
ボランティア活動をする中学生
地域の福祉を支える民生児童委員の活動を中学生が体験です。お年寄りの家を訪ねて草取りに奮闘。茶飲み話も楽しみました。
草取り庭の掃除に精を出すのは、長野市の裾花中学校3年生の生徒たち。ここは、1人暮らしの高齢者の自宅です。
堀内さん:
「セミが顔を出したよ」
一緒に汗をかくのは地区の民生児童委員・堀内茂男さん(78)です。協力して作業すること約30分。草に覆われていた家の周りはすっかりきれいになりました。
民生児童委員・堀内茂男さん:
「助かりますよ。これだけをやるのに、1人でやると終わる頃にはまた草が伸びているから」
冷たい飲み物やお菓子で休憩です。
82歳の藤沢守正さんは、20年ほど前から1人暮らし。最近は足も不自由になりました。
民生児童委員の堀内さんは、2週間に1度は家を訪ね、草取りやごみ出しなどを手伝っています。
藤沢守正さん:
「(自分で)ご飯作ったり、掃除したり、洗濯したり、朝4時に起きないと」
民生児童委員・堀内茂男さん:
「皆さんが5分でやるようなことを(藤沢さんは)1~2時間かけてやるわけ」
藤沢さんは靴下を履くのも大変です。そんな苦労話も、孫のような3人を前に楽しそうに話していました。
藤沢守正さん:
「あっという間の時間だったね。もっと話したかった」
中学生:
「話してみると楽しい、面白い人で。(お年寄りと)ふれあう経験が少ないので新鮮で楽しかったです。人のために活動するのはいいなと感じました」
「(将来は)福祉の仕事に就いて、高齢者と接していきたい」
裾花中学校の3年生は総合的な学習で、地域のボランティア活動に取り組んでいて、今年は生徒から「お年寄りを手伝いたい」と声があがったそうです。