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子どもの貧困率11.5% 物価高で家計厳しく…善光寺の宿坊で「こどもカフェ」無料でおにぎりや精進料理など提供「安心して過ごせる場所に」

「常円坊」の「こどもカフェ」

善光寺の宿坊「常円坊」が無料で食事などを提供する「こどもカフェ」を始めました。善光寺の宿坊では初の試みで、貧困家庭の子どもたちなどが安心して過ごせる場所を目指します。

食事をしたり。カードゲームをしたり。子どもたちにくつろげる場所や食事を提供する「こどもカフェ」です。

開いたのは長野市の「常円坊」。善光寺の宿坊として初の試みで、初回の7月13日は18組の家族など58人が集まりました。

小学6年生:
「善光寺にこういうところがいっぱいあるのは分かっていた。いつも入らない場所だから、いいなって」

国の調査では中間的な所得の半分以下で暮らす18歳未満の割合を示す「子どもの貧困率」は2021年時点で11.5%に上ります。

さらに近年は物価高も進んでいます。家計が厳しい家庭はもちろん、多くの子どもたちが安心して過ごせる場所をつくりたいと、常円坊の執事・菅野恒在さん(45)が「こどもカフェ」を企画しました。

常円坊・菅野恒在執事:
「寺は地域の人に支えられてできているところで、常円坊として皆さんにできることはないかと。子どもたちが集まれる場所として、こどもカフェを始めたらどうかと」

会場は普段は食事などに使われる約80平方メートルほどの大広間。集まった親子に厨房で調理したおにぎりや精進料理などを無料で提供します。

また、約15種類のボードゲームも用意しました。

子ども:
「楽しかった」

長野市から:
「長野は行く場所が少ないから、そういう場所があって良い」

小学5年生:
「おいかけっこしたり楽しかった。ご飯おいしかったし、楽しいことがいっぱいありました」

長野市から:
「知らない子と遊べたので楽しそうで良かった。違う年齢の子とも遊んでいて良かった」

常円坊・菅野恒在執事:
「地域に住んでいる人たちが楽しみ、安心して過ごせる場所として使ってもらえるよう頑張っていきたい」

常円坊の「こどもカフェ」は月に1~2回程度開く予定です。

※次回は8月17日の予定

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長野放送ニュース

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