家族を失った悲しみは今も… 軽井沢スキーバス事故から6年 再発と風化防ぐ 遺族の「誓いの一日」

家族を失った悲しみは今も… 軽井沢スキーバス事故から6年 再発と風化防ぐ 遺族の「誓いの一日」
15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故から15日で6年。亡くなった大学生の遺族は再発と風化を防ぐ誓いの一日を迎えました。

今月9日京都府・舞鶴市―。

一族が眠る墓に手を合わせる田原義則さん。バス事故で亡くなった次男・寛さん(当時19)に1年間の報告です。

次男・寛さんを事故で亡くした・田原義則さん:
「やってきたことを振り返りながら、今年も継続してやっていくことを思い起こしながら手を合わせた。(寛さんが)常に一緒にやっているつもりで、今後も裁判が続いていきますので『一緒に参加しようよ』と」

2016年1月15日の未明、軽井沢町の国道18号線を走っていたスキーバスが道路わきに転落。大学生13人を含む15人が死亡しました。(26人重軽傷)

不慣れな運転手に必要な指導をしなかったことや、点呼を怠っていたなどのずさんな管理体制が次々と明らかになったバス運行会社。

次男・寛さんを事故で亡くした・田原義則さん(2017年):
「署名活動にご協力お願いします」

田原さんたち遺族会は原因究明と再発防止を訴え、会社社長などの起訴を求める4万7000人余りの署名を提出。

去年1月、社長ら2人が起訴され、去年10月から裁判が始まりました。社長らは「事故は予見できなかった」などと無罪を主張しています。

初公判を終えて…

次男・寛さんを事故で亡くした・田原義則さん(当時の会見):
「憤りを感じたし、受け入れがたい」

そして迎えた6年の節目。被告の高橋社長は、事故の一報を受けた朝5時に合わせ慰霊碑を訪れました。

運行会社・高橋美作社長:
「当時と変わることなく、ただただ申し訳ないという気持ちで手を合わせた。公判に関することについてはコメントを差し控える」

花を手向ける遺族。最愛の家族を失った悲しみは今も…。

娘・衣里さんを亡くした・池田彰さん:
「6年間会ってないので『また会いたいな』という気持ちを伝えた」

息子・陸人さんを亡くした・大谷慶彦さん:
「まだまだあの時のことが忘れられない。家族の1人がいなくなったという部分では、あの時点で止まってるので、あっという間の6年」

次男・寛さんを事故で亡くした・田原義則さん:
「未来永劫、忘れずに安心安全なバスの運行を関係者の方々と一緒に誓い合うと」

遺族らの呼びかけで、今年は初めて国や業界関係者が再発防止を話し合う「集い」も開かれました。事故を風化させない取り組みでもあります。

全員で献花…。

次男・寛さんを事故で亡くした・田原義則さん:
「『二度とあのような事故を起こしてほしくない』という再発防止への思いをより一層、決意新たに。6年、7年たっていくと当然、風化していく。いかに記憶の片隅にとどめてもらうかは、こういった活動をやっていくしかない」

裁判は17日も開かれ、田原さんの妻など遺族が傍聴しました。