
渡部善斗選手
五輪まで7カ月。渡部兄弟は「最高のパフォーマンス発揮」、そしてその先にあるメダル獲得を目指します。
渡部善斗選手:
「ここまでの成績を残してきた選手の終わり方は兄弟とか関係なく選手としてもすごく興味はあるので、それを近くで見させてもらっているのはすごく貴重な経験をさせてもらっていると思う」
渡部暁斗選手:
「1日1日、1分1秒を大切にしながら、シーズンに向かっていきたいと思っていますし、自分が目指している最高のパフォーマンスの先にメダルというものがあればいいなと思う」

トレーニングをする丸山希選手
18日は女子ジャンプ・野沢温泉村出身の丸山希選手(27)も練習を公開しました。
丸山希選手:
「気持ちよく飛べたジャンプもあったり、今の課題と向き合えたジャンプが出せたかなと思います」
国内トップレベルの実力ですが、これまで五輪出場はありません。

丸山希選手
小学校4年生の時にジャンプを始めた丸山選手。恵まれた体格を生かして力をつけ、日本トップレベルにのし上がりました。
しかし、北京五輪を控えた2021年、悲劇が襲います。大会で着地した際に転倒。左膝前十字靱帯や外側半月板の損傷など重傷を負ったのです。五輪出場は叶いませんでした。
丸山希選手:
「出られないよとなった時は、ショックだとか悔しさだとか、いろんなものがこみあげてきた時間もあったんですけど、手術という道を選んで、リハビリにその年は専念したんですけど」
気持ちを切り替えリハビリに専念し競技に復帰。翌シーズンのワールドカップでは自己最高位の2位。世界選手権でも4位に入り、見事な復活劇を果たしました。
丸山希選手:
「『やっと飛べた!楽しい!』という気持ちで復帰1シーズン目は飛ぶことができました」

丸山希選手
復帰シーズンで好調だった理由は実はけがをした時のジャンプ。
丸山希選手:
「人生で一番いいジャンプが試合でできたんじゃないかなというのがあの転倒したジャンプですね」
その時の記憶を持ったまま過ごせたことが良かったということです。あの時のジャンプの再現を目指し練習しています。
けがを乗り越え悲願の大舞台へ。丸山選手は不屈の闘志を燃やしています。
丸山希選手:
「五輪では、自分の目指してきた舞台で、金メダルを目指して飛びたいと思いますし、前回出られなかったからこそ、支えてくださったたくさんの方に、応援してもらえるようなジャンプができるように、日々トレーニングを重ねていきたい」