
資料 北アルプス槍ヶ岳
7月19日午後6時半頃、北アルプス槍ヶ岳の山頂付近(標高約3000メートル)で、通りがかりの登山者から「滑落した人がいる」と付近の山小屋に届け出がありました。
山小屋から警察に通報があり、20日早朝から長野県警のヘリコプターが捜索にあたり、午前7時頃、槍ヶ岳の山頂から南南東の地点の岩場の斜面で遭難者を発見、救助しましたが、死亡が確認されました。
現場の状況などから、滑落したとみられます。
警察によりますと、遭難者は中高年の男性とみられ、身元の確認を進めています。
夏山シーズンが始まり、長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。 県警によりますと、遭難の多くは、疲労が溜まりやすい下山中に発生し、転倒・滑落の多くは、梯子や鎖が設置されている危険箇所よりも比較的危険性の少ない場所で発生しているということです。一見、危険性が見えない登山道では、つい油断をしてしまったり、厳しい暑さによる疲労や脱水により、注意力が散漫になっていることなどが間接的な遭難の要因として挙げられるとしています。
県警は無事に下山するまで、気持ちを引き締め、漫然と行動することなく、自身の体力にゆとりを持った計画を立て、登山をしてほしいと呼びかけています。