“赤い橋”崩落乗り越え… 上田電鉄別所線 28日全線再開へ 市民や鉄道ファンから多くの支援

“赤い橋”崩落乗り越え… 上田電鉄別所線 28日全線再開へ 市民や鉄道ファンから多くの支援
2019年の台風19号で被災した長野県上田市の上田電鉄別所線が、およそ1年5カ月ぶりに28日に全線開通します。市民や鉄道ファンなど様々な形の支援を受けての復活です。

(記者リポート)
「別所線のシンボルの赤い橋は、復旧工事を終え、再び列車が通る時を待っています」

被災前の姿を取り戻した上田電鉄別所線の「千曲川橋梁」。26日午後には作業用のモーターカーが走りました。不通だった1年5カ月の間に付いたサビを取るためです。28日の開通を前にレールの輝きが戻ってきました。

ヘリリポート(2019年10月):
「堤防が崩れ橋が川へ落ちています」

2019年10月の台風で40メートル余りが崩落した「赤い橋」。8億円余りの復旧費用は、橋を上田市の所有とすることで大部分を国が支援することになりました。

崩れた鉄骨も7割が再利用することができ、復旧に弾みが付きました。

上田・城下駅間は、これまでバス代行運転でした。

利用者:
「開通しないで終わってしまうのかなと初めは思っていたが、本当によかった」
「多くの方の協力を得て復旧できた。ものすごく感謝している」

上田駅でも再開へのムードが高まっています。

(記者リポート)
「こちら上田駅にはボードが置かれ、あと2日、全線開通へのカウントダウンが進んでいます」

27日に発売される全線開通記念の切符には、「赤い橋」が大きくデザインされています。

別所線支援の動きは広がり、上田電鉄に届いた寄付は1600万円。別所線の応援が目的の上田市のふるさと寄付金は8300万円に達しました。

感謝を目に見える形で示したのが…。

(応援メッセージ)
『おかえり!赤い鉄橋!』
『開通おめでとうございます、これからも別所線を応援していきます』

応援メッセージを寄せて上田電鉄に掲載料を寄付する「別所線かけはしプロジェクト」。沿線にある長野大学の学生が企画し、去年実施した第一弾では、シンガーソングライターの松任谷由実さんもメッセージを寄せました。

今月23日に取り付けた第二弾には、前回の倍近い153通の応募があり、12万円が集まりました。

長野大2年生・植田晃広さん:
「別所線沿線の皆さんの温かい気持ちが、広告を通じて乗客の皆さんに伝わればいいなと」

地元企業が協賛した「寄せ書き広告」は、上田城の桜や「赤い橋」をイメージしました。

長野大3年生・田辺綾音さん:
「ここから再出発だと思うので、地域の方により乗っていただくきっかけにも広告がなったらいいのかな」

上田電鉄・矢沢勉運輸課長:
「これからが新たな出発になるので、応援メッセージを胸に秘めて、ますます飛躍していかなければいけないなと」

28日の再開初日、上田電鉄は、終日「無料乗車デー」にして復活をアピールします。