親子二人三脚 "住民の命守る" 感謝と恩返し胸に... 被災の診療所再開へ 堤防決壊から10カ月

親子二人三脚 "住民の命守る" 感謝と恩返し胸に... 被災の診療所再開へ 堤防決壊から10カ月
今月17日、長野市長沼地区唯一の診療所が再開します。再び医療で住民を支える決心をした医師の親子。「地域の希望の光になれたら」と話しています。

笹井医院・笹井正宏医師:
「こちらが診察室になります。診察室は基本的には院長と私2人で患者さんをお迎えして」

真新しい診察室に...真新しい医療機器。ここは長野市津野の笹井医院です。被災から10カ月。お盆明けの17日、診察を再開します。

笹井医院・笹井泰文院長:
「ようやく再開して、なんとか通常の診療に戻って、"恩返し"ができたら」

堤防が決壊した地点からわずか150メートルの笹井医院は、屋根の近くまで濁流にのまれました。医療機器も大切なカルテも水と泥にまみれ、壊滅的な被害を受けました。

それでも「診察再開」を目指してきた笹井院長。二つの支えがありました。一つは、横浜で医師として働く次男の正宏さんが長野に戻る決断をしたことです。

笹井医院・笹井正宏医師:
「ここの人たちが一体となって復興しようという思いが、日に日に感じられるようになって。この笹井医院も、しっかり復興させなければならない。慣れ親しんだ長沼をしっかり復興させなければというのは感じました」

そして、もう一つは、感謝と恩返しの気持ちです。診療所と隣の自宅に堆積した泥や道具の片付けは、大勢のボランティアや医療関係者が支援してくれました。

笹井医院・笹井泰文院長:
「若い方から私のような年配の方まで、重たくて大変なお仕事を笑顔で働いてくださって本当に感謝しています。何か恩返ししたいと思いますけど、元気で仕事をするのが"恩返し"かなと。ここが復興することによって、皆さんを少しでも元気づけられたらと思うし、小さな希望の光となればいいかな、そう思っていただければうれしいです」

親子二人三脚。診療再開はまもなくです。