水害の爪痕残るも...和菓子店"感謝の営業" 2年ぶりに秋の「大福餅」販売

水害の爪痕残るも...和菓子店"感謝の営業" 2年ぶりに秋の「大福餅」販売
去年10月の台風19号では、長野県飯山市でも千曲川の支流が氾濫し大きな被害が出ました。災害の影響は残るものの、逞しく営業を続ける和菓子店を取材しました。

たっぷりのあんこが入った大福餅。飯山市の和菓子店「大黒屋」です。店は115年以上続く老舗で、佐藤信一さんと妻の順子さんが営んでいます。

大黒屋製菓舗・佐藤信一さん:
「去年は大福餅ができなかったから、これで季節のお菓子が一品できた。ありがたいなと」

季節の和菓子「大福餅」。2年ぶりに店頭に並びました。

去年10月の台風19号で千曲川の支流・皿川が氾濫した飯山市。大黒屋にも1メートル近い水が押し寄せ休業を余儀なくされました。

大黒屋製菓舗・佐藤信一さん(当時):
「生まれて初めて。落ち込んだ」

年齢のこともあり、店を閉めることも考えた二人。それでも住民の「もう一度、大黒屋のお菓子を食べたい」という声に励まされ、被災後10日後には店を復活させました。

妻・順子さん:
「やっと少し落ち着いてきたのかなと。作ることができることが良かった」

あれから1年。店の側面部分はまだブルーシートで覆われています。隣の家が解体されたため、店は薄い壁一枚になってしまい、シートで守っています。

妻・順子さん:
「家の災害はまだ終わっていない。壁を張ってもらうまでは、それまでは気分的には終わっていない」

それでも二人は店を続けられることに感謝しながら営業を続けていきます。

大黒屋製菓舗・佐藤信一さん:
「あの水害の中から立ち直って、生きていられただけ幸せ。地域の皆さんに喜んでもらえればうれしい限り」

妻・順子さん:
「どのくらいできるか、自分の年齢もありますし、5年は頑張りたい」

ちなみに大黒屋が発祥とされる飯山の冬の名物「バナナボート」は、来月から店頭に並ぶ予定です。