をはじめ、あゆやいわななどの甘露煮が並ぶ。

  • 地下水を使い昔ながらの味で煮込む佐久鯉のうま煮は、身が盛り上がり深い味わい。

  • 佐久鯉は身の締まりが違うと語る、三代目社長市川章人さん。

5月5日放送分

【番組動画を配信中】今回紹介するのは和紙。

松本市の紙舘島勇は大正10年から続く和紙専門の老舗。全国から集めた色とりどりの紙、貴重な紙をそろえる。専門家が使う和紙や道具をメインに、一般の人にも親しんでもらえる品ぞろえを目指す。和紙だけでなく和の小物や伝統の品も多く並べ、和の文化が凝縮したような店内だ。伊藤社長の母は和紙人形作家。味わいのある和紙が精巧な人形へと姿を変える。店では水引工芸や藍染めなどのワークショップを定期的に開き、日本文化の普及にも力を入れている。

  • 日本文化が凝縮されたような店内。「和紙の可能性は大きい」と伊藤慶社長は話す。

  • 様々な和紙を揃える。作り手が少ない貴重な紙も。

  • 日本の生活に溶け込む和紙。ほかにも和テイストの小物が並ぶ。

  • 和紙人形作家の伊藤叡香さん。大きな作品を手掛けるのは国内でも数名。

4月7日放送分

【番組動画を配信中】今回紹介するのは内装仕上げ。

株式会社岩野商会の清水清さんは壁や天井にクロスを貼る室内装飾工。2018年の信州の名工にも選ばれている。壁紙の中でも技術の差が出やすいのが柄もの。つなぎ目がわからないようにぴったりと、スピーディーに仕上げるのが清水さんの技。隣の柄と正確に合わせる技術とは。岩野商会では自前の「学園」として職業訓練法人を運営。職人を社員で養成していく珍しい取り組みだ。

  • 岩野商会の社員でありベテラン職人の清水清さん。2018年の信州の名工など数々の称号や入賞歴。

  • 長野市内のホテル改修現場。

  • つなぐ壁紙の柄を正確に合わせ、つなぎ目を手先で微調整する。正確に手早く仕上げるのが清水さんの仕事。

  • 職業訓練法人を運営し社員から職人を養成。

3月3日放送分

【番組動画を配信中】今回紹介するのは歯科医療。

宮田村のあるが歯科クリニックでは、「0歳から100歳まで、全てのライフステージに合わせた総合歯科」を掲げ、歯の健康づくりの場を幅広く提供している。併設するキッズデンタルパークは遊具もあるカラフルな内装。親子のハミガキ教室もあり、虫歯予防に大切な歯磨きを楽しく身に着けてもらおうと考えている。インプラント(人工歯根)治療にも力を入れ、有賀院長は「即時荷重」と呼ばれる治療法を研究する会の会長を務める。治療の精度を高める最新機器の導入、訪問診療の充実も図り、「都会ではなく地方だからこそ、あらゆる治療を受けられる場所にしたい」と、きょうも歯と向き合う。

  • 「すべてのライフステージに合わせた総合歯科」を掲げる。子どもに合わせたカラフルな内装。

  • 毎週水曜日の親子ハミガキ教室では、虫歯になる前の習慣づけを楽しく学ぶ.

  • マイクロスコープを診療に生かす。また訪問口腔ケアにも積極的に取り組む。

  • インプラント治療に力を入れ「即時荷重」という方法を導入している。

2月3日放送分

【番組動画を配信中】今回紹介するのは寒天。

諏訪市のマツキは約80年にわたり天然の寒天作りを行っています。テングサなどの海藻を釜で煮て、ろ過した煮汁を枠に流して固めます。天切り包丁と呼ばれる21本の刃がついた道具で角柱状の生寒天を切り出していきます。これを戸外に出して寒風にさらし、乾燥させていくのが天出し。諏訪の冬の朝はマイナス10度以下に冷え込みます。一方で晴天率が高く、生寒天は凍結と溶解を繰り返しながら少しずつ水分を抜き、2週間以上かけて角寒天になります。寒天作りは天候との勝負。寒すぎても暖かすぎてもうまくいかず、2週間先までの天気をにらみながら、天出しをするしないの判断をしていきます。直営店の「トコロテラス」ではランチやスイーツなどの寒天メニューを提供し、寒天の魅力の情報発信にも努めています。

  • 原料となるテングサを煮出して原液を得る。固まった煮汁を天切り包丁で切り分ける。

  • 寒天を冬空にさらす「天出し」は諏訪地域の冬の風物詩

  • 夜に凍り昼に溶けるを繰り返して水分を抜いていく。

  • マツキの直営店「トコロテラス」はショップ兼カフェ。スイーツや料理で寒天の魅力を伝えている。

1月6日放送分

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは光学レンズ。

飯田市の夏目光学は産業用レンズを製造し、半導体分野や宇宙開発分野等で国内外に製品を供給しています。戦後間もなくの創業で、機械のない時代に創意工夫で製造機器を独自開発し、「レンズは練頭。頭を練って作るものだ」という創業者の信念を今に受け継いでいます。自社で生み出すレンズをMfLens(エムエフレンズ)と名付け、Mにはマルチ、fにはフォーム、フィールド、ファンクションの他、フューチャー、フォーチュンの意味を込めています。特殊な形状や用途のレンズの製造で問われるのは磨く技術。中でも非球面や自由曲面の表面を磨く力に高い完成度が光ります。次世代の超高速通信時代を支えるのが光通信。そこに欠かせない光学レンズを通して、社会に貢献する技術を磨き続けます。

  • 創業71年目の夏目光学株式会社。

  • 産業用光学レンズを製造。半導体関連や宇宙開発まで多分野に供給。

  • 創業当時から製造機器の独自開発にも力を入れている。

  • 光通信の時代に光を操るレンズは重要性を増す。

2018年の放送内容(#1~9)はこちら