【特集】ストーブも小屋も...高原のサウナは『メイドイン信州』 サウナブームに企業も熱視線

【特集】ストーブも小屋も...高原のサウナは『メイドイン信州』 サウナブームに企業も熱視線
特集は企業も熱い視線を送るサウナブームです。夏も楽しめる「アウトドアサウナ」が長野市戸隠のホテルにオープンしました。県内企業の技が生かされた「オール信州製」のサウナです。

利用客:
「いい匂いしてきた」
「醍醐味だよね」

二人が楽しむサウナ。設置されたのは高原のど真ん中です。長野市の戸隠高原ホテルに先月オープンしたアウトドアサウナです。

ホテルは去年、新型コロナウイルスの影響で客足が例年の1割ほどに減少。そこで利用客を伸ばそうと人気のテントサウナを導入しました。アウトドアサウナはその第2弾です。

戸隠高原ホテル・松野功社長:
「結果的に好評だったので、もう少しいいサウナをつくって集客を見込めればなと思いまして、思い切ってつくりました」

早速、重盛赳男キャスターがアウトドアサウナを体験しました。

重盛キャスター:
「いただきます。では失礼します」

サウナ小屋は4人ほどが入れる大きさです。

重盛キャスター:
「とっても広い空間で、優しい熱がストーブから伝わってきています」

汗を流したら水風呂へ。

重盛キャスター:
「あー!冷たい!冷たい!あー!」

地下水をくみ上げた水風呂もあり、夏も爽快にサウナが楽しめます。最後は外気浴。

重盛キャスター:
「おー!風がものすごく気持ちいいですね!」

このサウナ、実はあるこだわりがあります。

戸隠高原ホテル・松野功社長:
「ズバリ、『信州産』でつくっているというところになります」

小屋もストーブも「メイドイン信州」。

利用客:
「木で覆われてるだけでもすごくリラックスできる」
「ロウリュした時に蒸気の広がりって結構大事で、ストーブと小屋の熱の広がりがちょうどよくて、足まで温まって、いいっすね」

サウナ愛好家という2人も太鼓判です。

戸隠高原ホテル・松野功社長:
「こいつは恐ろしい火力ですよ」

火の「立ち上がり」が早く、すぐにサウナの中が温まるストーブ。

つくったのは千曲市の「モキ製作所」です。街の「鍛冶屋」から出発し、今は燃焼器やゴミ分別機を製造するメーカーです。

レトロな見た目のサウナストーブ「茂暖(もだん)」。鋼板の頑丈なつくりで、針葉樹や枯れた竹など、通常のストーブでは使えない木材も燃料にできます。

重盛キャスター:
「それを可能にしているのは?」

モキ製作所 製品開発部・杉村貴史部長:
「やっぱり中の『茂木プレート』。これですね」

製作所が特許を持つ、穴の空いた板「茂木プレート」を応用した構造で、熱と煙がストーブ内で対流し、燃焼を繰り返します。これにより、高火力と無煙化、そして火の立ち上がりの早さを実現させています。

去年2020年10月の発売から、既に全国でおよそ50台が売れました。

「モキ製作所」製品開発部・杉村貴史部長:
「あるユーザーさんから『モキさんなら最高のサウナストーブをつくれる』『かっこいいストーブをつくってください』というメッセージをもらったので、『よし、つくろう』ということで、企画を始めました。(国産のサウナストーブは)当時はほとんどなかったと思いますね。(利用者の声は)着火してから温度が上がるのが早いというのと、炎がよく見えてすごく癒されるということが多いですね」

50近い特許を持ち、独自の技術で商品開発をする「モキ製作所」。根底にあるのは環境にやさしい「ものづくり」です。

「モキ製作所」製品開発部・杉村貴史部長:
「これだけ森林に囲まれた長野県なので、そういったところの有効利用を考えた商品づくりというのは意識しています。『環境に優しい』というところと、『世の中にないものを』というところを常に意識して、これからもつくり続けたいと思います」

続いてサウナ小屋を作った、飯綱町の「土倉製材所」へ。

最初は名前が示す通り製材所でしたが、ログハウスメーカーへと発展し、施工実績は全国でおよそ750棟にのぼります。

その一つ、長野市の「豊野高等専修学校」の校舎は、全国コンテストで「大賞」を受賞しました。

土倉製材所・土倉裕太郎社長:
「(木は)使ってもまた大きくなってくれる資源だと思うんですよね。そういうものを使った『ものづくり』って、大事にしていった方がいいんじゃないかなと」

社長の土倉さん。サウナ小屋をつくるのは初めてでしたが...。

土倉製材所・土倉裕太郎社長:
「私もサウナ好きだったから『ぜひやってみたいですね』ということで」

木材のマツは、サウナの本場・フィンランドから輸入。ドアの周りにあえて隙間をつくり、デザインを損なわずに空気を取り入れたり、寒冷地に強い木材の組み方で耐久性を高めたりと、こだわりのつくりです。

土倉製材所・土倉裕太郎社長:
「木に包まれているという感じが出せたらいいなと思って、それをこだわってつくらせてもらった。あれを見て、どんどんサウナ小屋の注文が来れば一番いいんですけどね」

重盛キャスター:
「社長はそのサウナにもう入った?」

土倉製材所・土倉裕太郎社長:
「まだ入ってないんです。これから行って試してみます」

ビジネスチャンスを広げるサウナブーム。この夏、信州の「ものづくり」の技が生かされたサウナで、身も心も「ととのえて」みてはいかがでしょうか。