1月26日(金)放送

映画に愛をこめて ~長野相生座・ロキシーの100年と今~

去年12月25日。長い間壊れていた、映画館の古いネオン看板に、再び明かりが灯った。浮かび上がったのは、「相生座」の文字。長野市権堂にある映画館「長野相生座・ロキシー」は、この日、運営する長野映画興業が、満100歳の誕生日を迎えた。
それを記念して、活動弁士と生演奏による無声映画のライブ上映が行われた。大正時代、実際にこの映画館でかけられた「チャップリンのスケート」とD・W・グリフィス監督の「東への道」。長い年月を超えて、スクリーンによみがえった映画史に残る傑作は、観客に深い感動を与えた。
この1年、長野相生座・ロキシーは、100周年を記念する数多くの催しを開催してきた。日本で初めて作られた国産アニメーションの紹介。日本を代表する映画作家の1人、塚本晋也監督が制作した戦争映画「野火」の再上映と観客との交流。地方のテレビ局や独立した映画人達が作った、邦画ドキュメンタリーの特集企画。中でも、長野市出身の元零戦パイロットが生き抜いた人生とその思いに迫ったドキュメンタリーは、映画館の後押しもあって、7週間という異例のロングランを記録し、アンコール上映も行われた。
100年という映画館の歴史は、映画と映画館を愛する地域の人たちの支えがあってこそ、長く紡がれてきた。
長野相生座・ロキシーを1年以上に亘り取材し、その歴史と今に迫る。