【特集】新メンバー加入!長野東高校水球チーム「単独チーム」可能に めざせインハイ出場

【特集】新メンバー加入!長野東高校水球チーム「単独チーム」可能に めざせインハイ出場
特集は、以前、紹介した長野東高校水球チームのその後です。けがを乗り越え、水球に青春を捧げようとしている1年生など新メンバーが加入。新たなスタートを切りました。

「水中の格闘技」とも呼ばれる水球!長野東高校のチームは県内の高校で唯一の水球チームです。2021年1月に紹介した時は、競泳からの助っ人を除くと1年生3人だけでしたが...今はメンバーが増えてプールもにぎやか。しかも...マネージャーも加入。新チームのスタートを取材しました。

2020年、チームを立ち上げた堀知幸先生。かつてあった長野東水球チームのOBです。

堀知幸先生:
「母校の自分がいた部活がなくなったのはさびしいので、復活させたいなという気持ちはありました」

長野東高校は1976年のインターハイ、1978年の「やまびこ国体」で水球の会場となりました。専用のプールが作られたのに合わせて部活もスタート。

掘先生も水球に青春を捧げた1人でしたが、競技人口の少なさもあって部活は25年ほどで途絶えました。母校に赴任し、メンバーを集め始めた堀先生にはとっておきの「口説き文句」がありました。

当時1年生・海瀬智春さん:
「『インターハイ出場できます』みたいなこと言ってたんで、魅力的だなと感じました」

2021年8月、北信越インターハイが長野県で開催されます。水球の会場は長野東のプール。チームを結成すれば「開催地枠」で出場できるのです。

堀知幸先生:
「開催地枠で出られるので、そのチームがインターハイの本大会で、なんとか1勝ができたらいいなと」

堀先生の誘いに応じたメンバーは、水球未経験の1年生3人。1チーム7人のため、試合形式の練習には競泳選手に入ってもらう状況でした。少なくともあと4人...。この春に期待が寄せられていました。

迎えた新年度。

水球部PR動画:
「水球が昨年、復活しました」

コロナの影響で直接の勧誘ができないため、チームは動画でアピール。

一方、堀先生は...。

堀知幸先生:
「(妻に)『メンバーもいないのに買ってどうするの』とかって言われながら...」

メンバーを乗せて移動できるよう、早くも10人乗りのワンボックスカーを購入。果たして新メンバーは...。

1年生・上山大吉さん:
「目標は、水球を楽しいと思えるぐらいうまくなることです」

なんと新1年生、5人が加入。これでチームを組むことが可能になりました。

さらに...。

1年生・吉田暖香さん:
「マネージャー希望です」

堀知幸先生:
「ホッとしたという感じですよね。なんとかチームが今の時点では組めそうだってなったので」

身長193.5センチの1年生・丸山陸さんは、小学生のころから地域のクラブチームで水球をしていた「大型ルーキー」です。

1年生・丸山陸さん:
「自分のプレーをして、上の大会で少しでも点を取れて、チームに貢献できたら」

新メンバーを迎えての初の全体練習。人数が増えたことに2年生は...。

2年生・小林仁成さん:
「人数一気に増えて、みんなフレンドリーだし、楽しい感じでできていて、超いいです」

水球の基本は、まず水に浮くこと。「巻き足」と「スカーリング」で浮いた状態をキープします。

堀知幸先生:
「最初、踏み足から、真下に」

未経験の1年生4人は必死に浮こうとしますが...。

1年生・水上光さん:
「なんか浮かない。やばい沈む!」

未経験メンバーの一人、水上光さんは中学までは野球少年。泳ぎは苦手です。でも初練習を終えると...。

1年生・水上光さん:
「楽しいなって思います。きついけど、すごく楽しいです」

水上さん、自宅でも巻き足の練習をしています。

1年生・水上光さん:
「できるだけペットボトルを倒さないようにきれいに回す」

部屋にはまだ、中学まで続けていた硬式野球の名残が...。水上さん、野球が嫌いになったわけではありません。度重なるけがに苦しみ、腰に大けがをした中学2年生の時、ついに医師から「野球を続けるのは難しい」と宣告されたのです。

1年生・水上光さん:
「新しいスポーツに行くっていう不安はあるんですけど、ほかのスポーツをやろうかなって考えていた時に、新聞で長野東の水球チームがインターハイに出られるというのを知って」

その後、長野東に入学。水球チームを見学した日、家に帰ると...。

母親・みどりさん:
「すごくいい顔をして、『楽しそうだった』と言っていたんで、いい仲間に巡り合えたのかなと思って、親としてワクワクしましたね」

野球をやめた後のことを心配していた母・みどりさんも一安心です。

母親・みどりさん:
「どんどん食べてもらって、どんどん大きくなってもらわなきゃいけないので、食費は覚悟の上で...。(試合を)見てみたいって、みんなで言っています。そういう願いがかなってくれればいいなって思っています」

1年生・水上光さん:
「最近どんどんできるようになって楽しくなってきているので、高校3年間はやめずに続けて、全力で頑張りたい」

大型連休の練習では、世代別の日本代表にも選ばれた、日体大の小林健太さんがコーチに来てくれました。半身になって移動する、「引き足」という足の動きを学びます。

日体大・小林健太さん:
「壁なしでできる?」

1年生・水上光さん::
「進まないです」

日体大・小林健太さん:
「進まないのはね、足が開きすぎなんだよ」

新たなスタートを切った長野東水球チーム。目標のインターハイ出場は、同じく「開催地枠」で長野東が出場した1976年以来、45年ぶりです。まだまだ基礎を磨く段階ですが、雰囲気は良く上々の滑り出しです。

堀知幸先生:
「とにかく泳力をつけるというのがスタート地点なので、いろんな経験を積みながら、水球を楽しめるチームにしたいですね。(1年生は)これからまた、いろんな指導をしながら伸びていってもらえれば。可能性はすごく感じました。」