【特集】逸品!フランス人シェフ自慢の『ソーセージ』 故郷・ロレーヌ思わせる売木村でレストラン開業

【特集】逸品!フランス人シェフ自慢の『ソーセージ』 故郷・ロレーヌ思わせる売木村でレストラン開業
特集は自家製ソーセージが自慢のフランス人シェフです。自然の豊かさに魅了され長野県売木村へ移住。このほどレストランを開き、フランス仕込みのソーセージで村を盛り上げようとしています。

食欲をそそる香りが広がります。ボリュームたっぷりのソーセージです。

売木村の「Mirabelle(ミラベル)」は、7月3日にオープンしたオープンテラスのレストラン。シェフはフランス出身のゴゲ・ファブリスさん(48)です。

自慢は自家製ソーセージ。

ゴゲ・ファブリスさん:
「チキンソーセージ、とてもおいしいですね」

長さ20センチほどのチキンソーセージは、14分ほどオーブンで焼きます。

付け合わせには世界一小さなパスタの「クスクス」に、刻んだ野菜をあえたフランスの郷土料理「タブレ」を添えます。(チキンソーセージのランチプレート 税込1200円)

ソーセージにはパプリカやクミン、ニンニク、ハーブなどが使われています。

阿南町からの客:
「ハーブが効いていて、とてもおいしい」

他に白ワインとショウガの風味を効かせた「シポラタ」など4種類のポークソーセージをレストランや道の駅などで販売しています。

ゴゲ・ファブリスさん:
「日本風にはしていないですね。フランスのソーセージの味のままです」

ファブリスさんの出身地はフランス北部のロレーヌ地方。実家は宿泊ができるレストラン「オーベルジュ」を営んでいます。ソーセージは小さい頃から親しんだ「ふるさとの味」でもあります。

ゴゲ・ファブリスさん:
「よく夏のときにバーベキューでソーセージを焼いたりしてましたので、バーベキューやるときソーセージがないというのはあり得ない」

フランス各地で料理人として修業を積んでいましたが、名古屋のホテルがスタッフを募集しているのを知り、25年ほど前に来日しました。

ゴゲ・ファブリスさん:
「せっかく日本に行くチャンスもあったし、子どものころ、みんなサッカーやっていたのに私は柔道をやっていた。だから心のどこかで日本に興味があったんですよね。『こんにちは』って言われても理解できませんでしたが、それでも行こうと思ったんですよね」

ホテルを退職して短期大学でフランス料理の講師などを務めた後、名古屋市内にフレンチレストランを開業。来日後に結婚した妻の絵美さんとおよそ10年間営んできました。

転機が訪れたのは2019年。売木村の知り合いを訪ねた際、故郷に似た自然の豊かさに魅了されたと言います。

ゴゲ・ファブリスさん:
「周りも森が多くて、空気がきれいだったのもありますし、ロレーヌと似てるところが結構多いですね。朝起きて、この立派な景色を見るだけで仕事をやり切れますね。きょうも頑張ろうというのが自然に出ます」

訪問がきっかけで去年2020年7月、村の「地域おこし協力隊員」となり、一家3人で移住。飲食店だった建物をリフォームするなどして準備を進めてきました。

一人娘の舞莉音さん(10)も売木での生活をすっかり気に入っています。

娘・舞莉音さん:
「売木は名古屋ではあまりできない野菜育てたりとかスケートとかができて、売木の方が私は好きです」

妻・絵美さん:
「子どもが自然に自分で遊びを考えて遊ぶところはすごくいいと思う」

もちろん、舞莉音さんもソーセージが大好物です。

娘・舞莉音さん:
「土日とかに友達を誘ってバーベキューをして、ソーセージを食べることある。大きくてジューシーなところがおいしい」

ゴゲ・ファブリスさん:
「うれしいですね、さすが半分の血はフランス人」

隊員としての仕事は「食」で村を盛り上げること。食材の仕入れ先が限られるため、名古屋の店でも好評だったソーセージに特化してレストランを開きました。

ゴゲ・ファブリスさん:
「きれいな空気・水が必要。売木村だと全部そろっています。おいしいソーセージを作るための環境がある」

フランス・ロレーヌ地方を思わせる自然の中で味わう、シェフ自慢のソーセージ。

客:
「おいしいです。すごいですよ、肉汁が。テラス席で緑がいっぱいで開放感があります」

ゴゲ・ファブリスさん:
「晴れて良かったですね」

隣の畑では今、料理に使うハーブや夏野菜を育てています。

ゴゲ・ファブリスさん:
「これからこちらのハーブを使います。トマトも、これからソーセージの種類がちょっと変わりますので、ドライトマトにして、それをミンチと一緒に合わせたソーセージも出します」

山あいに新たな風を起こしているファブリスさん。村は「来てもらってありがたい。コロナ禍ではあるが、売木の新しい名物になってほしい」と期待しています。

ゴゲ・ファブリスさん:
「売木村をお互いに有名に、そこまで偉そうに言えないんですけど、レストランが増えるだけで村としてもプラスになるんじゃないかなと思います。良い風にあたって、おいしいごはん食べて、リラックスしてもらって、満足してもらえれば十分幸せですね」