12月2日放送分

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは軽井沢彫

重厚な印象の家具に桜やぶどうを彫りこんだ軽井沢彫は、明治時代に外国人が別荘に置く家具のために作られ始め、日本的なデザインが好まれて需要を広げました。一彫堂は旧軽井沢銀座に昭和2年から店を構える老舗。ここで半世紀以上も彫刻師を務める長谷川謙治さんは、たたきノミ、平刀など何種類もの道具を使い分けて作品を生み出します。材料の木は堅く、彫刻刀を肩のあたりで支えて体重を乗せながら、ひと彫りひと彫り、木目に目を凝らしながら彫り進めていきます。信州の自然を写す繊細な美しさが、これからも日本の技を伝えていきます。

  • この道50年を越す長谷川さん

  • 外国人が別荘に置く家具として発展

  • 多く使われるのは堅い桜の木

  • 手彫りで描かれた満開の桜

11月4日放送分

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは民芸家具

松本市の松本民芸家具は家具作り70年の歴史を持ち、その製品は欧米の伝統的な家具を踏襲した、「日本の暮らしに合う洋家具」。深い光沢と丈夫な作りが特徴的で、長く使っていても狂いが出ず、何世代にもわたって愛されています。家具はその家の思い出が刻まれるもの、私たちはそのお手伝いをさせて頂いていると話す池田常務。この道約30年の椅子職人・渡辺さんは、同じ種類の材料でも個性があり、加工の力加減を変えると言います。昔から残ってきた家具にこそ答えがある―「温故知新」をモットーに家具作りは続きます。

  • イス作り約30年の渡辺肇さん

  • 材料に合わせて力加減を微妙に変える

  • 木枠やサンプルが数多く吊り下がる工場

  • 松本民芸家具は世代を超えて人気

10月7日放送分

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは建築板金

長野市の株式会社二見屋は主に銅板葺きを行う建築板金会社。神社仏閣など歴史的建造物を数多く手がけ、近年ではJR東京駅丸の内駅舎の復元工事に参加。代表取締役会長の水沢仁亮さんは「昔からの伝統美を残していかなければという使命で仕事をしている」と話します。きれいに仕上がった直線や曲面。銅板を自在に曲げ、伸ばす作業の小気味よい音が現場に響きます。次代を担うと期待されている光明雄一さんは「この仕事は出来上がった屋根の上に一本一本線を入れていく仕事でもある。誰が見てもかっこいいラインを描きたい」。悠久の美しさが熟練の技で守り継がれます。

  • 寺社の屋根に多く使われる銅板葺き

  • 善光寺忠霊殿の屋根の葺き替え

  • 熟練技で銅板を自在に形作る

  • 東京駅の復元工事に参加

9月2日放送分

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは日本ミツバチ(ニホンミツバチ)の蜂蜜

一般的なセイヨウミツバチに比べて数が少なく、貴重で養蜂が難しいのが日本ミツバチです。中川はちみつ工房の富永朝和さんは「蜂研究家」を自称し、様々な工夫をして、難しい日本ミツバチを40年余り育て続けています。搾られた蜂蜜に適度な熱を加え、浮き上がった不純物を丁寧に取り除くことで品質を長持ちさせる方法も富永さんが編み出したもの。日本ミツバチの蜂蜜は栄養価が高く、濃く深い味わいが持ち味。富永さんは全国の養蜂家に日本ミツバチを飼う技術を惜しみなく伝え、特に若い人たちにぜひ取り組んでほしいと願っています。

  • 中川村の里山が今回の舞台

  • 日本ミツバチの巣箱

  • 日本ミツバチの蜂蜜は希少

  • 蜂研究家 中川はちみつ工房の富永朝和さん

8月5日放送分

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは飯田水引

24社で作る飯田水引協同組合が伝統を守り継ぎ、全国の水引の7割を飯田産が占めます。のし袋や正月飾りなどで馴染み深い水引は、現在は機械による生産が主流。撚(よ)り、箔巻き、染色などの工程を経て、金銀や色鮮やかな水引が作られ、職人の手によって結びや縁起物が生み出されます。その繊細な美しさが注目されて近年はアクセサリーにも使われます。協同組合では水引細工体験のワークショップを都内などで開き、普及に取り組んでいます。「人と人を結ぶ」水引の良さが、いま改めて見直されています。

  • 125本の撚りひもをまとめて作業する

  • 銀色の水引にオレンジ色を乗せると金色に

  • 繊細な美 水引細工

  • 結納などに使われる縁起のいいモチーフ

7月1日放送分

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは下諏訪町の株式会社オルゴール

お客様のオーダーに応え、手作りのオルゴールを手掛けます。柴垣幹男代表以下10人の従業員が力を合わせて、編曲から調律、組み立て、販売までを行っています。作業は精巧そのもの。小さな振動盤を繊細に削りこみ、シリンダーの針と振動盤の噛み合わせを微妙に調整しながら、「鳥肌が立つような」深みをもった音を生み出します。人生の記念品としての価値が見直されている今、信州・諏訪の高い技術を世界に伝えたいと夢を描きます。

  • 従業員10人が製造・販売を手掛ける

  • 振動盤の調律は繊細な作業

  • 振動盤の弁が30本ある高級機種

  • 針と振動盤の噛み合いを微妙に調整

6月3日(日)の放送内容

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは上田市のAssistMotion株式会社

信州大学特任教授が代表を務めるベンチャー企業です。手掛けているのが、お年寄りや障害を持つかたの歩行やリハビリを助ける「ロボティック・ウェア」。日本でも世界でも開発が進められている分野ですが、こちらの特徴は「動きたい」意志を読み取ってモーターの動きに変えていく点、そして軽量化に成功している点です。合わせて研究を進めている「人工筋肉」を使い、目指すのは服のように着るだけで人の動きを助けるロボット。人を助ける最先端科学をご紹介します。

  • 「人にやさしいロボットを作りたい」と話す橋本代表

  • 「人工筋肉」の研究も進めている

  • ロボットの骨格を無くし関節部分にモーターが来るよう固定する

  • ロボティック・ウェア「curara」

5月6日)の放送

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは松本市の割烹松本館

国の登録有形文化財である大広間と「八角堂手洗棟」が昭和の雰囲気を醸し出す、歴史ある料亭です。
「接待」の文化が以前ほど盛んでなくなった現代だからこそ、接客にこだわり、真のおもてなしの場に徹したい。女将が毎日自筆でつづるお品書きに、その想いが込められています。
そして和の良さが見直されている今、貴重な空間として新たな価値を見出されています。

  • お品書き

  • 松本館外観

  • 大広間

  • 天井画

  • 八角堂手洗棟

  • 八角堂手洗棟の内装

4月8日(日)放送内容

【番組動画を配信中】 今回紹介するのは長野市の「栄建具工芸」

代表の横田栄一さんは組子(くみこ)の第一人者です。
組子は日本家屋のふすまや欄間の装飾に使われ、釘を使わず、小さな木のパーツだけで模様を組み上げていきます。幾何学模様が代表的で、わずかな狂いも許されない、緻密で気の長い仕事が求められます。
横田さんはもともとの色の違う木を組み合わせることで色彩を出し、作品を絵画のように仕上げる技法の先駆者です。
匠の技は次世代に引き継がれ、一番弟子の松林節男さんはさらにリアルさを追求し、曲線の処理が難しい動物を組子で描くことにも挑戦しています。

  • 組子作品

  • 色違いの木で作品に色彩を出す

  • 奈良を描く幅9mの大作

  • 法隆寺五重塔の組子細工